さくらのVPS(4) ~デスクトップ環境のインストール~

セキュリティの設定ができたので、デスクトップ環境をインストールします。VNCコンソール上でログインを行い、

$ sudo tasksel

として、タスク選択画面を表示させます。パッケージメニューから「Ubuntu desktop」を選択して「Ok」のところでEnterを押すと、インストールが始まります。インストールが完了したら、再起動させます。このとき、再起動後に表示されたグラフィカルログインではキー入力ができませんでしたが、VNCコンソールを再起動させたら入力できました。

表示がすべて英語なので、ロケールの変更をしていなかったのを思い出し、

sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
sudo /usr/sbin/update-locale LANG=ja_JP.UTF-8

としてロケール変更しました。その後、再起動、ログインするとフォルダ名を日本語に変更するか聞いてきますので、変更させました。

「Administration」→「Language Support」とすると、「言語サポートがインストールされていないのでインストールするか?」と聞かれるので、インストールします。
インストール後、タブ2つ(言語とテキスト)についてそれぞれ日本語を選択します。IMEシステムはibusのままとします。

これで一旦ログアウトしてログインすると見慣れた日本語環境になっています。

さくらのVPS(3) ~入れ替え&セキュリティ設定~

今度は本命のUbuntuに入れ替えます。

カスタムOSインストールガイドに詳しく書いてあるので、作業自体は簡単です。こちらは多少時間がかかりますが、それでもCDROMから古いスペックのローカルマシンにインストールするより早いかもしれません。

で、カスタムインストールが終わったあと、再起動するだけではCUIモードになっています。ここにいろいろとやっていきます。

が、まずは何はともあれ、セキュリティです。まず、ログイン用にOpenSSH Serverをインストールします。

$ sudo tasksel

で「OpenSSH server」にチェックを入れて、「OK」でEnterを押します。インストールはあっという間に終わります。

早速、/etc/sshd/sshd_config を編集して、ポート番号をデフォルトの22からxxxx(もちろん内緒です)に変更します。最初の方にある「Port 22」の部分を修正します。修正後、再読み込みをさせたかったのですが、わからなかったのでリブートしました。(「$ sudo /etc/init.d/ssh reload」でできるみたい・・・)

sshでログインしなおして、ufwで他のポートを塞ぎます。

$ sudo ufw allow xxxx(sshのポート)
$ sudo ufw default deny
$ sudo ufw enable

とします。最後に「実行するとsshでログインできなくなるかも」みたいなメッセージが出ますが実行します。その後すぐに、別のターミナルからsshでログインできることを確認します。(この状態でもVPSコントロールパネルや仮想シリアルコンソールは使えるようなので大丈夫ですけどね)

次に、公開鍵認証の設定をします。鍵の生成にはTeraTerm Proを使いました。「設定」→「SSH鍵生成」で、RSA/DSAの公開鍵ペアを生成します。作成したら、id_dsa.pub と id_rsa.pub の公開鍵を連結してサーバ側(さくらのVPS側のUbuntu)の ~/.ssh/authorized_keys に転送し、

$ chmod 700 ~/.ssh
$ chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys

として他のユーザー(といっても正常なら誰もいませんが・・・)がアクセスできないようにしておきます。

※まだよくわかっていないので、調べなければならないのですが、鍵はDSAだけで良さそうな感じがします。

で、TeraTermで ホスト名とポートを指定してSSH2で接続した際に、「RSA/DSA鍵を使う」で鍵ファイルを指定し、ユーザー名/パスフレーズ(秘密鍵のパスフレーズ)を入力するとログインすることができました。Windowsの適当な場所に秘密鍵をコピーし、TeraTermで「設定」→「SSH認証」でユーザ名と秘密鍵を指定しておきます。

ここまで確認できたら、/etc/ssh/ssh_config を改めて編集して、

# Change to no to disable tunnelled clear text passwords
#PasswordAuthentication yes
PasswordAuthentication no

として、パスワード認証を禁止します。

Ubuntuからもログインできるように、

$ ssh-keygen -t dsa

でパスフレーズを入力して鍵ペアを生成します。生成された ~/.ssh/id_dsa.pub をホスト側の /.ssh/authorized_keys に追加してやると、

$ ssh -p ポート番号 ホスト名

でアクセスできるようになりました。

さくらのVPS(2) ~サインアップ~

VPSの契約は非常に簡単で、あっという間に終わります。

が、問題はその後です。

まず、契約が完了した後にどうしていいかわからない。Webの「契約サービス一覧・表示」をみても、「状態」は「申込中」としか表示されておらず、VPSの準備が完了したのかどうかわかりません。

恐る恐る「サーバ設定」の手続きボタンを押してみたら、「VPSコントロールパネル」が表示されました。ブラウザ上の仮想シリアルコンソールに起動画面(コンソール出力)が表示されていって、最後にloginプロンプトが出ました。で、困った(いや、実際には困ってないのだけど)のが、最初にインストールされているCentOS5.5のrootの初期パスワードがわからないことでした。

・・・・・・・わからん。

悩んでも仕方ないので、早速VPSコントロールパネルから「OS再インストール」を選んで、さくっとCentOSを再インストールしてしまいました。再インストールはあっという間に終わります。今度は再インストールの前に聞かれたrootのパスワードで無事にログインできました。

さくらのVPS(1) ~プロローグ~

以前、Debian+Freenet6で外部から古いノートPCにIPv6でアクセスできるようにしたのですが、昨今の地震によるトラブルが嫌(心配)なのと所詮は古いPCなので遅くて耐え難いので「さくらのVPS」をお試ししてみました。

契約内容は(もちろん?)一番安価な「さくらのVPS 512」で初期費用なし、月額980円です。HDDは20GB、メモリは512MBで、完全に仮想化されているのでOSの入れ替えすら可能です。IPアドレスはIPv4のアドレスが固定で1つ付いてきます。IPv4アドレスは枯渇してしまっていますが、まだ付与してくれるようです。いずれはIPv6で本格運用できるようになるのでしょうが、当面はIPv4 reachableな環境を確保しておきたい(そして、自宅はクラスBプライベートアドレスしか配布してくれない)というのも今回のきっかけだったりします。

このblog自体はDomainKingのレンタルサーバ+WordPress(とblogger.com)で今のレベルではまったく問題ないので、手間をかけて変更するつもりもありません。

まずはいろいろと試してみたいと思っていますので、OSはデフォルトのCentOS5.5ではなく、手馴れているUbuntu10.04に入れ替えて使ってみようと思っています。

アジア地区IPv4枯渇まであと1日

ページの右下につけている『IPv4枯渇時計』ですが、ふと見てみたらいよいよ明日(4月15日)がX-Day(アジア地区の地域インターネットレジストリ・・・APNICにアドレスがなくなる日)になっています。
/8ブロックの最終配布が今年の2月3日で、その際には「夏頃になくなるかも・・・」なんて言っていたような気がするのですが、どんどん早まってとうとう明日になってしまいました。(ここ一週間で一気に縮まった気がします)

このあとJPNICの在庫がなくなって、ISPの所有分だけになって・・・・そして本当になくなる日ももう間もなくなのでしょうが、その後がどうなるのか、非常に興味深いところです。

余震の多い日でした・・・

昨日の夜から余震が続いています。

昨日(4月11日)の17時16分の福島県浜通りM7.1、最大震度6弱

昨日(4月11日)の20時42分の茨城県北部M5.9、最大震度5弱

今日(4月12日)の7時26分長野県北部のM5.5、最大震度5弱

今日(4月12日)の8時8分千葉県東方沖のM6.3、最大震度5弱

今日(4月12日)の14時7分福島県浜通りのM6.3、最大震度6弱

ということで、緊急地震速報が鳴り響く余震の多い一日でした。

残念ながら、昨日は体調を崩して寝ていたせいか、地鳴りのようなものは感じませんでした。

・・・・が、ちょっと前(12日23:30~23:45くらい)になんとなく感じたんですよねぇ・・・・。ま、気のせいだと思いますが。

Arduinoベースの加速度計を改造

Arduinoベースの加速度計ですが、思ったよりも電池の消費が大きく20mAくらい食っています。ですので、200mAhの006P型の電池では10時間くらいしか持ちません。しかし、頻繁に地震で揺れるので、できれば電源をいれたままにしておきたいところです。(最初の思惑では5mAくらいに収まって、丸2日くらい動かないかな~、と思っていたのですが・・・)

そこで、後改造で綺麗とは言い難いのですが、12VのACアダプタでの駆動としてみました。

ついでに、NiMH電池へのごく簡単な充電回路も追加しました。

といっても、簡単にするためにトリクル充電としています。本来はNiMH電池はトリクル充電には向いていないのですが、充電電流も7mA程度と時間率に直すと28時間程度なのでよしとすることにしました。

また大きな余震が・・・

東日本大震災から1ヶ月の今日の夕方17時16分、再び大きな余震がありました。

震源は北緯36.9度、東経140.7度、マグニチュードM7.1、震源の深さは10kmだそうです。
今回の地震では自作加速度計では20くらいの値(計算があっていれば単位はgal)を表示していましたので、震度4にギリギリ入るくらいのところでしょうか。

もう少しメモリとパワーのあるマイコンが使えれば、リアルタイムで計測震度表示をしてみたいところですが・・・。

CY8C24123A-24PXIでLEDチカチカ

先にインストールしたPSoC DesignerでLEDチカチカしてみました。

まず、ストレス発散に一言。

『PSoC Designer 使いにくいっ!!』

なにが使いにくいかというと、内部処理でいろいろと怪しい橋を渡っているのか、KasperskyがWarningを頻繁にあげてきます。さらに、内部的にバッチファイルを生成してそれを呼び出すことでコンフィギュレーションとビルドを行うみたいなのですが、バッチファイルがKasperskyにブロックされてしまいます。バッチファイルの名前が毎回違うので、ブロック対象から外すこともできず、かといって、Kasperskyの機能を丸ごと無効にする気にもならずでどうしようもありません。

さらに、HEXファイルも生成される箇所が2箇所あることがあるようで、しかも、片方しか更新されない場合があります。PSoC Designerから呼ばれるProgrammerは別プロセスにはならない(=ウインドウが出ている間はPSoC Designerの操作はできない)ので、別途PSoC Programmerを起動しておく方がビルドと実行のサイクルが早いわけですが、片方しか更新されない(しかもどっちが更新されるかルールがまだよくわからない)ので、ビルドしたつもりでも書き込まれるのは古いHEXだったりすることがあったようです。(書き込む際にHEXファイルのタイムスタンプでも表示してくれれば気づくのですが、それもない)

かといって、別プログラムのPSoC Programmerを使わずに、PSoC Designerの組み込みのプログラマを使おうしても、先述の通り閉じないとDesignerの操作ができないのでウインドウは出したままにできないし、アイコン一発で書込みできるわけでもないので、ものすごく面倒くさいです。

まだまだ文句はあるのだけどこの辺にして、上記の苦闘6時間の末、とりあえずLEDチカチカできました。

8ピンのCY8C24123Aで出力端子2本にLEDを接続し、PWM16とPWM8でチカチカをさせました。

ソースはPSoCらしく非常に簡単で、設定はすべてプロパティで行うので、Start()のみです。

//—————————————————————————-
// C main line
//—————————————————————————-

#include // part specific constants and macros
#include “PSoCAPI.h” // PSoC API definitions for all User Modules

void main(void)
{
// M8C_EnableGInt ; // Uncomment this line to enable Global Interrupts
// Insert your main routine code here.
PWM16_1_Start();
PWM8_1_Start();
}

ビルドに際しては、先述の様に今ひとつ上手くいかないです。

本来は、赤矢印の「Generate/Build Project」だけで上手くいくべきなのでしょうが、先述の通り、途中でDesignerが生成したバッチファイルの起動ができずにすっ飛ばしてしまうことがあります。そのため、Buildは青矢印の方を使って個別に行います。で、生成されたHEXファイルを書き込んで完了です。

今時、セキュリティ対策ソフトは欠かせないのですから、きちんと共存できるように作ってほしいものです。(本当はLinux版が欲しい所なのですが・・・)

PSoC環境構築

ふとしたことから、しばらく前に見た鼓動にあわせて光るペンダントの記事を思い出しました。

・・・で、ペンダント形にするかどうかはともかくとして、鼓動に合わせて光るものを作ってみたい、ということで、なんとなくPSoCの開発環境を引っ張り出してみました。

で、最新のPSoC Programmer(書込みツール)とPSoC Desginer(開発環境)をインストールしました。で、PSoC Programmerを起動後、手持ちのPSoC MiniPROGを認識するかと思ってUSBで接続したら・・・認識しません。(;_;)

Googleさんに聞いてみたら、ドライバを手動でインストールしなければならないようでです。

デバイスマネージャで「!」マークがついているプログラマを選択して、「C:\Program Files\Cyress\Programmer\3.12.4\drivers\mprog1」フォルダにあるINFファイルをインストールしたら、認識するようになりました。

・・・あっちこっち試してみてるからなかなか完成しないんだよなぁ・・・。