はやく安否の確認が進みますように・・・

ずっとTVをみていると、今回の大地震で被災された方々が困っているのは、

  1. 安否の確認
  2. 水の確保
  3. 食料の確保
  4. これらを行うための自動車燃料の確保
  5. 寒さ対策
  6. 電気がない
  7. (報道ではやらないけど多分)トイレ
  8. その他

などのようです。

このうち、安否確認についてはもちろん着の身着のままで逃げた方も多いのでそう単純ではないとは思うのだけど、携帯電話がこれだけ普及している今、携帯電話の基地局の接続履歴をデータ処理して、「(津波襲来後に)この人はこの辺にいた」とかできないものなんでしょうかね・・・。あと、GPSが載っている機種も多いので、GPSを使って遠隔で場所の情報を取得するとか。個人情報の保護という観点では難しいのかもしれないけど、そんなことを言っている場合ではないと思うので。

東北地方太平洋沖地震(3)~貞観津波の再来?

今日ラジオを聞いていたら、今回の東北地方太平洋沖地震は、貞観(じょうがん)年津波に酷似している、という内容でしたので、調べてみました。

内容は「津波災害は繰り返す」というページからです。このページによると、貞観(じょうがん)年津波は西暦869年7月13日に大地震の後の津波で仙台平野が広範囲に水没した、ということらしいです。しかも、このページにある869年の貞観津波の波高と、今回の東京大学地震研究所の津波シミュレーション画像は非常によく似ています。さらに、過去3000年に3度、貞観津波のような津波が押し寄せていて予測される周期は800~1100年、最後に発生した869年の貞観津波から既に1100年以上経過している、ということからもピタリと一致するようです。

こちらの日本付近のおもな被害地震年代表の16世紀以前(2011/3/26追記:左記リンクではたどれなくなっています。日本地震学会のトップページから「出版物・資料」→「資料」→「日本付近のおもな被害地震年代表」→「16世紀以前(-1600)」を辿ってください)をみると、貞観地震の6年前、863年には越中越後で地震があったと記載されています。さらに貞観地震の19年前の850年には出羽(秋田・山形)で津波を伴う地震があったと記載されています。一方で気象庁の過去の地震・津波被害を見ると、今回の地震の7年前の2004年には新潟県中越地震、4年前の2007年には新潟県上中越沖地震が起きています。さらに今回の地震の28年前の1983年には日本海中部地震がありました。

貞観地震の9年後、878年には関東諸国(相模、武蔵)で大きな地震が発生しています。素人考えですが、これが相模トラフでの地震だとすると、今回の地震の後には南関東地震がくる可能性がありそうな気がします。さらに、貞観地震の18年後の887年には仁和地震(南海地震、同時期に東海地震、東南海地震も発生?)していて、東海地震が続くことになります。整理すると、こんな関係でしょうか。

  • 850年(-19年)出羽での津波を伴う地震 <—–> 1983年(-28年)日本海中部地震
  • 863年(-6年)越中越後の地震 <—–> 2007年(-4年)新潟県中越沖地震
  • 869年貞観地震 <—–> 2011年東北地方太平洋沖地震
  • 878年(+9年)関東諸国(相模、武蔵)の大きな地震 <—–> 20XX年南関東地震?
  • 887年(+18年)仁和地震(南海地震、連動型) <—–> 20XX年東海地震(連動地震)?

ま、素人考えなので、気にしないように。

話は変わって、Googleで地震後の空撮写真が見えるようになったようです。こちらのページにアクセスすると、青いマークが表示されたGoogleMapが表示されます。青いマークをクリックして、しばらく待つと地震後の空撮写真が表示されます。津波で破壊された街や、津波で海水を被ったままの水田など、心が痛みます。なんとか早く復興にこぎつけられるよう祈るとともに、迫りくる次の巨大地震ではもう少しでもなんとかならないのかと思うばかりです。

東北地方太平洋沖地震(2)

tenki.jpのページでは情報を自分のブログに貼れるようなので、今回の地震の情報を貼っておきます。

まず、3月11日14時46分の本震です。(この時点での)震源は北緯38度、東経142.9度、M7.9(後に8.8、9.0に修正)、深さ10km(後に24km)。

地震が起きた直後に防災科学研究所のHi-netでマグニチュードが8以上あったので、巨大地震であることがわかりました。

次に、15時15分に起きた茨城県沖の連動地震です。(この時点では)震源は北緯36度、東経141.2度、M7.4、深さ80km。

自分の職場はこちらの方が近いので、こちらの方が揺れが大きく、これが本震かと思いました。しかし最初の地震でM8を超えていたので、それを超える本震って一体・・・、と思ったのを覚えています。

次に、今回の地震の前震だったのではないかと言われている3月9日11時45分の地震です。(この時点での)震源は北緯38.3度、東経143.3度、M7.2、深さ10km。

最初に北米プレートの先端がちょっと動いて歪みが開放(3/9 11:45)されて、その結果、周囲にかかる力が増えることによって岩手県・宮城県・福島県沖のプレートの境目の主要部が耐えきれなくなって一気に溜まっていた歪みを開放(3/11 14:46)、さらにその結果その周囲の茨城県沖のプレート境界にかかる力が増えて、茨城沖の歪みを開放(3/11 15:15)というところでしょうか。

素人考えですが、これで北米プレートと太平洋プレートの間の歪みがかなり開放されたわけで、北米プレートは緩んだ状態(圧力がわずかに減った状態)になったわけで、その反対側のユーラシアプレートとの境界(長野県北部ってひょっとして該当?)の摩擦もすこし減ってしまうのではないかと思います。一方で、フィリピン海プレートとの境界はかかる力が増えるんじゃないかとも思います。そうすると、こんどはそっちで地震が起きるんじゃないかと心配してしまいます。(あくまで素人考えですが・・・)

ついでに、みつけたリンクを貼っておきます。
東京大学地震研究所・・・津波シミュレーション、12日午前の空撮、基本的な解説から詳細情報まで
USGS(アメリカ地質調査所)・・・Additional Informationに太平洋を渡る津波のアニメーションがあります
京都大学地震予知研究センター・・・今回の地震波は地球を何周もしたようです

それにしても今回の地震の余震、いつまでつづくのでしょう。ふと眩暈のような気分がすると、吊ってあるものがユラユラと揺れます。

福島の原子力発電所

今回の地震では福島の原子力発電所も大変なことになっています。原子炉は自動停止したけれども、その後の冷却ができずにメルトダウンしつつあるみたいです。原子炉の建屋が吹っ飛んでしまったりしています。が、今のところ(3月13日になったばかり)原子炉格納容器は破壊していないようです。

菅政権(・・・というより、枝野官房長官って感じですが・・・)は頑張っているように思えます。以前に甚大な被害を出した阪神淡路大震災の際も非自民党政権の村山政権で、その際は「村山政権何もせず・・・」で政権崩壊の引き金になったと思うのですが、今回はその教訓からからでしょうか。

地震と津波の被害で取れる手段が限られる厳しい状況の中、炉心のメルトダウンを避けるために必要な判断(決断)をしている印象です。大規模汚染のリスクを除去するため、少量の放射能汚染をしてでも炉内の蒸気を大気放出させたり、炉心に海水注入の指示をしたりしています。炉心に海水を注入するとおそらく修理は不可能でしょうから、もう廃炉にする決意をしたということでしょう。その一方で、不測の事態に備えて住民を避難させるなど、よくやっていると思います。(不測の事態に備えて避難させているのに、必要性がどうのこうのとかいってるマスコミには腹が立ちます)

菅直人はボーッとしていて頼りないので嫌いなのですが、枝野官房長官は好感が持てます。ただ、原発の状況(映像とか)はもうちょっと開示してもいいんじゃないかと思うんですけどね。例えば、自衛隊機を飛ばしたり、有人機が危なければ米軍の無人偵察機を借りるとかして、その映像を頻繁に公開するとか。あと、もうちょっと自衛隊の活躍を全面にだしてもいいと思うのだけど・・。

東北地方太平洋沖地震(1)

昨日(2011年3月11日)、東北・関東地方でマグニチュード8.8というとんでもない地震が発生しました。昨日は首都圏の電車はすべて止まってしまったので、千葉県の職場に近い実家に泊まり、今日(3月12日)になってようやく都内の自宅に帰ってきました。家の中は本棚や飾り棚、テーブルにあったものがかなり散乱していました。いまでも余震でゆらゆらと揺れつづけるなか、片付けをしています。15階建てマンションの6階なのですが棚に吊ってあるものや照明器具が数分おきにユラユラと揺れています。

今回の地震と地震に伴う大津波では宮城、岩手、福島のなどの特に海沿いで甚大な被害が出ています。特に仙台は学生時代を過ごした街で、大きな被害が伝えられている荒浜の辺りは気晴らしにボーッとしに出かけた場所ですので、「あの荒浜が・・・」という気持ちでいっぱいです。また、荒浜と七北田川をはさんだ反対側、仙台港のすぐそばの蒲生地区には家庭教師のアルバイトで毎週訪問していたお宅があるのですが、当時は堤防もないような状態でした(そのかわり、なかなかすばらしい景色だったのを覚えています)し、河口からわずか数百メートルというところでしたので、ひとたまりもなかったのではないかと思います。その後、特に連絡を取り合っているわけではないのですが、いろいろとお世話になったこともあり、せめてご無事でいていただければと思います。その他にも、海沿いのお家ではないものの、当時お世話になった知り合いがたくさんいらっしゃいます。連絡も取れないので心配です。

ところで、今回の地震に先立って、11日の12時50分くらいだったでしょうか、職場の窓から地鳴りというか、「コォォォォーッ」というちょっと不気味な音がして、何だか分からない胸騒ぎがしていました。音については最初は空調のダクトの音かと思ったのですが、空調のダクトの方向とは違いましたし、いつもの空調の音とは異なります。窓の外から音がするのかと思って、窓を少し開けてみたのですが、外からは風の音の方が大きいようでした。しかし、窓を閉めると再び「コォォォォーッ」という音がしました。ひょっとしたら、窓自体から音がしていたのかもしれません。側にいる人に確認しようと思ったのですが、その人は寝ていたので確認しませんでした・・・。その人に話していれば、前兆現象だったかどうか確認できたのですが・・・。

Ubuntuの動画プレイヤー(totem)の履歴表示を消す

Ubuntuに付属の動画プレイヤーには「動画」メニューの中に再生履歴を表示する機能があるのですが、その履歴を消去することができません。適当に検索していたら、メニューから表示を消す方法がわかりましたので、メモしておきます。

/usr/share/totem/totem.ui ファイルを開き、「recent」を含む以下の2行(黄色文字を含む2行)を消去すると、表示が出なくなります。

これで履歴を表示しないようにできます。
他のアプリケーションでも同様のファイルでメニューを制御できるのでしょうかね・・・。

HS-15Pを動かしてみる(4)LCD追加

Arduinoの嬉しいところは、電子工作の世界としては珍しくライブラリがあるところです。

で、早速LCDモジュールを接続し、LCDに出力してみました。表示内容は左から室温、湿度、センサ抵抗値の対数値です。写真を見るとわかるのですが、室温25度、湿度25%なので、めちゃくちゃ乾燥しています。

接続したLCDは秋月の300円LCDモジュール(HD44780U使用、16文字×1行)です。この手のLCDモジュールは画面の右半分と左半分のアドレスが連続していなかったりします。そのため何らかの工夫が必要になるのですが、残念ながらArduinoのLiquidCrystalライブラリはそこまではサポートしていないようです。ソースをみてもそれらしい記述はありません。ただ、20文字×4行のLCDモジュールを想定した処理は入っているようですので、それを利用して8文字×2行として設定を行い、右半分は2行目扱いで文字を表示することでお茶を濁しました。

HS-15Pを動かしてみる(3)Arduino編

無事に「HS15P湿度センサの簡易動作実験」の追試ができたところで、これをArduinoに移植してみました。

回路図は・・・・省略。

  • Analog0にLM35DZの出力を接続
  • Analog1に湿度センサと0.022uFの間の端子を接続
  • Analog2に湿度センサを接続(デジタル出力ポートとして使用)

という接続です。

ソフトウェアの方はほぼそのままの移植ですが、

  • A/D変換はArduinoのライブラリを使用
  • I/O端子制御もArduinoのライブラリを使用
  • シリアル出力もArduinoのライブラリを使用
  • ループで時間調整しているのを delayMicroseconds()に置き換え
  • 変数名をちょっとそれっぽく、と思ったけど中途半端・・・

などの変更をしました。それ以外はそのまま移植しましたが、あっさりそれっぽく動きました・・・。ただ、校正のための道具がないので、そこまで・・・と思ったのですが、もうちょっと頑張ってみます。

まず、元のATTINY13でHS15Pの代わりに用意した1KΩ、10KΩ、100KΩ、1MΩの抵抗をつけてデバッグ用に出力されている抵抗の対数値を記録します。1KΩ時が219、10KΩ時が180、100KΩ時が140、1MΩ時が99と、ほぼ理論値通りになりました。

この抵抗をArduino版に接続すると、1KΩ時が226、10KΩ時が181、100KΩ時が141、1MΩ時が100といずれも少し大きめの値が出力されます。これは充電時間が長めになっているからだと思われます。

そこで、時間設定を0.1us単位で管理して、delayMicroseconds()に渡す際に10で割ってやると、1KΩ時が240、10KΩ時が209、100KΩ時が141、1MΩ時が99と、大きな誤差がでるようになってしまいました。おそらく除算を必要とするようになってしまったので、結果的にwaitが増えてしまったのでしょう。

結局、測定レンジを充電時間で指定するのではなく、インデックスで指定するようにしてwaitの時間はその中で swtich()~case で充電開始終了を含めたテーブル形式にして、待ち時間も調整することにしました。その結果、1KΩ時が219、10KΩ時が180、100KΩ時が139、1MΩ時が99と、ほぼ合うようになりました(当然ですが・・)。

これでセンサをHS-15Pに戻せば概ね正しい値を測定できるはずです。

HS-15Pを動かしてみる(2)

組み上げたら、まずヒューズビットを書き込みます。

$ avrdude -c avrisp2 -p t13 -P usb -t
avrdude: AVR device initialized and ready to accept instructions
Reading | ################################################## | 100% 0.01s
avrdude: Device signature = 0x1e9007
avrdude> r lfuse
>>> r lfuse
0000 6a |j |
avrdude> r hfuse
>>> r hfuse
0000 ff |. |
avrdude> w lfuse 0 0x3a
>>> w lfuse 0 0x3a
avrdude> w hfuse 0 0xff
>>> w hfuse 0 0xff
avrdude> quit
>>> quit
avrdude: safemode: Fuses OK
avrdude done. Thank you.

次に、プログラムを書き込みます。

$ avrdude -c avrisp2 -p t13 -P usb -U flash:w:TestHS15.hex:i
avrdude: AVR device initialized and ready to accept instructions
Reading | ################################################## | 100% 0.00s
avrdude: Device signature = 0x1e9007
avrdude: NOTE: FLASH memory has been specified, an erase cycle will be performed
To disable this feature, specify the -D option.
avrdude: erasing chip
avrdude: reading input file “TestHS15.hex”
avrdude: writing flash (896 bytes):
Writing | ################################################## | 100% 0.38s
avrdude: 896 bytes of flash written
avrdude: verifying flash memory against TestHS15.hex:
avrdude: load data flash data from input file TestHS15.hex:
avrdude: input file TestHS15.hex contains 896 bytes
avrdude: reading on-chip flash data:
Reading | ################################################## | 100% 0.26s
avrdude: verifying …
avrdude: 896 bytes of flash verified
avrdude: safemode: Fuses OK
avrdude done. Thank you.

・・・・が、このままではシリアルの論理が違うので、このままでは表示できません。

2SC2120を1段間に入れて、論理を反転させました。また、よく考えると温度を取得するためのLM35DZのA/D変換の基準電圧はVccで5Vが前提になっています。しかしPICによるシリアルモニタから供給できるのは3.3Vなので、正常に温度が取得できなくなるはずです。ですので、外部電源5Vで動作するように改めました。

DebianのPCにつないで、screenをシリアルターミナルとして起動すると、A/D変換値、温度、湿度の順で周期的に出力されます。(screenコマンドは、C-a H でログファイルを吐くので、その機能でファイルに記録することもできる)

ちなみに自分の部屋の湿度は暖房あり(エアコン使用)で20%台、暖房無しで30%程度でした。非常に乾燥しやすい部屋とはいえ、あってるのかよくわかりません。

そこで、ビニール袋に濡らしたティッシュペーパーと共に入れて封をして放置してみたところ、23度20%(ソースをみるとわかりますが、20%以下は計測できません)からぐんぐん袋内の湿度が上昇し、すぐに80%近く、30分くらいで90%くらいになりました。

HS-15Pを動かしてみる(1)

部屋の片付けをしていたら、秋月で買ったHS-15Pという湿度センサが出てきました。

ずいぶん前に使っていた加湿器が強力過ぎて部屋が水浸しになってしまったので、その制御に使おうと思って買ってあったものですが、結局加湿器自体使わなくなってしまったのでお蔵入りしてすっかり忘れていました。

で、「HS15P湿度センサーの簡易動作実験」を参考にして、湿度センサを動かしてみることにしました(単なる追試とも言う)。こちらのページでは「インチキ動作させる」などと書かれていますが、至ってマジメに手抜き動作をされておられます。バカ正直にデータシートやアプリケーションノートの通りに動かすのではなく、基本原理に立ち返って考え直すこういう工夫、とっても大事だと思うんですよね~。

で、写真のように適当にちゃちゃっと組み上げます。ICクリップの下にいるのがATTINY13Aです。・・・・が、写真はHS15P取り付け前でした・・・。シリアルは受けるだけなので、以前作ったシリアルモニタを1chだけ使います。

~つづく~