環境構築とサンプルを動かす話を一つの記事にしたら長くて読みにくくなってしまったので、2つに分割します。この記事は環境構築の続きです。
ESP8266自身で動かすWebサーバーサンプルのテストと、ESP8266をNTPクライアントにするサンプルのテストです。
サンプルのコンパイルと書き込み
以下の手順でサンプルの動作を確認しました。
- 「ファイル」⇒「スケッチの例」⇒「ESP8266mDNS」⇒「mDNS_Web_Server」を選択してみます。
- 23行目にSSIDを、24行目にパスワードを設定する箇所がありますので、そこにそれぞれの環境に応じた設定をします。
- 「ファイル」⇒「名前をつけて保存」で適当なディレクトリを作って保存します。
(あたり前といえばあたり前ですが、保存しないとうまく動作しません) - ESP8266ボード側はブートローダの起動状態にしておきます。(GPIO0をGNDに落とした状態でリセットをかけて、リセット解除しておきます。リセット解除後はGPIO0はGNDに落ちていても落ちていなくても構いません。なお、ESP8266のファームウェアバージョンはv0.9.5のものを使用しています。)
- 「ツール」⇒「シリアルモニタ」でシリアルモニタを起動しておきます。速度は115200bpsです。
- 「スケッチ」⇒「マイコンボードに書き込む」でコンパイルと書き込みを行います。
- 書き込みが終わると自動的に実行されます。
- シリアルモニタ側にIPアドレスなどの情報が表示されます。
- ブラウザからそのIPアドレスにアクセスすると、ESP8266上で動作するWebサーバからのメッセージ(「Hello from ESP8266 at 192.168.xxx.xxx」)が取得できます。
下記はAndroid上のブラウザからIPアドレス指定でアクセスした後のシリアルコンソールの表示内容です。
同様にNTPClientなども動作しました。
Windowsだけではなく、Linuxでもこれだけお手軽に動かせるようになってきています。かなりお手軽にESP8266を動かす環境が整ってきていることを感じますね。
※上記の動作確認は接続先のアクセスポイントを含め、シールドルーム内で実施しています。早く技適対応済みのモジュールが入手できるようになって欲しいものです。
“ESP-8266用ArduinoIDEでサンプルを動かす” への1件の返信