Quartus Prime LiteでMKRVIDOR4000_graphicsの中身を見てみます。
projectディレクトリの中にMKRVIDOR4000_graphics_lite.qpfがあるので、これをQuartus Prime Liteで開いてみます。
左の方のProject Navigatorのところでソースツリーっぽいところ(Entity)が見えて、ここに MKRVIDOR4000_graphics_top があるので、これをクリックすると、そのソースコードが開きました。トップレベルモジュールの verilog ソースコードのようです。端子の定義と信号の定義、出力バッファ近傍のセレクタなどがあるようです。
Project NavigatorでIP Componentsを選択し、EntityのところでMKRVIDOR4000_graphics_lite_sysをダブルクリックすると、Platform Designerが開いてIPマクロ間の接続の全体像が少しわかります。nios CPUのメモリマップもここで確認することができて、niosの命令バスはオンチップメモリとQSPIフラッシュメモリからフェッチできるようになっているようです。(SDRAM ARBITERとsdramのところを編集するとSDRAMからのアクセスもできるように修正できるっぽい雰囲気です)
上の方の再生ボタンみたいな Start Compilation をクリックすると論理合成して、配置配線、タイミング解析をしてくれます。Task のパネルに進捗が表示されて、完了すると、Entityのところに各モジュールの構造がツリー状に表示されました。このあたりをもう少し見ていくといろいろわかりそうです。
一方で、VidorBitstream-releaseディレクトリの下にipというディレクトリがあり、ここにIPコアのコードが入っているようです。各モジュールの softcore というディレクトリの下にFPGA側のniosのコードが入っています。graphicsの描画処理は ip/GFX/softcore/src/gfx.c というソースの中の gfxRpc() の中で受け取ったリモートプロシージャコールのパラメータに応じて描画関数を呼び出していました。
また、VidorBitstream-release/project/MKDVIDOR4000_graphics/build/software/launcher_lite_bspの下にsummary.html というファイルがあり、これがnios側の諸情報のようです。この中にLinkerのSectionに関する情報があり、nios側のコードもデータもbssもheapもオンチップメモリ上に配置されているようです。また、mem_init.mk というファイルによるとリセットベクターも 0x00a00000 となっているようで、これはメモリマップによればやはりオンチップメモリのようです。nios上のコードはniosとは関係なくオンチップメモリ上に転送しているのかもしれません。(FPGAのコンフィギュレーション時に書き込まれるんでしょうかね??)
まだまだ弄るといろいろわかりそうですが、時間もかかりそうです。