ESP32の変な新しいモジュールが出ていて秋月で買えるようになったということで、いつもの癖でよく調べずに面白そう・・・で買ってしまいました。
で、データシートが、ESP32-PICO-V3-ZERO Datasheetです。ぱっと見た感じでは、あまり変わらないのですが、
ESP32-PICO-V3-ZERO is a module for Alexa Connect Kit (ACK), a managed service that makes it easy to integrate Alexa into your products. With ESP32-PICO-V3-ZERO and its default firmware, you can connect your devices or system to Alexa and the Internet without worrying about managing cloud services, writing an Alexa Skill, or developing complex networking and security firmware. If you add ESP32-PICO-V3-ZERO to your device, you can easily, quickly and economically create products that customers love.
ということで、Alexaに簡単につながる機能を提供するモジュール、ということみたいです。（買う前に読め！）
ハードウェア
Alexaに簡単につながる機能を提供するモジュールなので、ピン配置も
と恐ろしくシンプル。ピンの機能も、
とほとんどNCかGNDです。で、DBG_TXD/DBG_RXDは開発時にPCに接続するためのもの、U1TXD/U1RXDはホストプロセッサのUARTにつなぐためのものです。残るはお馴染みENピンと、ホストへの割込みを知らせるINT_Bです。
つまり、このESP32は単体で機器を構成するためのものではなく、Alexaとつながるためのインターフェースデバイスという位置づけです。
データシートの残りの部分はまあ一般的な内容なので、お仕事で使うのでなければわりとどうでもいい内容です。要注意なのは、ピーク消費電流が368ｍAもあるので、気をつけましょう。しかも、802.11bの1Mbpsでの19.5dBmでの送信時です。まあ、今どき802.11bのAPなんてそう出会わないでしょうけど、あるところにはあります。
Alexa Connect Kit（ACK）
自分はAlexa Connect Kit（英語版）からドキュメントを読んでいきました。
で、ACKの開発キット（英語版）いくつかあるようなのですが、ESP32-PICO-V3-ZEROが載ったのがESP32-PICO-V3-ZERO-DevKit for ACKなのですが、ここから英語になりますｗ。
この中の左側のメニューのTutrialsの中が開発手順のようです。
開発キットを使うのが「Set Up an ACK Development Kit」で、モジュールを単体で使うのが「Prototype Your Product」だと思います。この中のStep2 「Provision Your ACK Moduke」の中でデバッグポートも利用するので、モジュールのすべての信号線が必要になります。
で、ACKはホストプロセッサの通信モジュールの位置づけにみえるので、Development Kitを使う場合には、
な感じで、ホストのArduino Zeroに乗っかる形になります。
ESP32だったら、十分単独でArduino(それがArduino ZeroのATSAMD21G18を搭載したものであっても）の機能を持つのだから、ホストプロセッサなんて要らなくない？と思うのですが、Espressifのソリューションでも別途Host MCUを使う構成のようです。
SAMD21G18を使うArduino環境だったら、Seeeduino XIAOでも良くない？という気もするのですが、どうでしょうかね。もうちょっといろいろ調べてみないとダメですね。
とりあえずデータシートの回路図では
となっているのですが、368mAも消費電流があるので、よく考えないとハマりますね。
関連リンク
- Alexa Connected Device 開発者コンソール
どっかで出てきた。開発中にアクセスする必要がある。