LinuxMintでコマンドラインからQRコード表示

LinuxMintでWebを閲覧していると、
「このページ(URL)をスマホに転送したい!」
と思うときがあります。
方法としてはアドレスバーにポチポチ打ち込む、メールに書いて転送する、ブラウザのブックマーク経由で転送する、Google Documentに一旦コピペする、などがありますが、どれもイマイチかな、と。
でふと思いついたのが、

QRコード経由で転送する

です。お手軽にはWebサイト上で変換してくれるサイトがたくさんあるのでそれでもいいのですが、当然記録を取っているはずなのでちょっと気持ち悪い。
ということで、もう少し気にならない方法でローカルで済ませてみます。

Linux上へのソフトウェアのインストール

方針としては、
①qrencodeでQRコード画像を生成
②ビューアで表示
ということになります。できれば中間ファイルなども生成したくないので、②は標準入力からの画像データを表示できるものとしてimagemagickのdisplayコマンドを使ってみます。
インストールは、

$ sudo apt install qrencode imagemagick-6.q16

です。imagemagickは候補の中から選んだだけです。
インストールしたら、

$ qrencode "https://tomono.tokyo" -o - | display

とすると、

という感じで、QRコードが表示されました。
これをスマホのカメラでスキャンしてやればページを表示できます。なお、スマホのカメラのスキャナも読んだものをクラウドにアップロードしているものが多そうなので、個人情報を含んだりする情報やユニークなURLなどはこの方法では転送しないように注意が必要です。

試しにURLではなく、文章を変換してみました。

$ qrencode "祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。" -o - | display 

として、表示された

を読んでやると、ちゃんとテキストとして認識されクリップボードにコピーするか聞いてきました。そこで、さらに長い文章で試してみました。

$ qrencode "祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の祿山、これらは皆舊主先皇の政にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌めをも思ひ入れず、天下の亂れん事を悟らずして、民間の愁ふるところを知らざりしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。近く本朝をうかがふに、承平の將門、天慶の純友、康和の義親、平治の信賴、これらはおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道、前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人のありさま、傳へ承るこそ心もことばも及ばれね。" -o - | display

とすると、

が生成されて、これも正しく読むことができました。
信頼できるQRコードリーダーがあれば、長めのテキストの送信にもつかえるかもしれません。

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