EzbookにインストールしてあるLinux Mintを再インストール

Webでの調べものやちょっとした調査を中心にサブマシンとして使っているJumper Ezbook Pro 3にインストールしているLinux Mint MATE Editionを19から21に入れ替えてみました。インストール用USBの作成や一般的な設定などは省略して肝の部分だけ記載します。
(内容を理解してやらないと既存のディスクの内容を飛ばしてしまうので要注意です)
インストール先はオンボードのeMMCです。プリインストールされていたWindowsは増設したM.2 SSDに移動してあります。(M.2 SSDの方が速いのと、容量的にもWindowsの方がたくさん欲しいので)

M.2 SSDに移動してあるWindows 10との共存

Windows 10と共存するため、インストール時にはLinuxからSSDが見えないようにしてeMMCにインストールさせます。具体的にはUSBメモリから起動する際にGRUBの画面でeを押して起動パラメータを編集、quiet splash のところに

libata.force=disable

を追加してからインストール環境を起動します。
起動したらディスクユーティリティでeMMCの中のFATとext2パーティションを削除してから普通にLinux Mint MATE Editionをインストールします。その際、インストーラに日本語を選ぶとキーボードの指定では日本語キーボードがデフォルトになっているのでEnglish(US)にしておきます。インストール完了後は通常通り再起動してeMMCから起動させます。

再起動後、/etc/default/grub の冒頭部分の追加コマンドラインの近辺を編集して、次回起動以降ではLinux MintにM.2 SSDを認識させないようにするのと、起動時にGRUBで選択した内容を次回のデフォルト選択にするようにします。こうすることで、今回のカーネルアップデートでGRUBエントリ作成時のみWindowsのloaderを認識させるのと、通常の使用時にWindowsUpdateで何度も起動する際に毎回Windowsを選択する手間を省きます。

#GRUB_DISABLE_SUBMENU=y
GRUB_DEFAULT=saved
GRUB_SAVEDEFAULT=true
#GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
GRUB_TIMEOUT=10
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="libata.force=disable"
GRUB_CMDLINE_LINUX=""

変更したらアップデートマネージャでアップデートをかけます。たいていの場合はこの中でカーネルの更新がかかるのでGRUBメニューが更新されてWindows loaderのエントリが追加されますが、カーネルの更新がない場合には、

$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

として手動でGRUBメニューの更新が必要です。

アップデートが完了したら再起動してWindows 10が起動できることと、Linux Mintが起動できることを確認します。
あとは一般的な言語設定などの変更を行えば概ね完了です。

英語キーボードで右ALTをIME ON/OFFに割り当てる

Jumper Ezbook Pro 3は英語キーボードなので全角半角キーがなくIMEの切り替えが面倒です。そこでMozcでは英語キーボードの右ALTをIME ON/OFFに割り当てるため、アプリケーション⇒設定⇒自動起動するアプリ でエントリを追加してxmodmapでキーマップを変更します。名前や説明は適当に入力し、コマンドの部分は

/user/bin/xmodmap -e "remove mod1 = Alt_R" -e "keycode 108 = Zenkaku_Hankaku Kanji"

とします。設定したらログインし直して有効に機能するかを確認します。

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