ダイソーのセンサーライトを買ってきてバラしてみました。
パッケージングはこんな感じ。
パッケージのウラ面を見ると、定格消費電力0.9W、待機電力0.2Wだそうです。定格消費電力を0.9Wに抑えているのは、電気用品安全法の「特定電気用品以外の電気用品」の「エル・イー・ディー・電灯器具」の対象が「定格消費電力が1W以上のものに限り、防爆型のものを除く」だからでしょうか。
開封して外観をチェックしてみます。
銘板は直接印刷されていて、こんな感じ。(この分野は素人なのですが、ちょっとモヤる感じがします)
動作させてみました。(注:カメラのAEはONのままなので、LEDが点灯すると画像上は周囲が暗くなりますが、実際には部屋の照明は変化しておらず手をかざしているだけです)
単純にライトをON/OFFするだけではなく、暗さに応じて明るさが変わるようです。
早速開けてみました。白い部分は4辺が爪でとまっているので、小さなマイナスドライバーを差し込んでこじ開けると開きます。
F1のシルクのところに10Ωが実装されているのが目立ちますが、回路図を起こしてみました。
回路は入力のAC100Vをヒューズ・・・ではなく10Ωの抵抗を介してBD1のMB10Fという捺印のブリッジダイオード(おそらくこれ)で全波整流、200V1uFのコンデンサで平滑後、ハイサイド側に4つ直列のLEDがあってローサイド側をトランジスタQ1でスイッチングしています。このトランジスタのマーキングは1行目がR1N50、2行目が81018で正体不明ですが、おそらくNPNトランジスタでしょう。(追記:考えてみるとNPNトランジスタではなく、NchのMOSFETかもしれません)
LEDの電流制御はU1の(おそらく)陕西亚成微电子股份有限公司という会社のRM9003Bという電流制御ICで定電流制御しているようです(回路図上はFETのシンボルを使いました)。電流値はRs1の値で決まり、0.6V/Rs1 = 0.6V/82Ω = 7.3mAだと思います。C1で平滑された電圧の波形がわかりませんが、ピーク電圧140Vで充電されるとすると7.3mAの定電流で0Vまで放電にかかる時間は20msくらいだと思いますので、わりとリップルは大きめだと思います。消費電力は140V✕7.3mA=1022mWですが、リップルまで考えるともう少し小さめなのでしょう。(R3,R4経由の電流は35uA程度=4.9mW程度だと思います)
制御としては、D1のフォトトランジスタがON(すなわち明るい状態)では、R3,R4を通してきた電流はすべてフォトトランジスタを通ってしまうのでQ1のベース電流は流れず、フォトトランジスタがOFF(すなわち暗い状態)の時にはR3,R4,R2を通してQ1をONにするので、LEDが点灯するしくみだと思います。
さて、ヒューズF1が10ΩだとU1やC1がショートモードで故障した場合にちょっと怖そうです。F1がヒューズならヒューズが切れておしまいなのですが、10Ωになっているので、この10ΩかQ1あたりが燃えそうです。ヒューズはわりと高い部品なので抵抗で置き換えられればコストダウンに効果的なのですが、ちょっと気になります。