Hackadayの記事で見かけたのですが、いわゆるIoT機器向けに
- 電池で10年動作する
- チップセットのコストは2ドル以下
- 通信距離は都市部で5km以上、農村部で20-30km
というのを特徴としたWeightless-Nという無線規格ができるっぽいです。周波数帯は欧州では868MHz帯、米国では900MHz帯のISMバンド(915MHz帯)という免許のいらない周波数帯を使うようで、日本でもソフトバンクがプラチナバンドと称しているようにより長距離や回りこみを考慮した通信に適した周波数帯です。ですので、2.4GHz帯を使うZigbeeモジュール(例えばTOCOS Wireless Module)などと比較して応用範囲が広くなるのではないかと思います。ちなみに、この868MHzとか915MHzとかいった周波数帯は日本では携帯電話(とRFID)に割り当てられています。RFIDとは共用可能かもしれませんが、携帯電話とはちょっと難しそうです。
推進しているのはARM、Cable & Wireless、CSR、neul といった会社のようです。ARMはいわずもがな、Cable & Wireless は通信事業者、CSRは無線チップ(安価な Bluetooth USBドングルはほとんど100%CSRチップじゃないでしょうか?)ベンダーです。最後のneulというのが知らなかったのですが、センサネットワークとかM2Mネットワークの機器を提供している会社みたいです。で、これら4社に共通するのはすべて英国の会社であることです。
来春にはSDKが利用可能になる、ということみたいですが、どうでしょうか。