Chromium OSを試してみる

余っているUSBメモリ(っていっぱいあるんですけど)があったのと、Chromium OSがUSBメモリから起動できる、という話を見かけたので試してみることにしました。

こちらのatmarkITの記事を参考にしてやってみます。

1.p7zipのインストール

atmarkITの記事によると、デイリービルドされたChromiumOSのイメージがこちらのサイトで公開されているということなのですが、なぜかイメージは7z形式なのです。

Windows環境であれば7-zipをインストールすればいいのですが、Linux環境なので7zを展開する方法を用意しなければなりません。(まあ、Windowsマシン立ち上げてもいいのだけど、ここはやはりLinuxで、ということで)

そこで、SourceForge.jpからp7zipをソースコードパッケージをダウンロードしてきてビルド・インストールします。

余談ですが、SourceForgeの偽ダウンロードリンク(広告)、何とかならないんですかね。
おそらくリンク先はマルウェアだらけのような気がするんですが。なかには何の説明もなく「ダウンロード」ボタンを模したものもあって、よーく見ないと本物の正しいダウンロードリンクがわからないんですよね。はっきりいって酷すぎです。

余談はさておき、展開してインストールします。

$ tar xvfj p7zip_9.20.1_src_all.tar.bz2
$ cd p7zip_9.20.1
$ cp makefile.linux_any_cpu_gcc_4.X makefile.linux
$ make -j 2 all_test 
$ sudo ./install.sh

これでインストール完了です。

2.ChromiumOSのバイナリイメージダウンロード

こちらの Chromium OS Builds の daily ビルドの中から32bit版のCx86OS-2014mmddhhmmss.img.7zをダウンロードしてきます。

3.イメージの展開

ダウンロードしたイメージを展開します。

$ 7za x Cx86OS-20141115110454.img.7z
7-Zip (A) [64] 9.20 Copyright (c) 1999-2010 Igor Pavlov 2010-11-18
p7zip Version 9.20 (locale=ja_JP.UTF-8,Utf16=on,HugeFiles=on,2 CPUs)
Processing archive: Cx86OS-20141115110454.img.7z
Extracting Cx86OS-20141115110454.img
Everything is Ok
Size: 2589949952
Compressed: 313970318
$

4.USBメモリへの書き込み

USBメモリを挿入し、適当な方法(ディスクユーティリティなど)でUSBメモリのデバイスファイル名を調べます。USBメモリをアンマウントした状態で、

$ sudo dd if=Cx86OS-20141115110454.img of=/dev/sdx bs=16M

としてUSBメモリにイメージを書き込みます。

書き込みが完了したところでsyncして、USBメモリを差し直してみました。ディスクユーティリティでみてみると、

Screenshot

となっていて、大量にパーティションができていました。
(ちなみに、いくつかのパーティションが勝手にマウントされてしまうので、抜くにはたくさんアンマウントしなければなりません)

5.起動してみる

IdeaPad S10-2に挿入して起動してみます。挿入してUSBブートさせてしばらく(15~20秒くらいか?)待つと、Welcome画面がでてきました。

言語およびキーボードで日本語を選んだ所まではよかったのですが、残念ながら内蔵の無線LANは認識していないようです。しかたがないのでイーサネット接続します。(2回目の起動の際に、手元にあったBUFFALO WLI-UC-GNMを挿しておいたら認識して暗号化キーをいれてやると使うことができました)

とりあえず、起動して使うことはできましたが、AtomN270では荷が重いのか、それともUSBメモリがそもそも遅いからなのかわかりませんが、結構もっさりです。LinuxMint17上でChromeで動かした時よりも遅いのはUSBメモリのせいでしょうね。

ChromiumOSでは本来ローカルディスクは見える必要はないのではないかと思っているのですが、残念ながらローカルディスクが見えてしまうようです。見えなければいつでもどこでも心配なく使えるかと思ったのですが・・・。

Linuxが走る小さなボードAriettaG25

HACK A DAYの記事で見かけたのですが、ARM9 400MHzとDDR2-SDRAM 128/256MBが載った小さな小さなボードです。
公式ページをみると、53mm×25mmとのこと。Raspberry Piの4分の1か3分の1くらい。

WiFiモジュールのための端子があって、WiFiモジュールを重ねて載せられるようです。ソフトウェアはEmDebian Wheezy 7.6が走るようですので、性能はともかくとして、Debian環境でできることは概ね容易に移植可能なのでしょう。

この手のボード(というか汎用SoC)だと兼用端子で悩むことになりますが、設定ファイルを生成するためのWebページが用意されています。これは便利そうです。

価格は128MB版が20ユーロ、256MB版が30ユーロ、WiFiモジュールが7ユーロ。値段も手頃なのですが、Made In Italyなので送料が気になるところです。

USB-HDDにUbuntu14.04LTSをインストール

故あって、ある調査のための環境としてUbuntu14.04LTS 日本語RemixをUSBハードディスクにインストールしています。さすがに一般向けにどこにでも書かれているようなことはここでは省略して、特殊なこと、自分にとっての備忘録になることをメモしておきます。

PCはマザーボードはH61M-ITX、CPUはCeleronG530、メモリは8GB搭載です。DVDで起動する前にBIOSの設定でSATAをDisableにしておきます。この状態でUSB-DVDROMからインストールDVDを起動します。DVDを起動したら、USB-HDD(今回はUSB2.0のHDDケースに1TBのHDDを搭載したもの)を接続し、普通通りインストールします。

インストール後、再起動したところからです。特に何もしなくてもBIOSでUSB-HDDから起動する設定になっていれば起動するはず。

  1. ソフトウェアの更新
    まずはソフトウェアの更新をします。Dashの一番下にアイコンが現れるので、更新してやります。
  2. セキュリティとプライバシーの変更
    Dashのアイコンの歯車とスパナの絵が描かれたアイコンをクリックし、システム設定を開きます。その中の「セキュリティとプライバシー」をクリックし、今回は人に貸すためのHDDなので、「ファイルとアプリケーション」の「利用状況を記録」をOFFにして、利用履歴データをクリアします。
    次に、「検索」の「オンライン結果の検索結果を含める」を「オフ」にします。これでDashのアイコンで何かを入力した時にオンライン検索をしなくなるようなので、軽快になります。
    その他の項目は適当に設定します。
  3. 「言語サポート」をクリックすると「インストールが完全ではない」旨の表示が出るので、インストールを行います。
  4. 端末を開く
    Dashの検索画面で「端末」と入力し、端末(Terminal)を開いてコマンドライン作業ができるようにします。
  5. 内蔵HDDを見えないようにする
    起動時のカーネルパラメータでlibataを禁止して内蔵HDDを見えないようにします。
    /etc/default/grub を開いて、 「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT」の起動時オプションに「libata.force=disable」を追加します。ついでに同じ箇所のオプションの「quiet」を取って起動時のメッセージを表示させるようにします。
    修正後は、
    $ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
    としてgrub.cfgファイルを自動生成させて反映させます。
    この後、BIOSのSATA禁止を解除して再起動して、PCの内蔵HDDが見えないことを確認します。
  6. USBハードディスクへのアクセス高速化
    HDDアクセス時のアクセス時刻の記録を停止してアクセスを減らすとともに、/tmpをtmpfsにより確保してHDDへのアクセスをなくします。/etc/fstab を以下のように修正します(赤字部分)。
    # / was on /dev/sda1 during installation
    UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx / ext4 noatime,errors=remount-ro 0 1
    # swap was on /dev/sda5 during installation
    UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx none swap sw 0 0
    # tmpfs
    tmpfs /tmp tmpfs defaults,noatime 0 0
  7. システム時計が狂うのを直す
    /etc/default/rcS の中の「UTC=yes」を「UTC=no」に修正
  8. synapticのインストール
    Ubuntuにはsynapticパッケージマネージャがデフォルトではインストールされていませんので、インストールします。
    Dashで「ソフトウェア」と入力し、「ソフトウェアセンター」を探して起動します。
    検索ウインドウにて「synaptic」と入力して、「synapticパッケージマネージャ」を選択してインストールします。
  9. Ubuntu restricted extrasのインストール
    Ubuntuソフトウェアセンターから「Ubuntu restricted extras」を検索してインストール。途中でライセンスに同意するウインドウがソフトウェアセンターの下に表示されるので、時々チェックしながら先に進めます。
  10. いろいろインストール
    DashからSynapticを起動し、いろいろインストールします。
    ・GIMP
    ・clamtk
    ・jhead
  11. 有線LANの禁止(無線LANのみで使用)
    miiモジュールのロードを阻止して有線LANを禁止します。
    /etc/modprobe.d/blacklist.conf に以下の行を書き加えます。
    # disable wired ethernet
    install mii /bin/false
    この記述を追加した後、
    # sudo update-initramfs -u
    として反映させます。

以上で完了です。
実際にはここからさらに必要なものを順次インストール・環境構築することになります。

NM70I-847はやっぱりダメな子みたい

ケースを変えてみたNM70I-847ですが、数日は安定しているかのように見えたものの、やはりリブートを繰り返すようになってきました。LinuxMintでもLubuntuでも一緒。i915_enable_rc6の設定が変わったわけでもなく、理由がよくわからないのですが、頻度がどんどん上がってきました。

なんだか何をしてもダメ、みたいな感じになってきたので、さすがに我慢できなくなってきました・・・。

Linuxで有線LANを禁止する

USBメモリにインストールすることでPC本体環境に影響を与えることなくLinuxを使うことができますが、そのままではPC本体のHDDにが見えているので、誤操作や悪意のあるプログラムが動作したりするとHDDに影響する可能性が残っています。そこで、この記事で紹介したようにHDDを見えないようにすることで、そのリスクをさらに抑えることができます。

しかしながら、ここまでではネットワークは既存の環境のものをそのまま使うので、万が一のことがあるとローカルネットワーク上に影響を与えてしまいます。今回はその対策を考えてみました。

物理的に線があるLANでは接続先を変える=線をつなぎ直す、ということなので面倒です。しかし、無線LANならばESSIDを変えてやれば、ハードウェアをまったく変えることなく接続するネットワークを変えることが可能です。しかも、幸いな事にたいていのコンシューマ向け無線ルータではPC等を接続するネットワークとゲーム機等を接続するためのネットワークをESSIDで分ける機能をもっていることが多いです。これをうまく使えれば、USBメモリ起動のLinux使用時には既存の環境(HDD、LAN)への影響をさらに抑えられます。そこで、有線LANを禁止し、接続は無線LANのみで行うようにしてやります。

具体的な方法ですが、有線LANのインタフェースの物理層を制御しているmiiモジュールのロードを阻止してやります。/etc/modprobe.d/blacklist.conf に以下の行を書き加えます。

# disable wired ethernet
install mii /bin/false

単純に「blacklist mii」としたのでは論理層のドライバがmiiモジュールに依存していて、論理層ドライバをロードするときにmiiモジュールをロードしてしまいますので、結局miiモジュールが読み込まれてしまいます。かといって、論理層ドライバを blacklist 指定していくのは個々のデバイス(LANコントローラ)を指定していくことになりとても面倒です。ここでは、ArchLinuxのKernel_moduleのドキュメントを参考にして、mii モジュールのロードを常時失敗するように設定しました。この記述を追加した後、「# sudo update-initramfs -u」として反映させます。

これで再起動してやると有線ネットワークが表示されなくなったはずです。無線LANアダプタは必要ですが、安心してネットサーフィンができる環境になったはず・・・です。

Weightless-Nという無線規格(?)ができるっぽい

Hackadayの記事で見かけたのですが、いわゆるIoT機器向けに

  • 電池で10年動作する
  • チップセットのコストは2ドル以下
  • 通信距離は都市部で5km以上、農村部で20-30km

というのを特徴としたWeightless-Nという無線規格ができるっぽいです。周波数帯は欧州では868MHz帯、米国では900MHz帯のISMバンド(915MHz帯)という免許のいらない周波数帯を使うようで、日本でもソフトバンクがプラチナバンドと称しているようにより長距離や回りこみを考慮した通信に適した周波数帯です。ですので、2.4GHz帯を使うZigbeeモジュール(例えばTOCOS Wireless Module)などと比較して応用範囲が広くなるのではないかと思います。ちなみに、この868MHzとか915MHzとかいった周波数帯は日本では携帯電話(とRFID)に割り当てられています。RFIDとは共用可能かもしれませんが、携帯電話とはちょっと難しそうです。

推進しているのはARM、Cable & Wireless、CSR、neul といった会社のようです。ARMはいわずもがな、Cable & Wireless は通信事業者、CSRは無線チップ(安価な Bluetooth USBドングルはほとんど100%CSRチップじゃないでしょうか?)ベンダーです。最後のneulというのが知らなかったのですが、センサネットワークとかM2Mネットワークの機器を提供している会社みたいです。で、これら4社に共通するのはすべて英国の会社であることです。

来春にはSDKが利用可能になる、ということみたいですが、どうでしょうか。

StarQ Q5001を買ってみた

プライベートの電話番号と仕事の電話番号をわけた結果、やっぱりスケジュール管理にはスマホが便利だよね、でも古いXperiaAcroではAndroid2.3だしメモリ足りないし・・・ということで購入したIODESUでしたが、GPSが全く使えない、どうもFOMAプラスでは使えないっぽい?、(技適上も問題・・・)、ということで、海外出張の時にでも使うか、ということでスーツケースの肥やしになっています。

で、XperiaAcroを使いつづけているのですが、やっぱりAndroid2.3では

  • スケジュール管理で他のGoogleアカウントのデータを表示できない
  • Google Keepが使えない
    (Google Keep便利です。買いたいものとかメモって便利に使ってます。)

ということで、安くてちょうどいいのはないかなー?ということで調べてました。

そうしたところ、LTEは未対応なものの、StarQ Q5001という端末が価格も安く性能もそこそこ良さそうだ、ということがわかってきました。

  • 何といっても安い。ビックカメラで税込みで16,000円でお釣りがくる。
  • 5インチでそこそこ画面が大きい(実際に買ってみたら5インチはデカすぎ・・・)
  • Quad Core 1.3GHz動作、RAM1GB、ROM16GBなのでもたつくこともないだろう(実際、今のところ問題ない)
  • IODESUと違って、それなりにWebで情報が見つかる。
  • StarQ Q5002というLTE対応機もあるけど、こちらは3万円くらいする。
    3万円も出すなら、あと少し出してNexus5を買いたくなる。

ということで、ビックカメラの通販で買ってみました。ヨドバシSIMとWiFiの組み合わせで2日ほど使ってみての感触ですが、

  • デカい。XperiaAよりもデカい。ちょっとデカすぎ。(代わりに文字が大きく見やすい)
  • 画面は少し青っぽい(ネットでもみかけましたが)
  • ストラップホールがない。仕事で使うときはネックストラップ必須(なんど助かったことか・・・)なので、これは結構致命的。
  • 操作は十分快適。(通信以外で)待たされることはほとんどない。
  • WiFiとFOMA(3G)の組み合わせでどうも問題がある感じ?

というところです。

最後のWiFiとFOMA(3G)の組み合わせですが、WiFiをONにした状態で画面を見ていると、アンテナピクトが圏外と2~4本を行ったり来たりします。窓際に持っていっても変わらないのですが、WiFiをOFFにするとアンテナピクトは常時4本+H表示(多分、HSDPAのこと)で安定します。
この状況から予想できるのは、基板上の無線部分同士が干渉して自家中毒のような症状になっているのではないかということです。ただ、テザリングをONにして別のAndroid機からアクセスしてもアンテナピクトには変動がないことから、単純にWiFiがONだとダメ、ということでもなさそうです。今のところ実害として困るのは、圏外になっている時間が長くなるので電池の減りが早くなります。(通話可能なSIMを挿していると、通話や着信にも影響するのかも?)

使い込んでみないとわかりませんが、最後の問題さえなければ間違いなくコストパフォーマンスが非常に良い事だけは確かです。

NM70I-847のケース変えました

TV録画機として動いていた(といってもほとんど見てない・・・)NM70I-847ですが、ずいぶん前に不調になり放置していました。

今回、Lubuntuを入れて見たところ、例によって・・・定期的にリブートが・・・と思ったのですが、ちょっと症状が違います。なんとなく急に電源が落ちて、しばらくしてから勝手に電源が入る感じなのです。そこでよーく観察してみると・・・

電源FANが止まってました。

電源FANが止まっているので電源内部で熱がこもって保護回路が働いたのでしょう。

・・・ということで、ケース(と電源)を変えてみました。

オンボードCPU搭載のMini-ITXマザーなので小ささと価格重視で行くことにしました。そこで選んだのが、センチュリーのCF-A6719BK150です。寸法的にはA4ファイルサイズくらいでしょうか。もちろん、ファイルと言っても、キングファイルの方ですが。ちなみに、CF-A6719がW315×H75×D225、キングファイルが一例として307×243×75なので、やはり同じくらいですね。150W電源付きで税込5,230円でした。

で早速組み替えてみたのですが、ケースファンが4cmということもあり、ちょっと五月蝿いです。爆音ではないのですが、高速のためか高音が耳につきます。センサ搭載ではないファンなので、自作のファンコントローラをつないでケース内温度に応じて回転数を自動制御ということもできません。まあ、安いから仕方ないですかね。(もう4,000円出してACアダプタタイプのケースにすればよかったかも・・・)

ところで、以前のリブート問題ですが、まずLubuntuで問題のパラメータがどう設定されているのか調べてみました。

$ sudo bash
# for i in /sys/module/i915/parameters/*;do echo ${i}=`cat $i`;done
/sys/module/i915/parameters/disable_power_well=1
/sys/module/i915/parameters/enable_hangcheck=Y
/sys/module/i915/parameters/enable_ips=1
/sys/module/i915/parameters/enable_pc8=1
/sys/module/i915/parameters/enable_psr=0
/sys/module/i915/parameters/fastboot=N
/sys/module/i915/parameters/fbpercrtc=0
/sys/module/i915/parameters/i915_enable_fbc=-1
/sys/module/i915/parameters/i915_enable_ppgtt=-1
/sys/module/i915/parameters/i915_enable_rc6=-1
/sys/module/i915/parameters/invert_brightness=0
/sys/module/i915/parameters/lvds_channel_mode=0
/sys/module/i915/parameters/lvds_downclock=0
/sys/module/i915/parameters/lvds_use_ssc=-1
/sys/module/i915/parameters/modeset=-1
/sys/module/i915/parameters/panel_ignore_lid=1
/sys/module/i915/parameters/pc8_timeout=5000
/sys/module/i915/parameters/powersave=1
/sys/module/i915/parameters/prefault_disable=N
/sys/module/i915/parameters/preliminary_hw_support=1
/sys/module/i915/parameters/reset=Y
/sys/module/i915/parameters/semaphores=-1
/sys/module/i915/parameters/vbt_sdvo_panel_type=-1
#

ということで、i915_enable_rc6 は -1 となっているようです。どうも内臓GPUの Power Saving に関係しているようなのですが、-1 だとどうなるのかぐぐってもわかりません。1にするとGPUがハングアップすることが多いようではあるのですが。ま、しばらくこのまま様子を見てみます。

フレッツ光をひいてみた

実は数ヶ月前に東京都内から静岡県に単身赴任で引っ越しました。週末は帰宅する生活でしたので、週末は自宅でのネットアクセスでしたが、平日はIIJmioの約千円SIMを数枚(なぜ数枚かというと、何台かAndroid端末があって、それぞれ1GB/月を使いきらないため)使ってテザリングで凌いできました。が、さすがに遅いのと、大きなものがダウンロードできないので辛い状況でした。

そこで、ついに単身赴任先にも回線を引くことにした次第です。

が、これまで自宅は各戸にカテゴリー5EのケーブルでEthernetを直接配線、その前は日本の都市型CATVの黎明期にCATVインターネットを契約していたので、インターネットのためにNTTの回線を使うのは約18年ぶりなのです。その前は33.6kbpsモデムでダイヤルアップで接続していましたので、多分「フレッツ自体が初めて」なのです。

で、わからないのが料金体系(と仕組み)。もー訳がわからなくて悩みました。2年縛りのキャッシュバックとかいろいろあって、わけがわかりません。キャッシュバックの方法も「プロバイダのメールアドレス宛に契約11ヶ月後に口座登録の案内を送付」とか書いてありますが、一方で「その期間内に登録しないと無効」とかになってるわけです。ググると「要求しないとキャッシュバックのメールなんか来ない」とか書いてあったりいろいろします。SPAMに埋もれて(あるいはSPAMフィルターに弾かせて)キャッシュバックを避ける戦略なんじゃないかと思ったりもします。ビジネスプラン上もある確率で登録し忘れるのを狙っているのは間違いないと思います。

そんなこんなで、プロバイダメールで通知されても困るので、数少ない郵送してくるとかって書いてあったところを選びました。(選択理由はそれだけ・・・)

で、申し込んでからNTTから機器が送られてくるまで約10日かかりました。で、接続と設定がまたわからない(Linuxだからだけど)。工事日の確認の電話をかけてきたNTTのお兄さんが「Linuxだと手動でやってもらうことになりますね~」と宣っていたのだけど、「PPPoEの設定すればいいの?」って聞いても「それはプロバイダさんの範疇ですね~」とお得意のたらい回しトーク。結局、何を設定するのか不明のまま。しかも工事は部屋にすでに光コンセントがあるので機器が送られてくるだけ。

・・・・結局、万が一どうにもならないときのために自宅からWindows8を入れたネットブックを持ってきておいて正解でした。説明を読むとルータがうんぬんという記述もあったので、NTTから送られてきたONUを光コンセントに接続、そのRJ-45モジュラーを初期化したAterm WR4100N(ルータモードに設定)のWANポートに接続、WR4100NのLANポートにWindows8ネットブックを接続。そしてWindows8上でNTTから送られてきたCD-ROMを起動しました。

するとなにやらONUだけではなく、WR4100Nの方も設定と再起動をしているようでした。ただただひたすら待たされて、途中待ちくたびれて床に突っ伏して寝てしまって、起きたら繋がるようになりました。で、完了後に他のポートにLinuxマシンをつないで、WR4100Nの方を見てみると、PPPoEの設定がされておりました。ONU側もなにかやってたみたいなので、なんだかわかりませんが、PPPoEの設定だけだったら手でやった方が早いじゃん・・・。

ということで無事に接続できました。接続速度テストをしたら、90Mbpsくらい。光で1Gbps回線らしいのですが、Aterm WR4100Nは4年くらい前に購入したものでGbitではないのでFast-Ether接続になります。そちらが律速しているのでしょう。こんだけ出れば十分です。YouTube見たり、ISOイメージ落としたりしてみました。

IMG_0001s

で、ふとLinux側で ifconfig すると、IPv6のグローバルアドレスが振られています。

$ ifconfig
eth0      Link encap:イーサネット  ハードウェアアドレス xx:xx:xx:xx:xx:xx  
          inetアドレス:192.168.xxx.xxx  ブロードキャスト:192.168.xxx.xxx  マスク:255.255.255.0
          inet6アドレス: fe80::xxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 範囲:リンク
          inet6アドレス: 2001:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 範囲:グローバル
          inet6アドレス: 2001:xxxx:xxxx:xxxx:xxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 範囲:グローバル
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  メトリック:1
          RXパケット:834939 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
          TXパケット:604763 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
          衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000 
          RXバイト:1023821290 (1.0 GB)  TXバイト:69694427 (69.6 MB)

うーん、こいつはいかん、ということで、Aterm WR4100NのIPv6ブリッジをOFFにしてケーブルを挿し直しました。ついでにUPnPもOFFにしました。(ゲームとかしないので)

$ ifconfig
eth0      Link encap:イーサネット  ハードウェアアドレス xx:xx:xx:xx:xx:xx  
          inetアドレス:192.168.xxx.xxx  ブロードキャスト:192.168.xxx.xxx  マスク:255.255.255.0
          inet6アドレス: fe80::xxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 範囲:リンク
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  メトリック:1
          RXパケット:836575 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
          TXパケット:606202 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
          衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000 
          RXバイト:1025055005 (1.0 GB)  TXバイト:69961304 (69.9 MB)

リンクローカルだけになったので、これでよし、です。
Aterm WR4100N側をみると、WAN側はグローバルIPのようです。DMZ機能を使ってBeagleBoneBlackとか置いてみようかと一瞬思いましたが、結局は物理的には同じLANなのでいろいろ考えてちゃんとやらないとだめですね。今度にします。

USBメモリにLinuxMintとLubuntuをインストール

再びUSBメモリのLinuxMintとLubuntuをインストールしてみました。

LinuxMintの方はLinuxMint17を16GBのSanDiskの小さな16GBのUSBメモリに、Lubuntuの方は同じく8GBのUSBメモリにインストールしました。

1.インストール

インストール自体は難しくありません。

  1. それぞれISOイメージをダウンロードしてDVD/CDROMを作成
  2. デスクトップPCでSATAを禁止してHDDを見えない状態にしてから、USB-CDROMでインストーラ起動
  3. USBメモリを挿入して手動でパーティション作成
    手動でパーティション作成するのはPCの搭載メモリが多いのでSWAP領域が大きくとられてしまう対策です。
  4. あとは普通にインストール

2.チューニング

1)USBメモリへのアクセス速度向上のため、/etc/fstab を修正

ルートファイルシステムのオプションに「noatime」を追加して、アクセスタイムの記録をやめさせます。また、tmpfsを追加して、テンポラリファイルの書き込みをやめさせます。

2)起動後に内蔵HDDを見えないようにする

起動時のカーネルパラメータでlibataを禁止して内蔵HDDを見えないようにします。
/etc/defaults/grub を開いて、 「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT」の起動時オプションに「libata.force=disable」を追加します。ついでに同じ箇所のオプションの「quiet」を取って起動時のメッセージを表示させるようにしました。

修正後は、

$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

としてgrub.cfgファイルを自動生成させて反映させます。

この後、BIOSのSATA禁止を解除して再起動して、PCの内蔵HDDが見えないことを確認します。

3)ひたすらアップデートをインストール

大量のアップデートがあるので、ひたすら適用していきます。

4)アプリケーションのインストール

  • Google Chrome
  • clamtk
  • その他、必要なアプリケーション

5)その他の設定

  • システム時計が狂うのを直す
    /etc/defaults/rcS の中の「UTC=yes」を「UTC=no」に修正

こんなところでしょうか。カーネルパラメータで指定するだけでSATAを禁止できるので、カーネルのバージョンアップなどがあってもカーネル再構築などをせずに済むので楽ちん(のはず)です。