昨日のブログに書いたのですが、Ubuntu11.10(Oneiric)ではMSP430の開発環境がサポートされていそうな雰囲気だったので、ちょっと確認してみました。
Ubuntu11.10(Oneiric)は現時点ではβ2です。ダウンロードしてきて、HDDにインストールしてみました。
まず、UIがUnityに変わっているので面食らいます。これに関しては11.04(natty)が対象ですが、こちらのサイトで(インストールの方法と)インストール直後の扱いについて確認できます。Unityで一番面食らうのが、アプリケーションの起動方法と起動した後、ツールバー(メニュー)がないことでした。アプリケーションの起動は「Dashホーム」でアプリケーションの名称を入力する(!)ことで、候補が表示されます。いったん起動した後は、「ランチャーに常に表示」を設定することで、左側のランチャーから起動できるようです。ツールバーについては、各ウインドウの上についているのではなく、アクティブになっているウインドウのツールバーが画面全体の一番上の部分に表示されています。これで最近のワイド画面液晶でも少しでも広く縦のエリアを確保しよう、ということなのでしょう。
で、こちらの検索結果からたどっていくと、universeパッケージになっているようなので、/etc/apt/source.listの中で、universeが指定されている行を見たのですが、特にコメントアウトされているところはありませんでした。すなわち、apt-get でパッケージを指定すればインストールされそうなものなのですが、実際にはインストールできません。
しかし、各ページにはdebianのパッケージ(.debファイル)がありましたので、依存関係を考えて、
- msp430mcu
- binutils-msp430
- mspdebug
- gcc-msp430
- msp430-libc
- gdb-msp430
の順で、インストールしたところ、すべてインストール自体はできました。
まず、mspdebugはroot権限では動作しました。/etc/udev/rules.d の下にスクリプトを置いて、ユーザー権限でアクセスしようとしても、パーミッションで怒られますので、何か追加の設定が必要なのでしょう。
それ以外はサンプルプログラムのコンパイル、動作確認も昨日と同様にうまくいきました。mspdebugがroot権限を要求するところだけが違いですね。