Rasberry Piの公式ページの9/5の書き込みによると、基板の改版を計画しているようです。
基板のバージョンはソフトウェアからわかるようになっていて、/proc/cpuinfoをみるとわかるようです。
$ cat /proc/cpuinfo Processor : ARMv6-compatible processor rev 7 (v6l) BogoMIPS : 697.95 Features : swp half thumb fastmult vfp edsp java tls CPU implementer : 0x41 CPU architecture: 7 CPU variant : 0x0 CPU part : 0xb76 CPU revision : 7Hardware : BCM2708 Revision : 0002 Serial : xxxxxxxxxxxxxxxx
の下から2行目のRevisionでわかるようです。ここが、
- 「2」の場合はModel BのRevision1.0
- 「3」の場合はModel BのRevision1.0で、ヒューズ削除、D14削除されたもの
- 「4~6」の場合は、Model BのRevision2.0
ということだそうです。ですので、自分の場合は最初のModel BのRevision1.0ということになります。
で、Revision間の差分は、
- リセット用のジャンパコネクタP6が追加
- USB出力のリセッタブルヒューズを削除
- JTAGデバッガサポートのため、GPIO27とGPIO21を入れ替え
- I2Cのチャネル0とチャネル1を入れ替え
- コネクタP5を追加。ただし未実装。I2Cのチャネル0、PCM関係の信号、GPIO4本のいずれかを出力できる。
- HDMI側からの5Vのリーク対策で、静電気誤動作対策のD14を削除。
- SMSC LAN9512の内部コア用1.8V電源をレギュレータで生成されるシステム電源から分離
- M2.5のネジ用のネジ穴2個追加・・・と書いてあるが、ATE(試験設備)との位置合わせ用の穴みたい。
- D5/D9のLEDに対するシルク印刷表示を
追加訂正
ということらしい。
1.8V電源の件は、LAN9512のデータシートによると、
の右上部に書いてある通り、LAN9512は自分自身で3.3Vから1.8Vを生成し、自身のコアロジックを駆動します。その際、パスコンは外付けで必要なので外部に端子がでているのですが、名前がVDD18COREというところからRasPi開発者は電源を外部から供給してやる端子だと勘違いしてしまったのでしょう。
こことオンボードの1.8Vレギュレータの出力とが接続されてしまっています。
これをRevision2.0の基板では切り離すようです。
ちなみにもちろん異なるチップですが、職場の若者もまったく同じミスをして出荷前に改版せざるをえなくなったことがあります。
ちょっと嫌なのはCPU自体もそうですが、このLAN9512も結構発熱することです。LAN9512にどのくらい負荷がかかっているのか気になるところです。