例によって Hack a Day の記事からです。
ESP8266とは異なる別のIoTモジュール、その名もEMW3162というモジュールが登場しているようです。(PDFデータシート)
ESP8266モジュールのワンチップIoTモジュールとは異なり、2チップでモジュール構成しています。アプリケーションプロセッサは120MHz動作のSTM32F205を搭載し、アプリケーション領域としてFlash 1MB、RAM128KBが使えるようです。
WiFiとTCP/IPの処理はライブラリで提供、RTOSおよびGCCの開発ツールもファームウェア開発キットとして提供されるようです。典型的な無線のUART、オーディオ、センサ接続などはファームとして提供されるそうです。(サンプルプログラムの扱いでしょうかね?)
すでにAliExpressでも$10〜$20/台程度で販売されていますが、モジュール仕様としてWiFiアンテナはオンボードPCBアンテナと外付けアンテナタイプの2種類があるようですので、要注意です。(あまり明確に記載されていません)
CEとFCCには適合しているようですが、例によって(当然でしょうが)技適に関わる記述はありません。(モジュール写真を見る限りはどれもCEマークしか入っていません)
第一印象としてはESP8266では扱いきれないようなアプリケーションでない限りはメリットは大きくないような気がします。コスト的にもESP8266の1チップ構成と比べるとデメリットは大きいかと。もちろんモジュール上の120MHz動作のSTM32F205を活かしきれるような用途なら別なのですが、果たしてどの程度そのような用途があるか・・・?