またまたHack a Dayからです。といっても、元ネタはKICKSTARTERです。
Raspberry Piの$35(モデルAは$25)でも十分驚いたのですが、今度は$9で1GHzのCPU(All Winner A13・・・ちょっとまえの中華タブレットでよく見かけたものですね)と512MBのRAM、4GBのストレージに加えてUSBホスト、WiFiとBluetoothがついたボードが登場するようです。アダプタを介してHDMIやVGAの出力も可能。まあ、Raspberry Piの登場からすでに3年以上が経っているわけで、冷静に見ればそんなにびっくりする話ではないかもしれません。
AllWinner A13はこちらによればCortex-A8の1コアなので、ちょっとデスクトップを動かすには厳しいのではないかと思います。
OSはCHIP OSという名称ですが、KICKSTARTERに掲載されているその他の写真ではLXDEの画面になっています。ブラウザが動いている写真が掲載されていますし、LibreOfficeやScratchも動くようです。AllWinner用のLinuxカーネル+XとARM版Lubuntuの組み合わせに近いものなのかもしれません。
このボードならフルスペックのPythonが動くと思う(aptが動かないとハードル高いですが)ので、簡単にプログラミングできるIoTデバイスとして遊べる対象になりそうです。
目標5万ドルがゴールですが、まだ1ヶ月近くを残してすでに70万ドル以上のpledgeを得ていて、みるみる増えていってます。思わず自分もポチりそうになったのですが、出荷が年末から2016年年明けとだいぶ先の話なのと日本への送料が$20かかるのでやめました。(FAQを読むと海外出荷の送料を下げる動きは取っているようですが・・・)
Raspberry Piのような世界を作れるかどうかが生き残りのポイントだと思いますが、どうなるでしょうね。生き残れば日本国内でも入手できるようになるでしょうから、その時に入手したいと思います。
<参考>
- ASCII.jp:9ドルでOfficeも使えるミニパソコン「C.H.I.P」
- GIGAZINE:わずか1000円の激安コンピューター「CHIP」とは?
- TechCrunch:CHIPは売価9ドルの何でもできる超小型コンピュータ
TechCrunchの記事ではHAXというハードウェアスタートアップをサポートするアクセラレータ(カタカナで書くとしっくりこないですね。試作・製造・流通・販売に加えて資金調達までサポートするようです)の支援を受けている、という記載がありました。世の中にはいろいろな仕組みを考える人たちがいるものです。
ふと見てみると、あと4日を残して目標5万ドルの38倍近い19万ドル近いところまで来ています。
みんな10ドル以下で動く小さなLinuxボードというと色々使い道を考えるんでしょうね。
RaspberryPiでわかった通り、ソフトウェアが肝だと思いますが、どうなるでしょうね・・。