3Dプリンタのベンチマークをしてみた(2)

引き続き、条件を変えてベンチマークしてみました。

今度は積層ピッチ0.1mmで出力してみました。他は標準のままです。

前回同様に出力されたものを手順書に沿って評価してみます。

1.寸法精度

  Target   X方向寸法   Y方向寸法   X方向誤差   Y方向誤差
  -----------------------------------------------------
     25       24.98      24.96       0.02       0.04
     20       20.03      19.99       0.03       0.01
     15       15.00      15.00       0.00       0.00
     10       10.06      10.05       0.06       0.05
      5        5.03       5.05       0.03       0.05
  -----------------------------------------------------
   平均誤差                           0.028      0.03
   XとYの誤差の平均  0.029
   XとYの誤差のずれ  0.002

XとYの誤差の平均が0.1以下になっていることから、この項目のスコアは5となりました。

2.正確なフローコントロール

針状の部分で評価します。

この項目では針の部分の長さが30mm以上あれば2.5、糸引きがなければさらに2.5ということなので、上記のように糸引きしているので本項目のスコアは2.5ということになります。

3.正確な抜け特性

今回は4本抜けましたので本項目のスコアは4ということになります。

4.オーバーハング

オーバーハング部分の出来具合を見ます。

上の方になるほどオーバーハングがきつくなっています。写真では一番上の15度の部分は荒れています。20度の部分はギリギリOKでしょうか。本項目のスコアは4ということになります。

5.ブリッジ

積層ピッチ0.02mmの時と違って、全部のブリッジが下に触れることなく形成できています。そのため、本項目のスコアは5ということになります。

6.XY方向の共振特性

筐体のリンギング特性を見ます。X方向とY方向の2方向があります。

積層ピッチ0.02㎜の時に見えていた6ミリピッチのムラは見えなくなっています。しかし、さらに細かいピッチのムラは健在です。本項目のスコアは0となります。

7.Z軸のアラインメント

積層ピッチ0.02mmの時よりもだいぶいいとは思うのですが、やはりピッチムラがあります。送りねじの精度だとこちらにも出てくるはずなので、違う要因なのでしょうか??
本項目のスコアは0となります。

まとめ

各項目のスコアを足すと、20.5ということになりました。

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