Longan Nanoの開発環境をLinux環境にインストール

秋月にLongan Nanoというボードが入荷していたので買ってきました。簡単に言うと、俗に(かな?)BluePillというSTM32F103C8が載った格安のボード(AliExpressで2ドル以下)がありますが、このボードのCPUをGD32VF103というGigaDeviceという会社のRISC-Vチップに置き換えて、小型のカラーIPS液晶(見た目の雰囲気はOLEDっぽいのですが???)と(写真にはありませんが)MicroSDスロットを追加した感じの仕様のものです。USBのコネクタは今時らしくType-Cになっています。
そして、嬉しいことに、これだけの仕様で秋月で830円という激安価格で売っています。

で、写真は公式サイトにあるBadAppleのデモを動かしたものです。(残念ながら、Linux環境ではDFUでのダウンロードがうまく行かず、こちらの記事に従ってWindows環境でファーム書き込みしました)

引き続き、開発環境を構築してみます。環境はいつものLinuxMintです。

公式サイトの製品Wikiによると、longan nanoの開発はPlatformIO IDEで行います。

ここでは公式サイト内のGETTING STARTEDにある手順に沿って開発環境を整えてみます。

幸い、以前、PlatformIOは試してみているので、VScodeのインストールや、PlatformIO(PIOと略されている)のインストールは省いて、GD32Vのplatformの定義のインストールから行います。作業は現時点ではコマンドラインとGUIと両方必要なようです。

一番左のPlatformIOのロゴ(宇宙人みたいなやつ)をクリックして表示されるQUICK ACCRESSの中の「New Terminal」をクリックします。
すると、新しいターミナルのペインが開くので、そこで。

$ platformio platform install gd32v

と入力してインストールします。

$ platformio platform install gd32v
PlatformManager: Installing gd32v
gd32v @ 1.1.0 has been successfully installed!
PackageManager: Installing toolchain-gd32v @ ~9.2.0
Downloading [####################################] 100% 
Unpacking [####################################] 100% 
toolchain-gd32v @ 9.2.0 has been successfully installed!
The platform 'gd32v' has been successfully installed!
The rest of packages will be installed automatically depending on your build environment.

完了したら、GUIでの作業です。

QUICK ACCRESSの中の「Open」をクリックします。
次にPIO HomeタブのPlatformsをクリック、開いたページの中の「Advanced Installation」をクリック、

開いたダイアログで

https://github.com/sipeed/platform-gd32v.git

を入力してインストールをクリックします。

こんな感じになれば成功です。

あと、USBデバイスとして認識できるようにしておきます。

$ curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/platformio/platformio-core/master/scripts/99-platformio-udev.rules | sudo tee /etc/udev/rules.d/99-platformio-udev.rules
$ sudo nano /etc/udev/rules.d/99-gigadevice-udev.rules

として、udevのルールを用意します。1つ目はPlatformIOの推奨のファイルをダウンロードしてきます。2つ目はGigaDevice GD32VF103用の内容を用意します。(PlatformIOには存在しないため)

# Longan Nano
ATTRS{idVendor}=="28e9", ATTRS{idProduct}=="0189", MODE="0666"

作成したら、認識させておきます。

$ sudo udevadm control --reload-rules
$ sudo udevadm trigger

つづく

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