Windows10(64bit)にPython3の環境を構築しました。その際のメモです。
まずは何よりPython3本体のインストールです。以前はPython2.7とPython3を共存させるインストールのしかたをしていましたが、Python2.7のサポートは今年の1月1日に終了していますので、Python3一本で行きます。
(・・・と思ったら、Python2.7のサポート終了は4月に延期されてる??)
インストールするバージョンについては、最新版は3.8系ですがPyinstallerを使いたいので、Pyinstallerが対応している3.7系をインストールします。32bitか64bitかですが、Pyinstallerで持っていく先が稀に32bitの可能性はあるかもしれないのですが、それでも今回は64bitにしてみます。
あと、Python仮想環境の構築は venv を使うのではなく Anaconda を使うのが流行りのようなのですが、AnacondaでPyinstallerを使うと生成されるexeファイルが巨大化するという話をたくさん見かけるので、Anacondaは使わずに素の venv で仮想化してみます。(Anacondaは使ったことがないので、そのうちまずLinuxで使ってみることにします)
ということで、まずはWindows版セットアップに関する公式ガイドを読みます。このガイドをみると32bit版と64bit版は共存できそうな雰囲気ですので、両方インストールしてみます。Python公式サイトのWindows版ダウンロードページからPython3.7系の最新版であるPython3.7.6のWindows x86-64 executable installer と Windows x86-64 executable installerをダウンロードしてきてそれぞれ実行します。
それぞれインストーラを起動したら「Install Now」をクリックすると、勝手にインストールが進みます。Setup was successful という表示が出ると、下のほうに「Disable path length limit」という表示があります。これはWindowsのパスの長さの260文字制限を解除するレジストリ設定を行ってくれるもののようです。単独で使う分にはいいのですが、Pyinstallerで持ち出すことを考えると、今回は設定しないことにして、「Close」をクリックします。
完了したら、コマンドプロンプトを開いて起動してみます。
D:\>py Python 3.7.6 (tags/v3.7.6:43364a7ae0, Dec 19 2019, 00:42:30) [MSC v.1916 64 bit (AMD64)] on win32 Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> quit() D:\>py -3.7-32 Python 3.7.6 (tags/v3.7.6:43364a7ae0, Dec 18 2019, 23:46:00) [MSC v.1916 32 bit (Intel)] on win32 Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> quit() D:\>
ということで、64bit版、32bit版それぞれのインストールが確認できました。
引き続き、仮想環境を作ってみます。
D:\>mkdir Python3 D:\>cd Python3 D:\Python3>py -m venv sample D:\Python3>cd sample D:\Python3\sample>Scripts\activate (sample) D:\Python3\sample>python Python 3.7.6 (tags/v3.7.6:43364a7ae0, Dec 19 2019, 00:42:30) [MSC v.1916 64 bit (AMD64)] on win32 Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>>
実際には途中でコマンドプロンプト内がクリアされますが、上記のような感じになります。