MPLAB X IDE v5.50をインストールしてPIC24環境を作る

再び、MPLAB X IDEをLinuxMint 20にインストールします。今回のターゲット環境は16bitのPIC、つまりPIC24です。途中までは前回の記事とほぼ同じで試してみたのですが、

と同様の画面の後、インストーラが終了してしまいました。

仕方ないので、新しいシェルを開いて、

$ mplab_ide 

で、IDEを起動しました。そして、

の画面で、左側のXC COMPILERとCODE CONFIGURATORをクリックしてインストールしていきます。

CODE CONFIGURATORは前回同様、プラグインの選択画面からインストールできました。しかし、今回使いたいXC16はXC8とは違って、インストールのナビゲーションはなさそうです。

ですので、GoogleさんでXC16を検索して、XC Compilerのダウンロードページを探します。

今回は、https://www.microchip.com/en-us/tools-resources/develop/mplab-xc-compilers にたどり着きました。

というところに飛んでいくので、View Downloadsをクリックすると、勝手にスクロールして、

というところに飛んでいくので、Compiler Downloadsをクリックして、

からLinux版のXC16(今回はPIC24を使うので)をクリックしてダウンロードします。
ところで、余談ですが、コンパイラのバージョンが上がっているのはXC32>XC8>XC16の順なので、最近はXC32(=PIC32)に力を入れてるんでしょうかね??PIC32は初期の頃のErrataが酷かったので避けていたのですが、だいぶ落ち着いたのでしょうか。(手持ちのPIC32を一回全部捨てて試してみるというのもありかも?)
ダウンロードしたら、

$ sha256sum xc16-v1.70-full-install-linux64-installer.run 
2bf490b7b1f372578b60defe5ed5ad8023b7a04b846480f57f9d99be62b18a1d  xc16-v1.70-full-install-linux64-installer.run

としてsha256sumが一致するか確認しておきます。

確認したら、

$ chmod u+x xc16-v1.70-full-install-linux64-installer.run 
$ sudo ./xc16-v1.70-full-install-linux64-installer.run 

としてインストーラを起動します。

インストールが完了すると、

という表示が出ます。HostIDはMACアドレスが勝手に入力されています。で、FREE版を使いたければNextをクリックせよ、ということなので、クリックします。

という表示が出るので、Finishを押して終了します。

MPLAB-X IDEを起動して、New Projectで前回と同様に新規プロジェクトを作成します。

XC16を選択してNextをクリックします。XC16がないとここで何も選択できずに詰んでしまいます(^^;

プロジェクト名を入力してFinishをクリックします。あ、EncodingはUTF-8に変更しておきます。
(上記スクリーンショットでは修正し忘れています)

こんな感じでプロジェクトが作成できました。上の方のMCCのロゴをクリックしてCode Configuratorを起動します。

いまはMCCも何種類かあるようですね。

説明を読むと、

  • MCC Melody
    MCC Builder(なにこれ?)をサポート、ドライバレベルでうんぬん。
  • MCC Classic
    インストールしたMCCはこれなので選べるようになっているのでしょう。
  • MPLAB Harmony
    これは32ビットPIC用のようなので、今回は対象外。

で、比較表が載っていました。

ここだけ見ると、Classicの方がよさそうに見えます。

また、ぐぐってMelodyのリリースノートをみると、そもそもPIC24はサポート外のように見えますので、Classicを選択します。

ということで、バージョン要件を満たしていないようです。Finishをクリックすると、ダウンロードしてくれるようです。ダウンロードが終わると、

とりあえず、クロックだけ設定してみます。

Generateをクリックして、ソース生成してみます。

ビルドしてみます。

Clean and Build for Debugging Main Projectはビルドに成功しました。その後は、Clean and Build Main Projectも通るようになりました。

書き込み・実行はまずMCCで狙った形が実現できるのか確認して、その上でハードウェアを用意してからです。まずはMCCで検討します・・・・が、希望の形態はMCCではサポートされてませんでした。
うーむ、ゴリゴリとレジスタを叩くしかないのかなぁ。

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