これまたネットを彷徨っている際に見つけたものです。
きっかけはいつものHackaDayの記事です。
「まるでArduinoが555のようにみえる」という書き出しで始まる記事ですが、「364MHzの32bitプロセッサ、8MBのRAM、GSM、Bluetooth、LCDコントローラ、PWM、USB、その他たくさんのものが入ってZippoよりも小さくてダンボールよりも薄い。これがわずか3ドル。使わない理由がない」という記事です。
このチップ、$12で売られている”Gongkai Phone”という携帯電話・・・”Gongkai”は中国語では「公开」と書くようで、日本の漢字を当てると「公開」となります・・・のSoCとして使われているもののようです。Gongkai Phoneがどんな携帯電話かというと、こちら(GIGAZINE)に日本語の記事がありました。
調べていくと、MediaTekのMTK6260というチップが引っかかってきて、スマートウォッチなどにも使われているようです。(後の紹介ビデオの説明ではMT6260はすでに市場で$30を下回って販売されているスマートウォッチに使われているとか・・・)
あと、単体のGPSトラッカーなどにも使われているようです。
MediaTekは最新のエントリークラススマートウォッチ用のチップセットとしてMT2502というのをリリースしているようです。(Youtubeでの紹介ビデオ)
このチップのTechnical Briefを見ると、
- ARM7EJ-S(最小26MHz、最大260MHz?)
- Bluetooth4.0
- FMラジオ受信(データ放送も受信できるみたいです)
- シリアルFlash I/F
- VGAまでのCMOSカメラI/F
- UART、USB1.1、SDIO、SDストレージなどのI/F
- キーパッドI/F、SIMコントローラ、RTC、PWM、LCDコントローラ
- AD/DAコンバータ
- GSM/GPRS無線フロントエンド
- リチウムイオン電池制御
などを含んでいるようです。(ちょっとちゃんと読まないと怪しいかも)
MCMとしてDRAM256MBを含んでいそうな感じの記事もあります。(ビデオでもメモリを統合している、という説明があります)
残念ながら日本ではGSM/GPRSは使えないので萱の外という感じもしますが、海外では旧世代のGSM/GPRSは回路コストも消費電力も抑えられるようになってきたので、IoTの接続手段としてしぶとく生き残っていくのかもしれません。