先に紹介したESP8266対応のArduino IDEですが、GitHubにはなぜかLinuxの32bit版が存在しません。
そこで、ビルドしてみました。
環境は Ubuntu 14.04 LTS 32bit 版、CPUはCeleron847です。
結論から言うと、ビルドするだけなら非常に簡単です。(ビルドするだけなら、ですけどね)
手順は単にドキュメントに書かれているとおりです。
まず、
$ git clone https://github.com/esp8266/Arduino.git
で、一式持ってきます。ここでダウンロードする量は1GBを超えるので、一体ビルドするのにどんなにかかるんだろう、と不安になります。
$ cd Arduino/build $ and dist
でビルドします。1回目は「JDKがない」と言われて失敗してしまいました。
そこで、synapticで「default-jdk」をインストールして、再度、
$ ant dist
としてみました。すると、何やらさらに大量にダウンロードしていますので、一晩二晩くらいビルドにかかるんだろうか、と放置して寝ました。
しかし、起きてみると、最後に、
linux-dist: [echo] [echo] ======================================================= [echo] Arduino for Linux was built. Grab the archive from [echo] [echo] linux/arduino-1.6.1-linux32.tar.xz [echo] ======================================================= [echo] linux32-dist: BUILD SUCCESSFUL Total time: 9 minutes 29 seconds $
として完了していました。表示を信じるなら10分弱で完了しています。
いざ起動ですが、GitHubには起動方法は書かれていません。
で、ぐぐってみると本家(?)のArduinoのビルド方法の説明が見つかりました。
こちらを参考に、
$ ant run
とすると、少し経って arduino IDE が起動しました。
・・・が、ビルドしようとすると、g++が見つけられないようでエラーになってしまいます。しかし、すでにxtensa用のg++はビルド済みなので、
$ ln -s /home/xxx/esp-open-sdk/xtensa-lx106-elf /home/xxx/Arduino/build/linux/work/hardware/tools/esp8266/.
としてリンクを張ってやるとコンパイルは通るようになりました。・・・が、こんどは esptools ディレクトリがないと言ってエラーになるので、
$ ln -s /home/xxx/esp-open-sdk/esptool /home/xxx/Arduino/build/linux/work/hardware/tools/esp8266/.
として、リンクを張りました。・・・が、それでもまだエラーが出ます。
Cannot run program "/home/xxx/Arduino/build/linux/work/hardware/tools/esp8266/esptool": error=13, 許可がありません
切り分けるため、
$ sudo ant run
として起動してやると、ビルドが通りました。
・・・・が、通常起動ができなくなってしまいました。パーミッション周りでまだいろいろあるようです。
$ ant clean $ ant run
とすると起動はできましたが、シンボリックリンクが消失しているのか、また振り出しに戻ってしまいます。
まあ、ここまでやるんなら、素直にOSを64bit版Linuxにした方がいいような気がします(^^;