Tang Nano 開発環境をインストール

Tang Primerに引き続き、さらに格安なFPGAボードTang Nanoの開発環境もインストールしてみました。ShigeZoneさんで800円で買えてしまうし、よく見るとDIP40ピンのソケットに挿せそうだし、ソフトウェアでできないことにトライするにはお手軽かなぁ、と思って挑戦してみました。

基本的には@cinimlさんの「Sipeed Tang Nanoで遊んで見る(Linux版)」に沿って始めてみました。しかし、現在ではSynplify Proのライセンスチェックが厳しくなっており、この手順のままではSynplify Proが動作しませんでした。(まあ、当たり前でしょうね・・・)

基本的な手順は変わっていませんが、GowinSynthesisであればライセンスの請求をすることなく動作させることができましたので、その手順をメモしておきます。環境はLinux Mint 20です。

GOWIN EDAのダウンロード

開発に使用するGOWIN EDAはこちらからダウンロードできました。ダウンロードにあたっては、ユーザー登録が必要で、登録にはメールアドレスと電話番号が必要でした。登録してログインすると、「Gowin EDA」のダウンロードのところからダウンロードできるようになっています。

自分は間違って一つ古い Gowin_V1.9.7.05Beta_GowinSynthesis-only_linux をダウンロードしてしまいましたが、最新版でも同じでしょう。GowinSynthesis-onlyのない版は Symplify Pro が使えるものですが、「Gowin EDA」のダウンロードの下にあるライセンスの申請からライセンスを申請する必要があるようです。(GowinSynthesis-onlyはライセンス申請の必要がない)

GOWIN EDAのインストール

ダウンロードしたファイルをディレクトリを作って展開します。

~$ mkdir gowin
~$ cd gowin/
~/gowin$ tar xvfz ~/ダウンロード/Gowin_V1.9.7.05Beta_GowinSynthesis-only_linux.tar.gz 

で、

~/gowin$ IDE/bin/gw_ide 

として起動するとライセンスエラーになりますので、ライセンスサーバーを設定して、Test ConnectionをクリックしてからSaveします。

その上で、再度

~/gowin$ IDE/bin/gw_ide 

として起動すると、

として起動することができました。Synplify Proが使えるバージョンは FloorPlannerの横にSynplify Proのアイコンがありますが、アイコンをクリックしてライセンス同意をしても、その後でライセンスエラーになります。

一般ユーザーでもProgrammerを使えるようにする

以下の手順を行って、一般ユーザーでもProgrammerを使えるようにしておきます。これは@cinimlさんの「Sipeed Tang Nanoで遊んで見る(Linux版)」の手順のままです。

~$ cd /etc/udev/rules.d/
/etc/udev/rules.d$ cat 50-tang-nano.rules 
SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="0403", ATTRS{idProduct}=="6010", ATTRS{product}=="Sipeed-Debug", GROUP="users", MODE="0666"
/etc/udev/rules.d$ sudo udevadm control --reload
/etc/udev/rules.d$ sudo modprobe -r ftdi_sio

ここでTang Nanoを挿入して、テストします。

$ cd ~/gowin/
~/gowin$ Programmer/bin/programmer_cli --channel 0 --device GW1N-1 --operation_index 0
 "Read Device Codes" starting on device-1...
 Unknown Cable
 ID code is: 0x0900281B
 User code is: 0x0000496F
 Status code is: 0x0001F020
 Cost 0.66 second(s)

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