Hack a Dayの記事からです。
どうやらRaspberry PiのUSBポートからUSB機器の電源を引っ張ると、USB機器が不安定になるというケースが多いようです。
で、それを解決するHackの記事がHack a Dayにありました。(写真あり)
投稿者はRasPiが安定して動作するにはATX電源から+5Vを供給する必要があり、USBのACアダプタではRasPiから供給される電源が瞬間的に低下するようなことを書いています。で、これを解決するのに、GPIOの+5V端子からUSB(Bコネクタ)の+5Vを太い線でつないだ、ということのようです。
事の発端はUSBのWiFiドングルを接続すると動作せず、GPIOの+5VとUSB(Bコネクタ)の+5Vの間の抵抗値を測ると3~4オームあったので、パターンが細いと判断して接続した、ということみたいです。
実際、テスターで抵抗値を測るとそのくらいあるのですが、回路図(schematicsのリンクを辿ってください)を見ると、 3ページ目の下の方にUSBポートの部分が見えますが、+5V0とUSBコネクタの間にF1とF2のリセッタブルヒューズがあります。この定格は140mA/60Vなのですが、実はこれだけで抵抗値が3~4オームくらいありますので、こちらが犯人でしょう。
ちなみにパターンの太さが大丈夫か、ということについては、リセッタブルヒューズの+5V0側は太いパターンで内層へ落ちているので問題はないはずです。反対側のUSBポート側のパターンは・・・即内層に落ちていてしまっていて、追うことができませんが、そう長いパターンではないはずです。
実際、昨日書いた通り、Rev1基板のECN0001後はこのヒューズは削除されるようです。これによってセルフパワーのUSB-HUBから給電することが可能になるのだけど、ただしトラブル時には2.5A以上の電流が供給されないものである必要があると書かれています。
これはショート時に2.5A以上の電流が流れる(流せる)ようなHUBから電源供給を受けると、リセッタブルヒューズがない場合には本当にパターンが燃える可能性があるということなのでしょう。