先週金曜日(10/26)にWindows8が発売されました。今回のWindows8はWindows7の時と違ってアップグレード版が期間限定ながら安価に提供されていますので、試しにアップグレード版をインストールしてみました。(Microsoftの罠に嵌ってる??)
今回はWindowsXP/Vista/7からWindows8 Proへのアップグレードは1月31日までの限定とはいえ、ダウンロード版で3300円と格安に設定されています。おそらく
- WindowsVistaはもちろんWindows7をもってしても、市場ではWindowsXPが主流のままになっている
- タッチパネル操作が主流になりつつあるなか、タブレットやスレートではAppleとAndroid(Google)に遅れをとっている
- (主流ではないでしょうが)UbuntuやCentOS、Debianなど、Windowsと大差ない操作性を実現しているLinuxディストリビューションが出てきている。
といったところが背景にあるのでしょう。そして、それを挽回するためには早期に普及率を高めて、一般にも浸透させなければならない、という焦りなんでしょうか。
早期に普及させるには、いわゆるearly adopter層に一気に浸透させるしかない、 ということで、今回の期間限定3300円という施策につながっていると(勝手に)推測します。そしてこの期間にアップグレードしたユーザーには一般ユーザーへの宣伝広告とサポートも期待しているんでしょうね。
ま、そんなことはともかく、アップグレードインストールしてみました・・・・がいくつか罠があったのでした・・・。
今回は、使用頻度が低かったCore2QuadのQ6600を搭載したWindowsXPマシンをアップグレードの対象にしました。
マシンのスペックはこんな感じです。
- CPUはCore2Quad Q6600(2.4GHz×4)
- メモリはDDR2,4GB
- マザーボードはGigabyte G31M-ES2L
- HDDはSATA3Gbps、1TB
- グラフィックスはATI RADEON HD3450
- 元のOSはWindowsXP Home Edition
といったところです。全然思い出せなくて、インストール後のパフォーマンス情報をカンニングしました。それだけハードウェアを気にしなくなってるってことですかね。あるいは、Linuxを動かす際にハードウェアを気にしなくてよくなったので、余計に気にしなくなっている、ということもあるかもしれません。
ただ、このマシンは開発用を兼ねていますし、クリアインストールしかできないという事前情報なので、一応昔取ったフルバックアップのHDDで実施することにしました。
- アップグレードアシスタントの実行
「Windows8 ダウンロード」あたりのキーワードでググるとMicrosoftのWindows8へのアップグレード案内のページに容易にたどり着きます。ここでWindows8のダウンロードをすると、アップグレードアシスタントがダウンロードされるので、これを実行します。 - 互換性チェック
アップグレードアシスタントはいろいろドライバ(グラフィックスとか・・・)とか後で必要だよ、といってたと思うのですが、結局ドライバインストールの要求はされませんでした。よくわからん。 - アップグレード方法を選択(データを生かすか、クリーンか)
やはりOSインストールはクリーンインストールに限るでしょう。 - アップグレード製品の選択(ダウンロードか、DVD送付で+1500円か)
いまどきメディアなんか必要ないでしょう。だってメディア作れるはずなんだから・・・・(これが後でハマる・・・) - 個人情報の入力と支払方法の選択(クレジットカードがPaypalか)
できるだけクレジットカード情報は流したくないので、PayPalにします。認証もあっという間です。 - プロダクトキーおよび領収書の表示、領収メールの受信
PayPalの認証が終わるとプロダクトキーや領収書が表示されました。同時にPayPalのメールアドレスにも同じ内容が届きます。(プロダクトキーもメールにも記載されます) - Windows8のダウンロード
いよいよWindows8のダウンロードです。
「その間他の作業ができます」って表示されて、進捗状況が表示されます。
ただ、いつもWindows関連のプログレスバーはそうなんですが、なんどもなんども0%から100%までカウントします。今回は、「ダウンロード」「ファイルチェック」「ファイルの準備(ファイルを準備しています)」で3回、0%から100%までカウントしました。それじゃ結局いつ終わるのかわからないので進捗状況として意味がないと思うのですが。
それに、他の作業ができます、って言ったって、途中で飛んだら(ブルーバックになったら)面倒なんだから他の作業なんかできるわけありません。 - インストール
いつ終わるともしれぬダウンロード作業が終わると、「インストールの準備ができました」画面が表示されます。今すぐインストールするか、後でデスクトップからインストールするか聞いてきます。以降はPCが使えないとのこと。いったいどこでメディアを作るのだろう?と思いながら、次へ・・・を押して先に進めます。・・・・インストールメディアを自分で作ってクリーンインストールって書いてあったような・・?
HDDくたびれてるので、HDDだけあまりくたびれてないやつに交換したかったのと、同時に64bitにしたかったのだけど・・・?
って、ひたすら長い待ち時間の間にぐぐってみたら、WindowsVista/7ではメディア作成できるけど、WindowsXPではメディアは作成できないとのこと。(http://d.hatena.ne.jp/kobonemi/20121026/Windows8UpgradeDownloadStart)
え〜〜〜、64bitにできないじゃん。メモリ4GBあるけど全部が使えない日々が続くのね・・・。
って、インストール要件にPAE対応ってあった気がするから32bitのままでも4GB全部使えるのだろうか??
→これは結局、4GB認識するけど、使用可能は3GBになりました。orz - いろいろ勝手に進みます。すごく時間がかかるけど。
勝手に更新をインストールして、勝手にセットアップの再起動。30分か1時間くらい待ったでしょうか - ライセンス条項の確認。ようやく勝手に再起動してインストーラが動き出しました。
途中、なんどもなんども再起動します。うーん、HDD変えたいんだけど・・・。
途中、ユーザー設定を引き継いでいます・・・とでました。引き継がなくていいんですけど。 - その後、パーソナル設定画面になりました。
デフォルトはどぎつい紫です。昔のヤンキーが好きそうな色。自分は紺にしました。
ネットワークやプライバシー、メディア関連の設定画面がでてきますが、確認しながら進めたいので簡単設定は使わず、自分で設定しました。ただ、IEのDo Not Track要求はデフォルトでONになっていたり、Microsoftへの情報送信はデフォルトでOFFになっていたりして、それなりにプライバシーには配慮しているようです。(表示通りの動作なら、ですが)
自分は以下の項目を設定変更しました。
・アプリで自分の名前とアカウントの画像を使うことを許可する:デフォルトONなのをOFFに変更
・Windows位置情報プラットフォームをオンにして、アプリがユーザーの位置を確認できるようにする:デフォルトONなのをOFFに変更 - PCのサインインにメールアドレスを使うとのこと。使わないこともできるようですが、Windows8の全機能が使えるわけではなくなるようなので、以前取得したoutlook.comのアカウントを使うことにしました。
- PCの準備をしている間に操作を覚えましょう・・・なんて表示が出るのですが、その際の「マウスカーソルを右上に動かせ」というのがよくわかりません。そもそもマウスカーソルはでてこないし。
- そうこうしているうちに、インストールが完了したようです。
パフォーマンス情報によれば、スコアは以下の通り。
- プロセッサ:7.2
- メモリ(RAM):7.2
- グラフィックス:3.6
- ゲーム用グラフィックス:5.4
- プライマリハードディスク:5.9
この値がいいのか悪いのかはわかりませんが、デュアルディスプレイなのに安物のグラフィックスカードを使っているからスコアが低いのでしょうか。・・・・まあ、別に低くても困る気はしないのですが・・・。
その後、以下の作業をしました。
- ネットワークのワークグループ設定を変更して、FreeNASにアクセスできるように設定変更
- Kaspersky Internet Security 2013をインストール
- Google Chromeをインストール
しかし、Windows8 32bitという(多分)マイナーでアレゲな環境になってしまいました・・・・。
・・・・さて、何しましょうか??(笑)
なんてことになってしまうことが、Windowsの問題点なんだと思います。もう、LinuxとiOS/Androidでいいじゃん、って感じ。WordとExcelとPowerPointをDeepに使う必要なければ、ですがね。Windowsはもはや昔の『一太郎を動かすためのMS-DOS』と変わらない立ち位置になりつつあるような気がします。