年末の恒例行事といえば年賀状の作成ですが、年賀状印刷はLinuxで対応しにくい分野の一つで、やはりWindows版の年賀状作成ソフトに軍配があがってしまいます。
しかし、図案作成や写真の色やサイズの調整の段階ではLinux + GIMPでの作業で十分です。となると、Windowsマシンとの間でファイルをどうやって受け渡しするかということを考えるのですが、環境に手を加えないで済むのはFreeNAS経由での受け渡しです。しかし、外部のSMBのファイルをマウントしたディレクトリはLinuxMint13標準のCajaや、Ubuntuで採用されているNautilusでは残念ながら画像ファイルをサムネイル表示できません。そこで、LinuxMint側の作業ディレクトリをWindows側に直接見せてやる方法を調べたのでメモしておきます。
1.LinuxMint側のファイル共有の設定
LinuxMint13 MATE Editionでは初めからSambaは入っているようです。しかしながら、ファイルマネージャであるCajaではNautilusのように右クリックでファイル共有メニューは出てきません。となると、真面目に設定ファイルを書くか、SWATをインストールするか・・・と思ったのですが、ここでは簡単にNautilusをインストールしてしまいました。
Synapticパッケージマネージャで「nautilus-share」を検索してインストール指定してやり、依存関係にある物も含めてインストールします。
インストール後はコマンドラインから「nautilus」として起動して、目的のディレクトリを右クリックして共有を作成してやります。
2.ファイアウォールの設定
ファイヤウォールがオンになっているとアクセスできません。一旦オフにします。ちなみに、LinuxMint13のファイアウォールの表示は誤りがあります。
ステータスのスライドスイッチを操作してオンにすると下記のような表示になります。
表示はオンになるのですが、最下行には「ファイアウォールを無効にしました」と表示されます。一方で、スライドスイッチをオフに変更すると、
と表示されますが、最下行には「ファイアウォールを有効にしました」という内容が出て、現在の状態がよくわからなくなります。
これはどうも、最下行の表示が間違っていて、ステータスのスイッチの状態の方が正しいようです。
3.アクセスできるか確認
これでWindowsPCからアクセスできるはずですので、確認してみます。
4.ファイアウォールの設定追加
ファイアウォールを再びオンに変更し、例外を追加します。オンにした状態で「+」をクリックして、sambaを例外に追加します。
上記の表示で「追加」を押した後、「閉じる」を押します。
この状態で、Windowsからアクセスできるかをもう一度確認して完了です。
5.smb.confの編集
/etc/samba/smb.confを編集して、create maskとdirectory maskを0775に変更します。
6.自分のアカウントにnogroupを追加します
Windowsからファイル作成するとユーザー/グループがnobody/nogroupになってしまってLinux側から編集できないので、自分のアカウントにnogroupを追加します。