リチウムイオン電池制御IC IP5306について

TTGO T-Cameraに搭載されているリチウムイオン電池制御ICのIP5306について調べてみました。

データシートはこちらの通販サイト?で見ることができます(ダウンロードできなくなった場合のために、コピーを置いておきます)。簡体字中国語で書かれていますが、整然と書かれているのでこの手のチップの英語のデータシートが読める人なら大体わかると思います。細部はディスプレイに拡大表示させて、スマートフォンのGoogle翻訳でカメラから翻訳させれば、かなり精度よく翻訳してくれます。

このデータシートを見ると不思議なのはPDFのタイトルでは「1.2A充電、1A放電」と書かれているのですが、中身では「2.1A充電、2.4A放電」と書かれています。

まあ、細かいことはさておき、大雑把に捉えると、モバイルバッテリー用に特化したICです。面白いところを見てみます。

たとえば、LED表示ですが、端子3つでLED1本〜4本までの仕様に対応できるようになっています。1kΩの抵抗でプルアップすることにより、LEDが何個の仕様で動作するかを読み取っているんじゃないかと思います。

また、リファレンスデザインの項目を見てみると、付加価値として操作用のスイッチと照明用のLEDもつけられるようになっています。

この操作用のスイッチは50ms以上2秒以下の押下によって残量表示LEDと出力がONになり、2秒以上の押下で同じ端子に接続された照明用のLEDが点灯、1秒以内に2回連続して短く押すと出力や残量表示LED、照明用LEDがOFFになるというものです。これらの機能が不要の場合には5ピンは未接続でよいようです。
こんな感じで、とにかく2〜5ピンには機能が盛り沢山に詰め込まれています。単に出力端子として使うだけではなく、時分割で入力端子としても使用することでピン数削減を図り、とことんコストダウンを狙っています。かつての日本の半導体では(あるいは欧米の半導体でも)ここまで徹底的にピン数削減を図ったものはみたことがありません。

中国のローカルベンダーの製品にはこういう面白い半導体もあったりするのは興味深いところですし、彼らの並々ならぬパワーを感じるところです。また、数年前は中国語のデータシートがあっても雰囲気しかわからなかったのですが、データシートの内容自体も洗練されたものが増えていることや、Google翻訳のカメラ翻訳を使うことで中身がかなり読めるようになりました。

また面白いものがあったら取り上げてみたいと思います。

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