安価なドップラー動体センサーをamazonで見つけたので5個入りのを買ってみました。で、簡単な動作テストをしてみたのですが、どうも感度がバラバラに見えます。しかも再現性がない??
はっきりしないので、治具を作って確認してみました。
作った治具はこんな感じです。(写真は不良品の切り分け後に撮ったので、不良品にはマジックでNGと書いてあります)
大したことはしてなくて、単三電池1本からHT7750Aで5Vを生成、生成した5VをドップラーセンサーモジュールとPIC16F1823に供給しています。ドップラーセンサーの出力端子はPIC16F1823のRC0に入力しています。PIC16F1823はRC0の状態によってRC1に接続したLEDの点灯/消灯制御、RC5(PWM)に接続した圧電ブザーの鳴動の制御(=PWMのデューティの調整)をしているだけです。初期設定を除いて、やることがあまりに少ないので、PICの動作周波数は32kHzとしています。
PICの初期設定はMPLAB XのCode Configuratorでやっているので、記述したコードは、main()の中の
while (1) { if(IO_RC0_GetValue()){ EPWM_LoadDutyValue(1); IO_RC1_SetHigh(); } else { EPWM_LoadDutyValue(0); IO_RC1_SetLow(); } }
これだけです。
Code Configuratorは簡単に書けるのはいいのですが、ドキュメント化が難しいです。各項目に設定した内容をテキストでリストアップしてくれると嬉しいのですが・・・。
話を戻して、テストしてみると以下のことがわかってきました。
- 5枚中1枚は動作不良(動作しない)
- 残りの4枚は正常に動作する。感度も特に差はないようだ。
- 正常品も電源投入後、反応しない時間帯がある。約15秒位だろうか。
紛らわしいのは電源投入直後、出力=Hとなり、2秒くらいした後、一瞬出力=Lとなった後、再度出力=Hが2秒位続いて、その後、15秒くらい無反応の時間がある。その後は安定して動作し続ける。感度がバラついて見えたのは、この挙動のせい。 - 基板の両面に対して感度がある。表も裏もあまり変わらないような気がする。側面にたいしても感度があるが、表面/裏面方向よりも感度は悪そう。反応範囲は4〜5mくらいだろうか。
- 金属が近くにあると途端に感度が悪くなるようだ。
で、不良品の1枚をよく見てみると、部品が欠品しています。
ICの下に1箇所、部品が欠落した跡があります。
これが何なのか、GitHubに上がっている資料で調べると、22uFのコンデンサのようです。そこで、手持ちの22uFの積層セラミックコンデンサをつけてみました。
これで電源投入してみると、ちゃんと動作するようになりました。