ひょんなことからとあるマイコンの評価ボードを入手しました。
その評価ボードにはシリアルポートがついているのですが、そこにLinuxでつなぎたい、ということでminicomの使い方を調べてみました。
インストールは簡単で、
$ sudo apt-get install minicom
でおしまいです。
起動は、
$ minicom -s
でセットアップ画面に入れるのですが、日本語表示だと桁数の関係で画面がかなり悲しいことになります。それでも、3番目の「シリアルポート」を選択して、「A」のシリアルデバイスを「/dev/ttyUSB0」などに設定します。「E」の速度やパリティなどの通信パラメータは初期値で115200 8N1になっています。また、ハードウェアフロー制御がデフォルトでONになっているので、デバイスだけ設定すればOKでした。
そのままEnterやESCで適当に(^^;抜けると、モデムの初期化を試みるようです。minicomは大昔のパソコン通信の時代のものなので、モデム制御が入ってしまう(そしてモデムの応答をまつ)のが鬱陶しいところです。
で、何とかならないかとと思って、manページを読んでみました。
コマンドラインオプション
- 「-s」でセットアップ画面。システムの初期設定値は /etc/minicom/minirc.dfl に記述されている。-s オプションをつけるとイニシャライズせずに直接設定メニューを表示するようです。
- 「-o」でモデムの初期化をせずに起動します。今回はシリアルコンソールとして使うので、このオプションをつける方がいいですね。ちなみに「C-a z q」でモデムの初期化無しに終了します。
- 「-b」で通信速度を指定します。
- 「-D」でデバイスを指定します。今回の場合は「-D /dev/ttyUSB0」という感じですね。
- 「-7」「-8」でビット長を指定します。
システムの初期設定値は /dev/minicom/minirc.dfl に記述されている、ということですが、初期設定ではファイルは存在しません。「$ sudo minicom -s」でメニューを起動して、デバイスや通信速度等を設定し、dfl に保存する操作をすると /dev/minicom/minirc.dfl が生成されましたので、そういう使い方が良さそうです。
使い方で必ず必要なこととしては、終了の「C-a z q」だけで良さそうな気がします。