先日購入した Jumper Ezbook Pro 3 に LinuxMint19をインストールしてみました。
LinuxMintは内蔵のeMMCの領域ではなく、増設した32GBのmSATAのSSD(安かった KingDian の JP-N400 32GB)にインストールすることで、Windows10は丸ごと温存します。
1.BIOSでUSBメモリからの起動を選択。
今回は Linux Mint 19 MATE の64bit版をインストールします。ISOイメージをダウンロードしてハッシュ値を検証した後、USBイメージライタでUSBメモリに書き込みます。書き込んだUSBメモリをEzbook3 Proに取り付けて電源投入しますが、すぐにDELキーを連打してBIOSに移行、起動デバイスをUSBメモリに変更してから起動します。
2.WiFiの設定(SSID選択、パスワード設定)
起動するとすぐにWiFiを見つけて設定するように促されますが、ここでは設定しません。リリースノートを見るとgrubのインストールに失敗する障害があり、その対策としてインストール時にネットワークに接続しない、というものが挙げられています。これでだいぶ時間を取られてしまいました。
3.内蔵eMMCを禁止。
起動後、ブートローダ等を含めて温存したいので、内蔵eMMCを禁止します。
$ su bash # echo -n mmc1:0001 > /sys/bus/mmc/drivers/mmcblk/unbind
実行すると、デスクトップ上のSDカードっぽいアイコンが消えます。ひょっとすると(おそらく?)内蔵のMicroSDカードリーダーも見えなくなるかもしれません。この状態でもちゃんと内蔵のMicroSDカードリーダーは見えます。
4.増設したmSATA SSDを初期化
ディスクユーティリティを使ってSSDを初期化します。初期化しないとこのSSDは全く見えず、インストーラも認識してくれません。
5.インストーラを起動してインストール実行
インストーラを起動、言語は日本語、キーボードレイアウトは 英語(us) を選択。特に難しいところはありません。
6.インストール完了後の設定
まずは誤操作でWindows10のパーティションを壊さないよう、内蔵eMMCを見えないようにします。
/etc/rc.localとして以下の内容のファイルを作成します。
#!/bin/sh echo -n mmc1:0001 > /sys/bus/mmc/drivers/mmcblk/unbind
次に、/etc/systemd/system/rc-local.serviceとして以下の内容のファイルを作成します
[Unit] Description=/etc/rc.local [Service] ExecStart=/etc/rc.local Restart=always Type=simple [Install] WantedBy=multi-user.target
起動時に自動実行するように設定します。
$ sudo systemctl enable rc-local.service
これで起動後ログインするとeMMCの内容が見えなくなりました。
後は、通常のLinux Mintの設定と大差ありません。
- WiFiの設定
- アップデートの実行
- 言語設定で不足しているファイルをインストール
- 言語設定でIMEを選択。今回はfcitxを選択しました。ibusではUSキーボードで日本語入力モードへ移行するキーバインドが見つかりませんでした。fcitxの場合にはCTRL+SPACEに割り当てられています。
といったところです。