EzBook3 Pro用にUSBブートのLubuntuを作成

EzBook3 Proでいろんなこと(ちょっと危ないサイトへのアクセスを含む)ができるよう、USBメモリブートのLinux環境をつくります。

1)LubuntuをUEFIで起動できるようインストール

Lubuntu 18.04.1を別のマシンでUEFIで起動してUSBメモリにインストール。「ディスクを削除してLubuntuをインストール」を選択。パーティション作成時にESPパーティションが作られるのがポイント。

2)内蔵SSDを見えなくする

EzBookPro3に増設してあるmSATAのSSDを認識できないようカーネルに設定追加します。

インストール完了後は、内蔵HDDを見えないように設定変更します。作業としては、 /etc/default/grub を開いて、 「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT」の起動時オプションに「libata.force=disable」を追加します。修正後は、

$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

としてgrub.cfgファイルを自動生成させて反映させます。

ちなみに、「libata.force=disable」のところを、「libata.for=1:disable,3:disable」のようにすると、特定のSATAデバイスのみ無効化できます。指定する番号は dmesg を見ると、

[ 2.850375] ata2: SATA link up 3.0 Gbps (SStatus 123 SControl 300)
[ 2.850412] ata1: SATA link up 6.0 Gbps (SStatus 133 SControl 300)
[ 2.851581] ata1.00: ATA-9: TS64GSSD370S, N1114H, max UDMA/133
[ 2.851586] ata1.00: 125045424 sectors, multi 2: LBA48 NCQ (depth 31/32), AA
[ 2.852914] ata1.00: configured for UDMA/133
[ 3.167663] ata2.00: ATA-8: TOSHIBA MQ01ABD032, AX001A, max UDMA/100
[ 3.167668] ata2.00: 625142448 sectors, multi 16: LBA48 NCQ (depth 31/32), AA
[ 3.170648] ata2.00: configured for UDMA/100

と言うような箇所があり、このata1.00のデバイスなら1:disableを、ata2.00のデバイスなら2:disableを指定します。(注:このdmesgの例は EzBook3 Proのものではありません)

3)内蔵eMMCを見えなくする

/etc/rc.localとして以下の内容のファイルを作成します。

#!/bin/sh

echo -n mmc1:0001 > /sys/bus/mmc/drivers/mmcblk/unbind

次に、/etc/systemd/system/rc-local.serviceとして以下の内容のファイルを作成します

[Unit]
Description=/etc/rc.local

[Service]
ExecStart=/etc/rc.local
Restart=always
Type=simple

[Install]
WantedBy=multi-user.target

起動時に自動実行するように設定します。

$ sudo chmod a+x /etc/rc.local
$ sudo systemctl enable rc-local.service

これで起動後ログインするとeMMCの内容が見えなくなりました。

4)言語サポートのインストール

言語設定で不足しているファイルをインストールさせます。

5)USBメモリへのアクセス高速化

USBメモリへのアクセス時刻の記録を停止してアクセスを減らすとともに、/tmpをtmpfsにより確保してUSBメモリへのアクセスを減らします。/etc/fstab をのもとからある行にnoatimeオプションを追加し、さらにtmpfsで始まる行を追加します。

# / was on /dev/sda1 during installation
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx / ext4 noatime,errors=remount-ro 0 1
# tmpfs
tmpfs /tmp tmpfs defaults,noatime 0 0

追伸

# echo -n '0:0:0:0' > /sys/bus/scsi/drivers/sd/unbind

で増設したSATAが見えなくなるっぽい。事前に sync したほうが良さそうだけど。

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