安価なCO2センサの比較(2)

実際に手持ちのNDIR方式のCO2センサを概ね一箇所にまとめて置いて6時間ほどかけて比較してみました。場所は窓に近くで窓から50cmくらいのところで、自分が作業している椅子からは背後方向1mくらいのところです。対象は

  • Sensirion SCD30(注:キャリブレーションの期間が明らかに終わっていません)
  • Sensirion SCD41(これも稼働を始めて2日程度です)
  • Winsen MH-Z19B
  • Winsen MH-Z19C
  • MH-Z19Bのパチもの(グラフではFAKE19B)

の5つです。早速、結果から。

①の前は部屋の窓を少し開けた状態。①で窓を大きく開けました。②で窓を完全に締めました。③で暑くなってきたのでエアコンで冷房を入れました。④でエアコンを切って、窓を全開にして空気を入れ替えです。

②まではどれも同じくらいの値ですが、SCD30は外の風(ごく弱く、ほぼ無風です)の向きなどで影響されているのか、キャリブレーションが終わっていないからなのか、時々値が変動しています。窓を完全に閉めて部屋を締め切ると自分の呼気でCO2濃度が上昇を始めます。③でエアコンを稼働すると、エアコンのON/OFFに連動するのか、Sensirionのセンサーは定期的に値が上下しています。④で窓を開けると、一斉に値が下がり、400〜500ppmまで下がります。パチもんのMH-Z19Bだけは、値が大幅に異なっていて、他のセンサーでは2600ppm前後に達していても、こいつだけは1750ppm程度になっています。

というわけで、

パチもんのMH-Z19Bは使えねぇ

ということがよくわかりました。

“安価なCO2センサの比較(2)” への2件の返信

  1. グラフだけ見ると、パチモンのものは、うまく補正してやれば使えそうな気もしますねw

    1. はい。数値を気にせず、換気の目安にするだけなら補正してやればそれなりに十分な気もします。
      ただ、他のパチもんも果たして同じ補正で行けるのかという問題はあります。
      (まあ、自分は1個しか掴んでないので調べようもないですが)

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