安価なCO2センサの比較(3)

現時点でのCO2センサの勝手な比較をしてみました。各センサの(ほぼ)同一条件での出力比較はこちらの記事を見てみてください。
方式としては測定値に信頼性がおけるNDIR方式のもののみです。(MOX方式のCCS811も試したことがありますが、自分的には使い物になりません)
また、Sensirionのセンサはまだ初期キャリブレーションが終わっていないので、後で評価を更新するかもしれません。

利点欠点独断評価
SCD30
(Sensirion)
電源に対する要求が緩い
単体で扱いやすい
ユニバーサル基板にも載せやすい
千石マルツなどの国内の通販でも買える
低い濃度領域で400ppm以下の値が返ってくる。
初期のオートキャリブレーションの期間が長い(1週間連続通電が必要)
価格が高め。
SCD41
(Sensirion)
大きさが非常に小さい
電源に対する要求が緩い
公式ドライバソフトウェアが公開されている(ラズパイ、Arduino、組込)
省電力の間欠動作モードがある(電池動作向け)
SCD41単体での入手がまだできない?
SCD41単体でははんだ付けが困難
(評価キットで入手するのがおすすめ)
オートキャリブレーションの期間は不明(調査中)
MH-Z19B
(Winsen)
安価($20程度)
オートキャリブレーションの期間が短い(24時間)
ディスコン済み?
電源の要求条件が厳しい(5V±0.1V)
端子配置が一般的なユニバーサル基板のピッチにあってない
MH-Z19C
(Winsen)
安価で入手性良好(2480円で秋月で買える
オートキャリブレーションの期間が短い(24時間)
AliExpressに直営店出てます
電源の要求条件が厳しい(5V±0.1V)
端子配置が一般的なユニバーサル基板のピッチにあってない
MH-Z19Bの
パチもの
精度が極めて悪くて使い物にならない
価格も本物と変わらない
AliExpressで本物のMH-Z19Bの写真が貼ってあるのに送られてきたのはこれ
(Aliで買うならWinsenのShopで買いましょう)
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秋月にはMH-Z14Bも取り扱いがあるようですが、入手していないので掲載していません。

“安価なCO2センサの比較(3)” への2件の返信

  1. はじめまして.
    ブログ拝見いたしました.
    SCD30を買ってCO2モニタリングを行ってみようと思っているのですが、
    オートキャリブレーションというのはどのように行うのでしょうか.

    1. オートキャリブレーションはデフォルトはOFFになっているのでONにすることと。そしてオートキャリブレーションは基本的にはある期間の計測結果のうちの最低値が400ppmであると仮定してSCD30自身が調整を行っていきますので、夜間など定期的に人がおらず換気の良い状態に置いてやるだけです。
      https://tomono.tokyo/2021/08/28/10055/
      にもう少しキャリブレーションについて記載しましたので、よろしければご覧ください。

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