Fusion360でモニターアーム用アタッチメント作成

自分の部屋は狭く、ラックをいくつか並べて物を縦に積んでいます(地震が来たらやばいかも・・)。

で、もともとモニターも1台はモニターアームを使ってラックに取り付けて、必要のないときにはラックに添わせる形で場所を有効利用(かなー?)していました。しかし、最近3Dプリンタの導入場所を作るためにラックを入れ替えた際に、どうやっても元のモニターアーム(サンワサプライ CR-LA354、パイプ径40mm~60mm用)が別のラック(パイプ系25mm)につかず、新たにCR-LA352(パイプ系25mm~40mm用)を購入して取り付けていました。

で、元のモニターアームはうまく取り付けられる場所がなく廃棄処分(というかHARD OFF行き)しようかと思っていました。一方で、液晶モニタの方も表示サイズが1400×900と中途半端で処分しようかと思っていたものが余っていました。

なんかもったいないなーと思って、ふとひらめいたのが「アタッチメント作ればいいんじゃない?」ということで、作ってみました。

ちなみに、設計ツールは、当初はLinuxで動くものということで、FreeCADでがんばっていたのですが、単純な形状はなんとかなるものの、ちょっと複雑な形状になると思うようにいかず、Windows10上でAutodeskのFusion360(趣味の範囲では無料で使えるので)を使ってみたら、あっさりいろんな形状が作れるようになりました。

形状としては、左のような形のものを2つ作って、モニターアームの取り付け部分とパイプの間に挟む形にしました。

モニターアームがずり落ちてこないよう、端の部分は一段径を太くしてあります。

内側の部分は直接パイプに取り付けるのではなく、パイプラックに棚をつける際に使うスリーブ(今回はルミナス用を使用)を50mm間隔で2つ取り付けてからその外側に取り付けるようにしました。ですので、内面はスリーブの外側の形状に合わせたテーパーをつけてあります。このため、固定後はまったく下にずれてくる気配なくガッチリとしたものとすることができました。

なお、スリーブなしで直接パイプラックに取り付けるための形状も作ってみたのですが、パイプに刻まれた溝が非常に細く、Ender3ではきちんとはまる形では再現できそうにありませんでした。

出力に際しては、材料はPLAを使用(ABSのフィラメントはまだ持ってないので)しました。上下面と壁の厚みは力がかかるところですので2mmの設定としています。Infillは40%にしましたが、力のかかるところなので80%くらいにしておけばよかったかな、とも思います。でも、今のところ問題は起きていません。

写真の青の部分が今回作成したアタッチメントです。

インシュロックで一旦仮固定して、その上にモニターアームをつける形になりました。

黒で作ればもっと目立たないようにできたのですが、細かいところを修正するために仮のつもりで出した青のものがピッタリ決まってしまったので、そのまま本番設置してしまっています。

LinuxMint19にLTSpiceをインストールしてみる(2)

どうも、wineの最新版は、WineHQを公式ページからインストールするのが良さそうです。ですので、まずsynapticでwineで検索して、wine1.6、wine32など、関連しそうなパッケージを削除した後、

$ sudo apt-get autoremove

で不要と思われるパッケージを一掃して出直します。

公式ページの記載に従って、

$ sudo dpkg --add-architecture i386 
$ wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/Release.key
$ sudo apt-key add Release.key
$ sudo apt-add-repository https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'
$ sudo apt-get update

とするのですが、最後のupdateで、

E: リポジトリ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/sudo bionic Release には Release ファイルがありません。
N: このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、デフォルトでは更新が無効になっています。
N: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください。

となってエラーになってしまいます。うーん、ローカル側の感じがしないので、どうしたものか。
後戻りしてしまいました。

LinuxMint19にLTSpiceをインストールしてみる(1)

【注意:Synapticに初めから出てくるのは古いバージョンの可能性があるので、wineとwine32を削除後、$ sudo apt-get autoremove とした後、現在違う方法でやり直しています。】

ちょっと回路シミュレーションをしてみたくなったのですが、できればLinuxでやりたい。でも、GUIで簡単にやりたい。そして、今動かすならLTSpiceでしょう、というところなのですが、残念ながら、LTSpiceはWindowsとMacOS X用しか用意されていない。・・・となれば、Wineでトライしてみます。

いつものようにSynapticパッケージマネージャを起動、「Wine」で検索するとでてくる「wine1.6」を選択して依存パッケージとともにインストールします。

引き続き、LTSpiceのWindows版をダウンロードして、ダウンロードしたファイルに実行属性を付けます。

$ chmod a+x LTspiceXVII.exe

引き続き、Wineで実行してみます。

$ wine LTspiceXVII.exe
it looks like wine32 is missing, you should install it.
as root, please execute "apt-get install wine32"

ということで、エラーになってしまいました。LTSpiceが32bit版のためのようです。

$ sudo apt-get install wine32

として大量のライブラリをインストールしてから、改めてトライしてみます。

$ wine LTspiceXVII.exe

とすると、しばらく沈黙したあと、以下のようなインストーラのウインドウが表示されるのだが、

ご覧の通り、文字化けしている。検索するとよくある現象の模様。
こちらのページを見ると、winetricksというツールで解消できる模様。

$ sudo apt-get install winetricks
$ winetricks

で起動して、「Select the default wineprefix」⇒「Install a font」⇒「cjkfonts」であとは従っていくとインストールできる。途中、警告がいくつか出るが、実行中のWineプログラムが終了されるというもののようなので、はじめから何も実行していなければそのままOKでよいはず。

$ wine LTspiceXVII.exe

でインストーラが起動し、まだ一部文字化けはあるもののなんとかインストール、起動まではたどり着きました。

以下のあたりも参考になりそうです。https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=118386

 

NanoPi NEO2セットアップ(Armbian編)

一旦は公式ディストリビューション?であるFriendlyCoreをインストールしたのですが、できるだけオープン系ということでArmbianをインストールし直しました。

OSイメージは Armbian の NanoPi NEO2 のページから Armbiean Stretch をダウンロードしました。ダウンロードしたイメージファイルを展開して、USBイメージライタでMicroSDカードに書き込むのは同じです。

書き込んだMicroSDカードをNanoPi NEO2に挿入します。ローカルPCで

$ fping -a -g 192.168.xxx.0/24 2> /dev/null

を電源投入前後で実行、増えたIPアドレスを調べます。(注:電源投入後の実行はしばらく待ってから行います)
調べたIPアドレスに対して、

$ ssh root@192.168.xxx.xxx

として、パスワード「1234」でログインします。ログインすると、rootのパスワードの設定変更を求められ、引き続きユーザーアカウントの作成を求められますので、適当に作成します。作成完了後、そのまま、

# apt-get update
# apt-get upgrade
# apt-get avahi-daemon
# reboot

としてアップデートとavahi-daemonのインストール、カーネルバージョンアップ後の再起動を行います。以降は

$ ssh (ユーザー名)@nanopineo2.local

でリモートログインできます。リモートログイン後、

$ sudo armbian-config

として、Personalの項目内の Timezone、Locale、Hostname を適当に設定しておしまいです。

NanoPi NEO2セットアップ(FriendlyCore編)

何回やってるんだという感じのNanoPi NEO2のセットアップです。

公式イメージが置いてある http://wiki.friendlyarm.com/wiki/index.php/NanoPi_NEO2#Boot_from_TF のリンク先の Google Drive のURL https://drive.google.com/drive/folders/1w7eMluHWo3ezwKBdaJcDUcCtM9qVaaVv から「nanopi-neo2_friendlycore-xenial_4.14.52_20180628.img.zip」をダウンロードしてきて、イメージを展開、USBイメージライタでMicroSDカードに書き込みます。書き込んだMicroSDカードをNanoPi NEO2に挿入します。ローカルPCで

$ fping -a -g 192.168.xxx.0/24 2> /dev/null

を電源投入前後で実行、増えたIPアドレスを調べます。(注:電源投入後の実行はしばらく待ってから行います)
調べたIPアドレスに対して、

$ ssh pi@192.168.xxx.xxx

として、パスワード「pi」でログインします。

$ sudo npi-config

でセットアップ。パスワードの変更、ロケール(ja_JP.UTF-8)の追加、タイムゾーンの変更(Asia/Tokyo)して、再起動。
再起動後、再度 ssh でログインして、

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get avahi-daemon

完了すると、以降は

$ ssh pi@nanopi-neo2.local(もしくは設定したホスト名.local)

でログインできるようになります。(ローカル側にも avahi-daemon が必要)

Raspberry Pi 3B+ でリモートデスクトップ環境

遅まきながらRaspberry Pi 3B+を手に入れた(というか手には入っていたのですが、開封していなかった)ので、リモートデスクトップ環境として立ち上げてみました。

Raspberry Pi 3B+は初めからUSBメモリからブートできるようになっているので、今回はUSBメモリ起動とします。USBメモリには速度も速く、前モデルのUltraFit 3.0のように激熱にならないUltraFit 3.1の32GBを使うことにしました。

ケースはThingiverseにある適当な(=ヒートシンクが取付可能で空気の流れがよさそうな)ケースのデザインを探して3Dプリンタで出力、CPU(SoC)とメモリとUSBハブ兼イーサネットコントローラには適当なヒートシンクを取り付けました。

OSとしていつものようにRaspbian StretchのDesktop版をダウンロードして、Linux Mintに初めから入っているUSBイメージライタでUltraFit 3.1に書き込みます。書き込んだら、一旦取り出した後、再度取り付けて、マウントさせます。/bootディレクトリに touch コマンドで ssh という名前のファイルを作成したら、再び取り出して、今度はRaspberry Pi 3B+ に取り付けて電源投入します。

数分したら、同じサブネットに接続したLinux Mintから

$ ping raspberrypi.local

として応答が帰ってくるのを待って、

$ ssh pi@raspberrypi.local

として接続します。ユーザー名は pi 、パスワードは raspberry です。ログインしたら、

$ sudo raspi-config

として設定を行います。

  • パスワードを変更
  • ロケールとして ja_JP.UTF-8を追加、デフォルトもja_JP.UTF-8に設定します。
  • タイムゾーンを Asia/Tokyo にセット
  • Wi-Fiの国設定を日本にセット

完了したら、一旦

$ sudo reboot

として再起動しますが、Raspberry Pi 3B+ の場合は電源が切れてしまうようですので、一旦電源供給用のUSBケーブルを抜いて再挿入します。再起動したら、再度 ssh でログインしてから、

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get install xrdp

として、アップデートとRDPサーバーをインストールします。一方でローカルPC側は Synaptic でリモートデスクトップクライアントの remmina をインストールします。(remminaとremmina-common、remmina-plugin-rdp、remmina-plugin-xdmcpおよびその依存パッケージ)
完了したら、一旦再起動します。(必要かどうかはわかりませんが、とりあえず)

ローカル側で Remmina を起動して、上のアドレスバーに raspberrypi.local(ホスト名を変更せず、同セグメントから接続する場合)またはIPアドレスを入力し、左側の「+」を押して、プロファイルの基本設定内の「色数」をHigh ColorかTrue Colorあたりに設定して、「Save as default」をクリックします。(設定しないとエラーになります)

・・・で、そのまま「接続」を押すと何故かエラーになりますが、アドレスバーに接続先のアドレスを入れてEnterを押すと、ログイン画面が出ますが、ログインしてもその後、Raspberry Piがリブートしてしまいます。

おそらく、デスクトップ環境の何かが足りないからだろう、ということで、ssh でログイン後、

$ sudo raspi-config

として一旦 raspi-config を起動した後、Boot optionsで起動後デスクトップ環境にオートログインするように設定してから再起動して、しばらく(10分位でしょうかね)待った後、再び Console に戻します。(「Desktop / CLI」で「Desktop Autologin」に設定後、再起動してしばらく待って、「Console」に戻す)

すると、Remmina でリモートデスクトップ接続するとGUIリモートデスクトップ環境に接続できました。(注:試行錯誤のなかで、tightvncserver をインストールしているので、ひょっとしたら必要かもしれません)

危なそうなサイトに接続する場合には有効だと思うのですが、どうでしょうかね。

3Dプリンタ購入しました

ずーっと前から欲しかったのですが、ついに3Dプリンタを購入しました。

初めての購入なので、機種の選定にあたって重視したのは、

  • 進化が早く、すぐに陳腐化する分野なので、価格が高くないこと。つまり、普及価格帯の製品を必要に応じて買い替えていく考え方です。
  • 置き場所が狭いので、設置スペース(および組み立てに要するスペース)が小さいこと
  • メンテナンスが十分自力でできそうな機種であること
  • 消耗品(フィラメント)は汎用品が使えること。ランニングコストが安くないと気軽に出力できないので。
  • 普及価格帯の製品を選ぶとはいえ、それなりの出力品質はありそうなこと。
  • 基本の素材であるPLAだけではなく、ABSやTPU(柔らかい素材ですね)も出力できること

という欲張りな要望を持っていたので、なかなか導入できずにいました。

この1年くらい、ずっと機種の選定をしてきたのですが、まず価格・メンテナンス・消耗品の条件から完成品の3Dプリンタは除外です。具体的な機種選定にあたってはRCLifeOnさんNaomi ’SexyCyborg’ Wuさんがいろんな安価な3DプリンタのレビューをYouTubeに投稿されているのを参考にしました。(Naomiさん、才色兼備ですね・・・)

最終的に選定したのはCreality Ender 3という3Dプリンタで、以下の2つのYouTubeでのレビューを決め手にしました。(他のレビューでも高評価なものがほとんどだったのもあります)


Naomi WuさんはEnder 3の製造メーカーであるCrealityへの取材もされていて、工場の様子もわかります。

Ender 3 はここで取材している CR-10 の各軸のサイズを短縮して小型化した構造に見えます。基本設計を踏襲して小型化すると剛性が上がる方向になりますので、出力品質も良くなる方向が期待できます。

GEARBESTから海外通販で買えば今ならFlash Saleをやっているので20000円強(送料込み)で購入できるのですが、やはり輸送時のトラブル等を考えると日本の代理店から購入するほうが安心なのでAmazonから25900円で購入しました。物が来て気づいたのですが、Crealityブランドではなく、代理店のSainSmartブランドとなっていました。(起動画面にもSainSmartと出るなど、ビジュアルの細かいところで差があるようです)

で、設置台として併せて、アイリスオーヤマのメタルラックのレンジ台を購入しました。ただ、台の上の高さが足りないので、ポールを延長して使うつもりで購入したのですが、なんとアイリスオーヤマのメタルラックはポールの上端にタップ(ネジ溝)が切られておらず、強度のある延長が普通の方法ではできません。専用の延長ポールがあるのですが、無理やり延長しているようでレビューも散々です。仕方がないので、長いポールは分割して梱包されているとのことなので136cmのポールを2本追加で購入して、もとのレンジ台の下の部分と、追加購入したポールの上の部分を継いで伸ばしました。(真ん中の両端が雄ねじ/雌ねじになっているポールだけ売ってくれればいいのに、と思うのですが)

で、組み立て完了すると以下のような感じです。

組み立てにあたって少し嵌ったのが、Z軸の原点スイッチ(写真で言うと、左側の垂直の柱の根本についているマイクロスイッチ)の取り付けです。説明資料では、水平の柱から32mmのところに原点スイッチのユニットの下端が来るように取り付けろ、と書いてあるのですが、その位置には原点スイッチは取り付けられません。(原点スイッチのユニットの突起が水平の柱と干渉します)
どうも、原点スイッチのユニットは改良されているようで、その突起を水平の柱に突き当てるように取り付ければOKです。ただし、そのまま電源ONすると初期動作の際にヒートベッドとノズルが激突するので、ヒートベッドの下にある4つの調整ダイヤルを回して、ヒートベッドを調整位置の一番下に来るようにしておく必要があります。(それでも初回の電源投入する前にぶつからないか手で移動させて確認しておくべきです)

3次元モデルのデータファイルであるSTLファイルを3Dプリンタで出力するのに使うGコードのファイルに変換するツールはCuraがMicroSDに入っていましたが、自分はUltimakerのサイトから最新版の3.4.1のLinux版をダウンロードしました。Linux版はAppImageという形式で配布されているのですが、これを実行する場合には単に実行権限を付けて、実行するだけで起動しました。

Curaの初期設定でプリンタを追加するのですが Ender 3 は選択肢になく、添付のMicroSDに入っている Quick Start Guide に記載のあるように、プリンタとしては CR-10 を選択して、Machine Setting でX、Y、Zの値をそれぞれ220mm、220mm、250mmに書き換えます。

早速、ThingiverseからダウンロードしたSTLファイルを変換、出力してみました。

初めて出力したわりには非常に満足の行く結果となりました。

これからいろいろ試していきたいと思います。

HDDの状態をSMARTで調べる

整理したら古いHDDがたくさん出てきました。それぞれの状態を見てみたいと思います。
HDDの状態を見るといえばSMARTですが、Linux Mintの「ディスク」ユーティリティでもSMARTの状態を見ることができます。

ディスクユーティリティを起動して、対象とするHDDを選択したところです。ここではeSATAで外付けにしたHDDを選択しています。

右上の方のメニューに「SMARTのデータとセルフテスト」というのがあるので、これを選ぶと、最後に取得したデータが表示されるようです。

このHDD、自分の父がHDDを交換したので処分したい、ということで引き取ってきたものなのですが、どうも過去に温度条件の良くないところに突っ込まれてたのでしょうか。温度自体ではなく、Airflow Temparatureなので、筐体の温度ということではないのかもしれませんので、ファンでも壊れてたんでしょうか??(西日のあたるところに置かれてたようですが、それでも??)
それ以外は特に問題はないようです。

簡単に扱うならこれでいいのですが、できれば記録に残したいところです。そういう場合はCLIの方が便利です。

標準ではコマンドラインのツールは入っていないようなので、

$ sudo apt-get install smartmontools

としてインストールします。–info オプションをつけて smartctl コマンドを実行すると、デバイスの概要を表示してくれます。型番やシリアルナンバーも表示してくれるので、管理には便利です。今回は対象のデバイスが /dev/sdb ですので実行すると以下のような感じになりました。(他のデバイスで行うときには /dev/sdb の部分は読み替えてください)

$ sudo smartctl --info /dev/sdb
smartctl 6.6 2016-05-31 r4324 [x86_64-linux-4.15.0-30-generic] (local build)
Copyright (C) 2002-16, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

=== START OF INFORMATION SECTION ===
Model Family:     Western Digital Caviar SE Serial ATA
Device Model:     WDC WD2500JS-19NCB1
Serial Number:    WD-WCANK1638205
Firmware Version: 10.02E01
User Capacity:    250,058,268,160 bytes [250 GB]
Sector Size:      512 bytes logical/physical
Device is:        In smartctl database [for details use: -P show]
ATA Version is:   ATA/ATAPI-7 (minor revision not indicated)
Local Time is:    Wed Aug 15 05:26:51 2018 JST
SMART support is: Available - device has SMART capability.
SMART support is: Enabled

最後の行にSMARTが有効かどうか記載されていますが、無効の場合には以下の方法で有効化する必要があります。

$ sudo smartctl --smart=on /dev/sdb

デバイスが対応しているテストを調べます。

$ sudo smartctl -c /dev/sdb
smartctl 6.6 2016-05-31 r4324 [x86_64-linux-4.15.0-30-generic] (local build)
Copyright (C) 2002-16, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
General SMART Values:
Offline data collection status:  (0x82)	Offline data collection activity
					was completed without error.
					Auto Offline Data Collection: Enabled.
Self-test execution status:      (   0)	The previous self-test routine completed
					without error or no self-test has ever 
					been run.
Total time to complete Offline 
data collection: 		( 7680) seconds.
Offline data collection
capabilities: 			 (0x7b) SMART execute Offline immediate.
					Auto Offline data collection on/off support.
					Suspend Offline collection upon new
					command.
					Offline surface scan supported.
					Self-test supported.
					Conveyance Self-test supported.
					Selective Self-test supported.
SMART capabilities:            (0x0003)	Saves SMART data before entering
					power-saving mode.
					Supports SMART auto save timer.
Error logging capability:        (0x01)	Error logging supported.
					General Purpose Logging supported.
Short self-test routine 
recommended polling time: 	 (   2) minutes.
Extended self-test routine
recommended polling time: 	 (  90) minutes.
Conveyance self-test routine
recommended polling time: 	 (   6) minutes.
SCT capabilities: 	       (0x103f)	SCT Status supported.
					SCT Error Recovery Control supported.
					SCT Feature Control supported.
					SCT Data Table supported.

最後の方に記載されている内容によれば、shortテストは2分、extendedテストは90分、conveyanceテスト(輸送時の影響を調べる)だと6分かかるようです。
90分は長いので、shortテストを起動してみます。

$ sudo smartctl -t short /dev/sdb
smartctl 6.6 2016-05-31 r4324 [x86_64-linux-4.15.0-30-generic] (local build)
Copyright (C) 2002-16, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

=== START OF OFFLINE IMMEDIATE AND SELF-TEST SECTION ===
Sending command: "Execute SMART Short self-test routine immediately in off-line mode".
Drive command "Execute SMART Short self-test routine immediately in off-line mode" successful.
Testing has begun.
Please wait 2 minutes for test to complete.
Test will complete after (終了予定時刻)

Use smartctl -X to abort test.
$

ということですぐ帰ってきます。実際の処理はバックグラウンドで行われるようです。なお、extendedテストを実行する場合は-tの後ろはlong、conveyanseテストを実行する場合はconveyanseを指定します。

テスト結果を表示してみます。

$ sudo smartctl -H /dev/sdb
smartctl 6.6 2016-05-31 r4324 [x86_64-linux-4.15.0-30-generic] (local build)
Copyright (C) 2002-16, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART overall-health self-assessment test result: PASSED
Please note the following marginal Attributes:
ID# ATTRIBUTE_NAME          FLAG     VALUE WORST THRESH TYPE      UPDATED  WHEN_FAILED RAW_VALUE
190 Airflow_Temperature_Cel 0x0022   043   030   045    Old_age   Always   FAILING_NOW 57

テストは無事にPASSしましたが、Airflow Temparatureのイベントに注意、ということみたいです。

最新のテスト結果のリストを表示してみます。

$ sudo smartctl -l selftest /dev/sdb
[sudo] tom のパスワード: 
smartctl 6.6 2016-05-31 r4324 [x86_64-linux-4.15.0-30-generic] (local build)
Copyright (C) 2002-16, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART Self-test log structure revision number 1
Num  Test_Description    Status                  Remaining  LifeTime(hours)  LBA_of_first_error
# 1  Short offline       Completed without error       00%     25508         -
# 2  Short offline       Completed without error       00%     25321         -

詳細の情報を表示してみます。

$ sudo smartctl -a /dev/sdb
smartctl 6.6 2016-05-31 r4324 [x86_64-linux-4.15.0-30-generic] (local build)
Copyright (C) 2002-16, Bruce Allen, Christian Franke, www.smartmontools.org

=== START OF INFORMATION SECTION ===
Model Family:     Western Digital Caviar SE Serial ATA
Device Model:     WDC WD2500JS-19NCB1
Serial Number:    WD-WCANK1638205
Firmware Version: 10.02E01
User Capacity:    250,058,268,160 bytes [250 GB]
Sector Size:      512 bytes logical/physical
Device is:        In smartctl database [for details use: -P show]
ATA Version is:   ATA/ATAPI-7 (minor revision not indicated)
Local Time is:    Wed Aug 15 06:51:02 2018 JST
SMART support is: Available - device has SMART capability.
SMART support is: Enabled

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART overall-health self-assessment test result: PASSED
See vendor-specific Attribute list for marginal Attributes.

General SMART Values:
Offline data collection status:  (0x84)	Offline data collection activity
					was suspended by an interrupting command from host.
					Auto Offline Data Collection: Enabled.
Self-test execution status:      (   0)	The previous self-test routine completed
					without error or no self-test has ever 
					been run.
Total time to complete Offline 
data collection: 		( 7680) seconds.
Offline data collection
capabilities: 			 (0x7b) SMART execute Offline immediate.
					Auto Offline data collection on/off support.
					Suspend Offline collection upon new
					command.
					Offline surface scan supported.
					Self-test supported.
					Conveyance Self-test supported.
					Selective Self-test supported.
SMART capabilities:            (0x0003)	Saves SMART data before entering
					power-saving mode.
					Supports SMART auto save timer.
Error logging capability:        (0x01)	Error logging supported.
					General Purpose Logging supported.
Short self-test routine 
recommended polling time: 	 (   2) minutes.
Extended self-test routine
recommended polling time: 	 (  90) minutes.
Conveyance self-test routine
recommended polling time: 	 (   6) minutes.
SCT capabilities: 	       (0x103f)	SCT Status supported.
					SCT Error Recovery Control supported.
					SCT Feature Control supported.
					SCT Data Table supported.

SMART Attributes Data Structure revision number: 16
Vendor Specific SMART Attributes with Thresholds:
ID# ATTRIBUTE_NAME          FLAG     VALUE WORST THRESH TYPE      UPDATED  WHEN_FAILED RAW_VALUE
  1 Raw_Read_Error_Rate     0x000f   200   200   051    Pre-fail  Always       -       0
  3 Spin_Up_Time            0x0003   211   182   021    Pre-fail  Always       -       4441
  4 Start_Stop_Count        0x0032   093   093   000    Old_age   Always       -       7644
  5 Reallocated_Sector_Ct   0x0033   200   200   140    Pre-fail  Always       -       0
  7 Seek_Error_Rate         0x000f   200   200   051    Pre-fail  Always       -       0
  9 Power_On_Hours          0x0032   066   066   000    Old_age   Always       -       25509
 10 Spin_Retry_Count        0x0013   100   100   051    Pre-fail  Always       -       0
 11 Calibration_Retry_Count 0x0012   100   100   051    Old_age   Always       -       0
 12 Power_Cycle_Count       0x0032   093   093   000    Old_age   Always       -       7638
190 Airflow_Temperature_Cel 0x0022   045   030   045    Old_age   Always   FAILING_NOW 55
194 Temperature_Celsius     0x0022   095   080   000    Old_age   Always       -       55
196 Reallocated_Event_Count 0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       0
197 Current_Pending_Sector  0x0012   200   200   000    Old_age   Always       -       0
198 Offline_Uncorrectable   0x0010   200   200   000    Old_age   Offline      -       0
199 UDMA_CRC_Error_Count    0x003e   200   200   000    Old_age   Always       -       1
200 Multi_Zone_Error_Rate   0x0009   200   200   051    Pre-fail  Offline      -       0

SMART Error Log Version: 1
ATA Error Count: 2
	CR = Command Register [HEX]
	FR = Features Register [HEX]
	SC = Sector Count Register [HEX]
	SN = Sector Number Register [HEX]
	CL = Cylinder Low Register [HEX]
	CH = Cylinder High Register [HEX]
	DH = Device/Head Register [HEX]
	DC = Device Command Register [HEX]
	ER = Error register [HEX]
	ST = Status register [HEX]
Powered_Up_Time is measured from power on, and printed as
DDd+hh:mm:SS.sss where DD=days, hh=hours, mm=minutes,
SS=sec, and sss=millisec. It "wraps" after 49.710 days.

Error 2 occurred at disk power-on lifetime: 7345 hours (306 days + 1 hours)
  When the command that caused the error occurred, the device was active or idle.

  After command completion occurred, registers were:
  ER ST SC SN CL CH DH
  -- -- -- -- -- -- --
  40 51 08 af 24 01 e0  Error: UNC 8 sectors at LBA = 0x000124af = 74927

  Commands leading to the command that caused the error were:
  CR FR SC SN CL CH DH DC   Powered_Up_Time  Command/Feature_Name
  -- -- -- -- -- -- -- --  ----------------  --------------------
  25 d8 08 af 24 01 00 00      00:00:19.240  READ DMA EXT
  25 d8 08 af 24 01 00 00      00:00:17.341  READ DMA EXT
  25 d8 08 a7 24 01 00 00      00:00:17.341  READ DMA EXT
  25 d8 08 9f 24 01 00 00      00:00:17.341  READ DMA EXT
  25 d8 08 97 24 01 00 00      00:00:17.339  READ DMA EXT

Error 1 occurred at disk power-on lifetime: 7345 hours (306 days + 1 hours)
  When the command that caused the error occurred, the device was active or idle.

  After command completion occurred, registers were:
  ER ST SC SN CL CH DH
  -- -- -- -- -- -- --
  40 51 08 af 24 01 e0  Error: UNC 8 sectors at LBA = 0x000124af = 74927

  Commands leading to the command that caused the error were:
  CR FR SC SN CL CH DH DC   Powered_Up_Time  Command/Feature_Name
  -- -- -- -- -- -- -- --  ----------------  --------------------
  25 d8 08 af 24 01 00 00      00:00:17.341  READ DMA EXT
  25 d8 08 a7 24 01 00 00      00:00:17.341  READ DMA EXT
  25 d8 08 9f 24 01 00 00      00:00:17.341  READ DMA EXT
  25 d8 08 97 24 01 00 00      00:00:17.339  READ DMA EXT
  25 d8 08 d7 00 00 00 00      00:00:17.339  READ DMA EXT

SMART Self-test log structure revision number 1
Num  Test_Description    Status                  Remaining  LifeTime(hours)  LBA_of_first_error
# 1  Short offline       Completed without error       00%     25508         -
# 2  Short offline       Completed without error       00%     25321         -

SMART Selective self-test log data structure revision number 1
 SPAN  MIN_LBA  MAX_LBA  CURRENT_TEST_STATUS
    1        0        0  Not_testing
    2        0        0  Not_testing
    3        0        0  Not_testing
    4        0        0  Not_testing
    5        0        0  Not_testing
Selective self-test flags (0x0):
  After scanning selected spans, do NOT read-scan remainder of disk.
If Selective self-test is pending on power-up, resume after 0 minute delay.

Arch LinuxのS.M.A.R.T.の項目を参考にしました(というか、概ねそのままです)

USB3 to VGAアダプタで騙されました・・・

Amazonでたまたま見かけたUSB3.0 to VGAアダプタが値段も安く、「Amazon’s choice」とかロゴがついているし、評価も高かった上に、Q&Aで出品者が「Ubuntuでの動作をサポート」

と書いているので、それを信じて買ってみたら、Linuxではそもそも認識すらしなかった・・・。時々ある「サイズ選択と言いつつ、全く違う製品がたくさん登録されていて、そっちの評価が高い」というパターン。

Windows10に接続してみたら、ドライバはUSBマスストレージドライブ見せでsetup.exeを実行させるタイプ。これを VirusTotal に放り込んでみたら、トロイの木馬と判定するものもある。

USBのベンダID(1D5C)とデバイスID(2000)からFresco Logicという会社のFL2000/FL2000DXという製品であることはわかったが、そこにあるドライバもVirusTotalに放り込むとトロイの木馬と判定するものもあったりする。

まあ、ファイル自体はちゃんと署名されてるっぽいし、誤検知かもしれないので気にし過ぎかもしれないけど。

Linuxについては未サポートだけど、GitHubにカーネルドライバーをリリースしたよ、という記載があり、そっちを見ると、確かにそれっぽいものがある。GitHubではテストはUbuntu 14 LTS でやったと書いてあるけど、1年位放置状態で誰もメンテしないっぽい。興味深いのは、この中にFL2000DXに関する記載があり、

5. FL2000DX limitation.

The FL2000DX chip is cheap by design where it doesn’t have a frame buffer on its own. It relies heavily on USB 3.0 transfer speed to accommodate continuous USB flow. The larger the image is, the heavier it depends on USB bandwidth. A typical 1920×1080@60 Hz requires 1920 * 1080 * 24bpp * 60 = 373,248,000 bytes/sec of traffic over the USB bus. As such, USB2.0 speed is not supported.

Connecting more than one FL2000DX device to the same bus is deprecated.

ということで、1920×1080@60 HzだとそれだけでUSBの転送速度として370MB/sを必要とするらしい。(まあ、この価格だとフレームバッファ無しでひたすら転送してるんだろうから、計算すればわかる話ではあるのだけど)
これだと、そのポートには他のUSB機器も実質つなげないですね・・。

結局もう1台のG530もアップグレードしました

かなり快適になったCeleron G530マシン1号機(今はCore i3-3220T)ですが、ソフマップにふと立ち寄ったところ、Core i5-3570Kが結構安価(8,000円弱)で目に入ってしまいました。

・・・で、SSDも160GBが4,000円弱で手に入ってしまったので、つい2号機もアップグレードしてしまいました。ケースもマザーもメモリも1号機と同じ構成なので、あっさりアップグレード完了。2号機はWindowsは入っておらずLinux専用機なので、Core i5-3570Kは1号機に入れようかと思いましたが、面倒くさいのでやめました。(そのうち気が向いたら入れ替えるかもしれません)

こちらもDVD-Rは取っ払って、アイネックスの5インチベイ用 SSD/HDD変換マウンタ HDM-32にSSDを取り付け。もう1台の2.5インチベイのスペースには余っていた500GBのHDDを取り付けました。

LinuxMint 19を入れてみたところ・・・超快適です。メインマシンにしてしまうかもしれません(笑)。