Linux用のハードウェアテストスイート

PC環境が崩壊していくので何とか整理&再構築しようとがんばっています。

今のところ、最初に崩壊したDebianが動いていた古いノートPCは廃棄することにしました。次に崩壊した初代Atom(N270だったかな?)が動いていた静かな薄型デスクトップ(Ubuntuで使用)はHDDを取り出して廃棄することにしました。その次に崩壊したのはDualCoreのAtom(N330だったかな?)が動いていた爆音マイクロタワーで、今日はこいつがネタです。

HDDにマルチブートでインストールしてあるUbuntuは問題なく動くけど、WindowsXPが動かなくなってしまいました。こういうケースの場合、通常ならばHDDの中のファイルを疑う所ですので、これを機会に2台内蔵していたHDDを1台に減らし、爆音はたまらないのでノースブリッジのファンを低速回転のタイプに変更(変更前が8000rpmくらい、変更後が4800rpmくらい)することで静音化しました。memtestを実施したりBIOSのまま放置(PCによってはこれが結構熱を持つような気がするんです)したりした状態でヒートシンクを触ってもほんのりする程度なのであまり問題はないと思います。熱電対とかつけてもいいんですけど、面倒なのでパス。

で、WindowsXPから再度インストールしなおそうとしていたのですが、なぜか必ずインストールの途中でフリーズしてしまいます。雰囲気としては再インストール前のフリーズと似たような感じで、完全にフリーズするのではなく何かのイベントをひたすら待ちつづけている感じです。何度か試していると、ついにはインストーラ自身がフリーズするようになってしまいました。

が、こんな状態にも関わらず、LinuxのライブCDを試してみると、まったく問題なく動作します。

で、ハードウェアのテストをしてみたいのですが、大抵のツールはWindows用だったりします。・・・が、そのWindowsがインストールできないのですからどうしようもありません。

で、Linux用のものがないか調べてみると、「Phoronix Test Suite」というのが GPL v3 で存在するようです。Downloadページを見ると、Debian/Ubuntu用のPackageも用意されているようですので、とりあえずUbuntuをインストールして試してみることにします。

カラーバーLEDを点灯させる

秋月に新規に登場したカラーLEDバーアレイですが、早速入手してみました。

手軽に動かすため、Arduinoと接続して点灯させてみました。

タイマ割り込みを使用してRGB各色16階調のPWM制御をおこなっています。写真ではわかりにくいですが、結構きれいに見えます。

静止画だけではわかりにくいので、点灯のようすを無理やり動画に収めてみました。

P7120470.mpg(2.0MB)

 

続々々・Ubuntuのカスタマイズ

さらに調べてみると、UbuntuやLinuxMint(Ubuntu Japanese Teamによる追加パッケージで日本語化できるらしい)では「Remastersys」という「現在稼動している環境をもとにLiveCDを作る」というツールがあるようです。「Remastersys」でググってみると、LiveCDのみならず、さらにLiveUSBメモリを作ったりしている方もいらっしゃるようです。

一方で、サイズの問題に関しては、Ubuntu系では「lxubuntu」というカスタマイズを前提にしたディストリビューションがあるようで、バージョン11.04でも549MBなのでカスタマイズの余地があります。こちらをベースにカスタマイズすると、カスタマイズしたもの(自作APLを追加したもの)もCD1枚に収めることができそうです。

続々・Ubuntuのカスタマイズ

で、肝心のカスタマイズしたISOファイルですが、無事に起動するものの、外したはずのOpenOfficeまで動作してしまいます。これでは700MBのCDROMに収まらなくて当然です。

で、もう少し調べていたら、いくつか参考になりそうな情報が見つかったので書き留めておきます。

sourceforge.netのUCKのページをみると、2011-04-04にUCK 2.4.4をリリースしていて、詳細は公式アナウンスページを参照すべし、となっています。

そちらの「Things I do」をみると、「Ubuntu Mini Remix」というリンクがあり、システムとして動作する最小限のソフトを含むUbuntuのLiveCDであると書かれています。そして、そのサイズは165MBであるとされています。さらに、Ubuntu Mini Remixと「Ubuntu Customization Kit」「Reconstructor」「U-Customizer」などを使うと、自分の欲しいUbuntuベースのLiveCDが作れる、とされています。(Reconstructorは月額$5で発行されるアカウントが必要な様です)

まさに自分が欲しかったものになりますが、ただ一つ、日本語環境をうまく導入できるかどうかが心配です。

続・Ubuntuのカスタマイズ

試しにUSBディスクを Core2Quad Q6600マシンに持っていって、USB起動させてみたところ、QEMUの中でUbuntuのLiveCDとして起動できました。すごく久しぶりにQEMUを動かしてみたのだけど、昔とは大違いのスピードで動作するので驚きました。・・・って、調べてみたら、CPUの仮想化支援機能(VT)を使っているようです。

だったら、起動頻度の低いCore2Duo E7400のサブマシン(セキュリティが気になる用途用のマシンなので、フリーソフト類は一切入っていないし、必要最小限のものしか入ってない)でHDDが見えなくなるようにSATAを禁止した状態で作業を進めようかと考えました。

・・・が、QEMUが異常に遅い。よくよく調べてみると、E7400は初期はVT無効で出荷されていた時期があったとのこと。九十九か今は亡きT-ZONEかどっちか忘れたけど、VT有りって表示されてるのを確認して買ったのに、無しバージョンを売りつけられたみたいです。(いずれごちゃごちゃしたことに使うマシンに役割を落とすつもりだったので、VMwareがまともに動くようにVTだけはチェックしていたのですが・・・)

しかたがないので、Q6600マシンでUSB起動でしばらく使いつづけようと思ったのですが、こちらのインテル製マザーボードはSATAを禁止できません。そのせいか、grubのアップデートでひっかかってしまいます。

UCKのインストールとUbuntuカスタマイズ

SOURCEFORGE.JP Magazineの「UbuntuライブCDをカスタマイズするツール、UCK」という記事を参考にしてやってみます。

まず、記事にあるとおり、.debパッケージを入手します。今の時点では、uck_2.4.4.tar.gz が最新のようです。

ダウンロードしたものをして、GDebiパッケージマネージャで開いてインストールします。今回の場合は追加パッケージとして、patch,xz-utils,fakeroot,g++,libstdc++6-4.4-dev,build-essential,gfxboot,g++-4.4,squashfs-tools,mktemp,dpkg-devが要求され、追加パッケージとして勝手にインストールしてくれました。

インストール後、「アプリケーション」→「システムツール」の下にあるUCKを選んで起動しすると、システム要件(空き領域5GB以上、インターネットアクセスができること)の確認画面が出ます。

  1. インストールする言語パック選択画面が表示されるので、ja を選択します。
  2. ライブCDのブート時に利用できる言語パック選択画面が表示されるので、ja を選択します。
  3. Desktop環境の選択画面が表示されるので、gnomeを選択します。
  4. ベースになるISOイメージを選択します。(ディスク上のファイルを選択します)
  5. 作成するライブCDの名前を入力します。(最大32文字)
  6. 構築中に手作業でカスタマイズするかと聞かれるので、Yesを選びます。
  7. Windows関連のファイルを削除するか聞かれるので、Yesを選びます。

ここからしばらくISOイメージの解凍などが行われ、しばらくするとまたメニュー画面になります。

  1. パッケージマネージャ、コンソールアプリケーション、ビルド継続を選択する画面が表示されるので、パッケージマネージャを選択して起動します。
  2. 「UCK Package manager」が起動するので、パッケージの追加削除を行います。
  3. 以下のものを削除(Complete Removalで削除)
    OpenOffice関連、Cross Platformの下のすべて、gnome-bluetooth、evolution関連、rhythmbox、aspell、empathy、gwibber、transmission、
  4. 以下のものを追加
    setserial

これで、「Apply」を押して適用します。その後、ついでに「Mark All Upgrades」でできるだけアップデートをかけておきました。で、とりあえず今回は「Continue building」を押して、継続してみます。

しばらくすると、「370001 extents written (722MB)」と表示されて、新しいISOファイルが生成されました・・・が、722MBということは、CDには入らない・・・。orz

#後でご丁寧に「でかくてはいらないよ」というメッセージまで出た・・・。

この後表示されたメッセージによると、出来上がったISOファイルは

# qemu -cdrom ISOファイル名 -boot d -m 256

として試すことができるようである。

 

また宅内無線LANのトラブル

以前書いた宅内のP社製無線LANアクセスポイントのトラブルがまた発生。見た目は問題ないのに、つながらない。

今回は設定を初期化してもまったくつながりません。60日前後毎に初期化が必要なようでは使い物になりませんので捨てることにしました。まさに安物買いの銭失いってやつです。

これで2日悩んでしまいました・・・。

USBのHDDにUbuntuをインストール

UCKのドキュメントを読むと、「壊れてもいい専用の環境を用意しろ」というようなことが書いてあります。さらに、作業には5GB以上の空き容量が必要、というようなことも書いてありました。(うろ覚え)

そもそもマシンの崩壊が続いているので、余っているマシンなどありません。でも、なんとかするしかない。空き容量が少なくてもよいのならUSBメモリ、という手もあるのですが、それもNGです。

・・・しかし、ふと見ると、古い80GBのUSB接続のHDDが余っています。USBのHDDから起動できるのかわからなかったのですが、PCのHDDのSATAインタフェースを無効にして内蔵HDDを切り離し、CDROMドライブからUbuntu10.04LTSを起動します。で、USBメモリの時と同じようにインストール・・・・すると、あっさりインストールが完了しました。

さらに、USBからの起動設定をすると・・・・あっさりUSBのHDDから起動してくれました。

この環境をUCK用の環境とすることにします。

 

FreeNXのショートカットキー操作

FreeNXは非常に便利なのですが、Ubuntuで使っているとどうしても上下にクライアント側の表示領域がとられてしまうので今ひとつの感がありました。かといって、設定でフルスクリーンにしてしまうと、一時的にローカル側を参照したくても参照する方法がわかりませんでした。

しかし、ようやくNoMACHINE社のFAQに記載があるのを見つけました。自分が使っているのは3.X系のクライアントなので、その部分を自分用に意訳しておくことにしました。(誤訳していたらごめんなさい。また、よくわからない部分は英語のままにしておきます。中身がわかったらアップデートするかもしれません。)

  • フルスクリーンモードからネイティブのOSのデスクトップに戻るには、スクリーン右上隅の「マジックピクセル」をクリックする。
  • Ctrl + Alt + Shift + Esc to get rid of a not responding session
  • Ctrl + Alt + T : セッションを終了する
  • Ctrl + Alt + F : フルスクリーンとウインドウモードの切り替え(この機能はWindowsでは利用できない)
  • Ctrl + Alt + Shift + F to switch to multimonitor fullscreen/windowed (Note: This feature is not available on Windows)
  • Ctrl + Alt + M : フルスクリーンウインドウを最小化/最大化する
  • Ctrl + Alt + arrow keys : 仮想デスクトップ画面の切り替え
  • Ctrl + Alt + keypad arrow keys to viewport navigation (Note: this action is performed also by keeping Ctrl + Alt pressed and dragging the content of the main window by the pointer)
  • Ctrl + Alt + R to switch “auto-resize/viewport” mode. The agent starts in auto-resize mode, so users can resize the desktop simply by resizing the main window. In viewport mode, resizing the main window doesn’t make the desktop resize itself, but users can navigate the desktop by moving the viewport (Note: the auto-resize feature will be available on Windows starting with NX 4.0.0)
  • Ctrl + Alt + E to toggle the lazy encoding
  • Ctrl + Alt + J : 強制再描画。画面表示の問題が出たときに修復を試みるために使う
  • Alt + F4 : ウインドウマネージャが存在する場合にセッションをサスペンドまたは終了する
  • Ctrl + Alt + K enable/disable the catching of Alt+Tab and Print Screen
    keys

まあ、赤字の部分だけわかれば課題は解決なんですけどね。