カスタムカーネル作成の続き

しばらく前に作ったカスタムカーネルを改めて作り直してみました。前回は遅いUSB外付け1.8inchHDDで構築したのですが、今回はもっと速い外付けHDDを使っています。(シーケンシャルアクセスで4倍くらい出てます)
設定は前回同様、SATA関連のものをすべて外しただけです。
(自分用のメモとして、 .configファイルをアップロードしておきます。→config.tar.gz

前回の手順でカスタムカーネルでブートするようになったのですが、起動時のカーネルのメッセージが何もでないので何をやっているのかさっぱり分からない状態です。
これはGRUBがなにかおかしいということで調べてみると、GRUB2ではデフォルトでは起動時のコンソール画面表示がOFFになっているとのことです。
これをONにするには、/etc/default/grub を編集します。

# If you change this file, run 'update-grub' afterwards to update
# /boot/grub/grub.cfg.
# For full documentation of the options in this file, see:
#   info -f grub -n 'Simple configuration'

GRUB_DEFAULT=0
#GRUB_HIDDEN_TIMEOUT=0
#GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET=true
GRUB_TIMEOUT=10
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
GRUB_CMDLINE_LINUX=" vga=788"

# Uncomment to enable BadRAM filtering, modify to suit your needs
# This works with Linux (no patch required) and with any kernel that obtains
# the memory map information from GRUB (GNU Mach, kernel of FreeBSD ...)
#GRUB_BADRAM="0x01234567,0xfefefefe,0x89abcdef,0xefefefef"

# Uncomment to disable graphical terminal (grub-pc only)
#GRUB_TERMINAL=console

# The resolution used on graphical terminal
# note that you can use only modes which your graphic card supports via VBE
# you can see them in real GRUB with the command `vbeinfo'
GRUB_GFXMODE=800x600

# Uncomment if you don't want GRUB to pass "root=UUID=xxx" parameter to Linux
#GRUB_DISABLE_LINUX_UUID=true

# Uncomment to disable generation of recovery mode menu entries
#GRUB_DISABLE_RECOVERY="true"

# Uncomment to get a beep at grub start
#GRUB_INIT_TUNE="480 440 1"

7行目、8行目のGRUB_HIDDEN_TIMEOUT関連の2行をコメントアウトした後、最後に「$ sudo update-grub」を実行します。

他の設定項目もこのファイルの編集で可能なようなのですが、簡単に済ますにはSynapticパッケージマネージャで「startupmanager」を検索してインストールすればGUIで設定できるようです。インストールすると、「システム管理」の下に「StartUp-Manager」が出てきますので、これで設定します。

参考:http://viva-ubuntu.com/tag/grub2

設定後、RemasterSysでインストールDVD用のISOファイルを抽出しました。最新版のRemasterSysをインストールするには、

$ su -
# wget -O - http://www.remastersys.com/ubuntu/remastersys.gpg.key | apt-key add -

とした後、/etc/apt/sources.listにLinuxMint13の場合には

#Remastersys Precise
deb http://www.remastersys.com/ubuntu precise main

を書き足して、

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install remastersys
$ sudo remastersys dist MintNoSATA.iso

としてISOファイルを抽出しました。なお、apt-get install で remastersys-gui を追加するとGUI版がインストールされるようです。(自分はGUI版の存在に気づく前にコマンドラインでマスター作っちゃいました)
remastersysの設定ファイルは /etc/remastersys.conf にあって、上記の手順でのライブCDのログインIDは「custom」、パスワードは無しになります。

USBメモリにはISOファイルを書き込んで作ったライブDVDでインストールすることができます。
(USBメモリは遅いので、USBメモリ上でのカーネル再構築は大変です・・・)

<追伸>
できたISOファイルは2.2GBと巨大になりました。よく考えたらカーネルインストールした後はソースを消してからライブCDを作るべきだったかも。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)