PuppyLinux5.2をUSBメモリにインストール

今はUSBブートでのLinux環境としてUbuntu10.04LTSを使っていますが、今年に入ってPuppyLinuxがバージョンアップされていて日本語化も可能なようなのでUSBメモリにインストールしてみました。

参考にしたのは、こちらのページ(PuppyLinux日本語フォーラム)ですが、インストール方法は多少違うのでメモしておきます。(記憶を頼りに書いているので、間違っているところがあるかもしれません)

  1. まず本体をダウンロードします。本体は本家本元のBarry’s BlogからリンクされているLiveCDのISOファイル(127MB)をダウンロードでします。
  2. 日本語フォーラムの指示通り、日本語化パッケージlang_pack_cjk-lupq-0.2.sfsをダウンロードします。ダウンロードは http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?pu … languages/ からダウンロードします。
  3. 同じく日本語フォーラムの指示通り、日本語&Flash対応済のseamonkey-2.0.11-flashplayer-10.1.102.65-jre-1.6.0.23-lucid.sfsを http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?puppy/lupq/opt/ からダウンロードします。
  4. ダウンロードしたISOファイルを適当な環境でCD-Rに書き込みます。
  5. 書き込んだCD-Rで起動します。とりあえず、タイムゾーンとキーボードだけ選択。
  6. 使用するUSBメモリはFATまたはFAT32でフォーマットしておきます。
  7. 日本語フォーラムではuniversal installerを使わず、手動でインストールしてGrub4Dosでブートの設定をするよう記載されていますが、構わず(menu → setup → )Puppy universal installerでインストーラを起動します。
  8. USBメモリを挿入し、インストール先に「USB Flash Drive」を選択します。インストール先の名称、容量が表示されるので確認します。
  9. いろいろ表示されますが、上のほうの「Install Puppy to sda?」を押します。しつこくインストール先を確認してくるのでOKを押します。
  10. どこにPuppyのファイルがあるのか聞いてくるので、「CD」を押します。ライブCDがドライブに入っているのを確認するようメッセージが表示されますので、確認して「OK」を押します。
  11. インストール中にブートローダをどうするか聞いてきます。Syslinuxパッケージのものをインストールする「mbr.bin」設定を選択しました。
  12. 該当パーティションのbootフラグが立っていないと、「GPardedを起動するのでbootflagをセットしろ」というメッセージが出ます。ウィザードに従って、bootflagをセットします。
    ★2/14追記: LBAのフラグもセットされていないとダメです。
  13. まだまだいろいろ聞かれますが、リターンキー連打・・・(読めばわかる・・)
  14. インストールが完了したら再起動します。再度タイムゾーンとキーボードを選択します。
  15. 別のUSBメモリにコピーしておいたlang_pack_cjk-lupq-0.2.sfsとseamonkey-2.0.11-flashplayer-10.1.102.65-jre-1.6.0.23-lucid.sfsをファイルブラウザでLupu-520と同じディレクトリにコピーします。
  16. 再起動のためにシャットダウンします。ここで表示にしたがってsaveファイルを作っておくべきでしょう。次の作業はsaveファイルがないと怒られてしまうので、自分はさらに再起動が必要でした。
  17. 再起動後に、読み込むSFSを設定します。勝手に出てきたのか、「system」→「BootManager configure bootup」で設定したのかは忘れました。先にコピーした2つのSFSを選択して、右側に移します。
  18. 再度再起動します。
  19. 国別設定をします。「setup」の中の「Personalize – Setting」メニューで日本語を選択しました。ブラウザは画面左下の Browser Selector で seamonkey2.nls を選択しました。
  20. 最後に、別のUSBメモリに http://shino.pos.to/linux/puppy/ にある puppy-desktop-20110101.pet を入れて、クリックするとインストーラが起動するので、流れに任せているとインストールが完了する。
  21. 再起動すると、日本語化が完了する。

ネットワークの接続は、デスクトップ上の「接続」アイコンをクリックすると、認識しているデバイスが表示されるので、適当なものをクリックします。Ubuntuでは別途ドライバが必要だった Broadcom の無線LANも問題なく認識して暗号化キーを入力すると使用可能でした。

デフォルトでは右下でFireWallの設定がされていないというアラームがでているので、クリックするとセットアップウィザードが起動します。適当に自動設定するようなキーワード(Automagic)の方に設定しました。

使用した感想ですが、以前のバージョンでは日本語の表示が綺麗とは言えなかったのですが、非常によくなっています(丸文字系ですが)。ブラウザのスピードもオンメモリで動いているせいもあって極めて軽快です。動作アクションが1クリックが基本なのもありますが、ブラウザはもちろんシステム全体が軽快過ぎて反応が過敏な感じすらします。

USBにインストールしても全てをメモリにコピーするので起動は多少時間が掛かりますが、非常に軽いのと小さな容量で済むのでお手軽ではあります。

上海電脳街散策(3) Pocket Wifi Sに現地SIMを装着

結局、USBタイプのモバイル端末(アダプタ)は見つけられなかったので、Pocket Wifi Sに現地のSIMを挿すことにしました。

Pocket Wifi Sはe-MobileのSIMのままでも中国联通(ChinaUnicom)の電波を捕まえてローミング可能になるのですが、2円/KB(=2000円/MB)と非常に高額です。ChinaUnicomの3GのSIMを使うと、月額基本料が無しのプランで0.01元/KB(=約150円/MB)、月額基本料があるプランで相応の無料データ通信量+超過分が0.0003元/KB(=約5円/MB)ともの凄い差が出ます。しかもプリペイドですから、気がついたらすごい課金になっていた、というような心配もなく安心です。

通話だけなら、GSMのSIMでもいいのですが、最終的にはPCを接続してモデムとしても使用することを考えると3Gの方がベターですので、探してみることにしました。

で、時間もなかったので、百脳匯のある交差点近くの新聞スタンドにChinaMobile,ChinaUnicom,ChinaTelecomの電話番号や充値カードがあるという看板が出ていたので、「ChinaUnicomの3GのSIMはあるか?」と(英語で)聞いてみました。しかし、「3(スリー)」がわからなかった様で、隣にいた30歳くらいの男性が「サンジー」と言い直してくれた(確かに中国語でも「3」は「サン」ですからね・・・)ところ、オレンジ色のパッケージを出してきてくれました。その後もこの男性がスタンドのおじさんの中国語と自分の拙い英語の間に入って翻訳をしてくれて、無事に3GのChinaUnicomのSIMを購入することができました。

購入したSIMをPocket Wifi Sに装着し、電源を入れると、ローミングマークなしで中国联通の電波を捕まえました。開通にはどこかに電話をかけなければならないので、会社所有の中国の携帯にかけたところ、無事に使えるようになりました。

で、そのまま浦東空港にタクシーとリニアで移動した後、モバイルデータ通信をオンにしてPocket Wifi Sのブラウザを開いたところ、Googleの(日本語の)検索画面が表示されました。しかし、検索キーワードを入力すると結果が上手く表示されません。Gmail、GoogleMapやTwitter、主要なブログサービスなども全てうまくつながりません。一方で、普通のホームページやこのページを含む主要ではないブログにはアクセス可能でした。

中国国内でモバイルインターネットを使うには、百度など現地のサービスに頼るしかないようです。まあ、移動中に一番欲しいのはGoogleMapだったりするので、百度の地図サービスが使えればそれでよいのですが、そこまでは確認できませんでした。

上海電脳街散策(2) 散策編その2

ひきつづき、上海の電脳街散策です。

(3)百脳匯(浦東地区)

太平洋数碼三期から200メートルくらいでしょうか。張楊路(あってるかな?)を挟んで反対側にあります。

ここはテナント制なのかよくわかりませんが、有楽町のビックカメラが多少は近いイメージかもしれません。ただ、 個々の売り場は小さいながらも、1階のノートPCなどはそれなりにブランドなどにわかれていた感じです。2階はかなりの広さを携帯電話が占めていましたが、どういう基準でわかれているのかはよくわかりませんでした。

太平洋数碼三期にせよ百脳匯にせよ、立ち止まると執拗な勧誘攻撃に合うので、ゆっくり見れませんでした。特に太平洋数碼三期は同じようなものをあちこちの店で売っていて、価格の表示もないので安いのか高いのかもわかりません。また、USBで接続するモバイル通信用の端末も小型化が進んでいてUSBメモリなのかUSBのLANアダプタなのかUSBの3G端末なのかパッと見ただけでは区別がつきませんでした。

(4)蘇寧電器(浦東)

(浦東地区では)百脳匯から南泉北路を100メーターくらい北に入ったところにあります。

こちらは大型電気店(チェーン店)ですが、浦東の店はそれほど大きくありません(他がもっと大きいのかどうかは知りませんが・・・)。時間が早かったせいかもしれませんし、店内の奥の1/3くらいが改装(売り場構成の変更?)中だったせいか、やる気がないのか、売り子は黙ってみているだけです。特に声をかけられることもありませんでした。ただ、USBタイプの3G端末は見つけられませんでした。携帯電話はいっぱいあったのですが・・・。

こうしてみると、しつこく声をかけられるのも鬱陶しいですが、何も声をかけられないのも寂しい所です。(といっても、かけられても中国語ではまったく理解不能なのですが・・・)

(5)Best Buy

こちらは米国系の店です。場所は百脳匯と蘇寧電器の間で、蘇寧電器のすぐそばです。こちらも大型店で、売り子は(面積当たりでは)それほど多くなく、特に声をかけられることもありませんが、熱心に店員に話を聞いている客が多いのが印象的でした。(残念ながら写真はありません)

(6)おまけ

散策にあたって参考にしたページを挙げておきます。

上海電脳街散策(1) 散策編その1

上海へ出張に行く機会があったのですが、予約できた帰国便がやや遅めの時間だったので、上海の電脳街を覗いてきました。上海の代表的な電脳街というと「徐家匯」ということらしいのですが、今回は2時間程度しか余裕がないのでホテルからみて浦東国際空港と逆方向の「徐家匯」は諦め、ホテルからみて浦東国際空港の方角となる淮海路にある電脳城「賽博数碼広場」と浦東地区にある「太平洋数碼三期」「百脳匯」「蘇寧電器」と米国系の「Best Buy」をターゲットにしました。狙いは、今後のためにモバイルデータ通信環境を整えることを考えるための下準備(調査)です。

(1)賽博数碼広場(淮海路)

ここは2010年版のガイドブックの地図では該当箇所(太平洋百貨の周り)に「改装中」と書いてあったのでちょっと嫌な予感がしたのですが、自分は見つけられませんでした。ただ、ここには大きなAppleストアがあって、まだ9時30分くらいにも関わらず開店をまって並んでいる人がいました。(写真撮り忘れました)

うろうろしてもそれらしい建物はなさそうでしたので、早々に地下鉄1号線と2号線を乗り継いで浦東地区の世紀大道駅へと向かいました。世紀大道駅からちょっと迷いつつ、張楊路(だと思う)沿いに西に向かいます。

(2)太平洋数碼三期(浦東)

ホテルインターコンチネンタル浦東のすぐそばにありますが、外観はこんな感じです。正面の頭上くらいの高さに赤い垂れ幕が掛かっているところが出入り口なのですが、正直言って一瞬やってるのかどうかわからないです。中国では多い様なのですが、蛍光灯が白色度の高いものを使っているのと省エネのためなのか数が控えめなので、日中で日差しがあたるところでは非常に暗く見えます。

しかし、中に入るとそれほど暗い感じはしません。

中の様子は、いわゆる大規模なショッピングモールの中が丸ごとPCやモバイルなどの店だけで埋まっている感じです。これ全部がPCやモバイルなどの電気製品関係の店なのです。

しかし、個々の店はそれほど大きくはありません。1階に陣取っているノートPCを売っている店(テナント)はたくさんの売り子がいて、何か言い寄ってくる(中国語がわからないので何を言ってるかわからない)のですが、2階の携帯電話の売り場、3階のPCパーツの売り場にある店は上の写真(これは3階だったと思う)の様に店番が一人で小規模な店で商売しているという感じです。

ちょうど、しばらく前の秋葉原のラジオ会館のイメージが近いのではないかと思います。

Pocket Wifi Sを購入

1月14日にe-mobileのPocket Wifi Sを購入しました。Android端末としてみるとかなり安価なこともあって店頭デモ機はかなりもっさりした動きだったのですが、自分はクワッドバンドGSM + 1700/2100 CDMAのSIMロックフリー携帯としても使えるだろう、ということで購入しました。

Android端末としてはあまり期待していなかったのですが、画面解像度は低い(QVGAなので当たり前ですが)ものの、結構小さな文字でも読めるので意外に使える感じです。それどころか、端末自体が非常に小さいので携帯に便利な上に、ブラウザやGoogleMAPなどのアプリケーションが使えてしまうので、手離せなくなりそうです。

自分はいろんなものをあれこれカスタマイズする方ではないのですが、それでもここ数日で以下のアプリケーションをインストールしました。

  • twicca(標準のTwitterアプリが不安定なので)
  • WGConnect(ワイヤレスゲート用のアプリ)
  • 乗換案内→音声入力で「○○から××」で検索できるので削除
  • evernoteクライアント(メモ帳として)

これからしばらく使い倒してみたいと思います。

秋月電子Arduino互換基板(5)

Ubuntu10.04LTSで秋月Arduino基板を利用するにあたっての補足です。

秋月かどうかに関係ないはずですが、Linuxでシリアルデバイスを使うには権限が必要です。

/etc/groupファイルのdialoutの中に、ユーザーIDが入っている必要があります。

~$ cat /etc/group | grep dialout
dialout:x:20:(ユーザーID)
~$

となっていなければなりません。なっていない場合は、「システム」→「システム管理」→「ユーザーとグループ」で、「グループの管理(M)」を押してグループの設定ウインドウを出します。そこで「dialout」を選択して、「プロパティ」を押します。そこで表示される「グループのメンバ」の当該ユーザー(使わせたいユーザー)のところにチェックが入っていればOKだと思います。

チェックが入っていなければ、チェックを入れて「OK」「閉じる」を押していけば権限が追加されるはずです。

秋月電子Arduino互換基板(4)

第3回までで基板の組み立てが完了し、Ubuntu上の環境構築もできました。

現在の状態ではArduino互換基板上のATmega168/328はbootloaderが書き込まれていません。当然、Arduinoとしては動作しませんので、bootloaderの書込みを行う必要があります。bootloaderの書込みには、専用のライター(書込み器)が必要で、自分はAVRISP mkIIを使いました。有名なChaNさんのAVRライタ4種を始めとして、様々なキットや自作のライターもありますが、純正のAVRISP mkIIも秋月電子で3300円と比較的安価なので購入した方がいいかと思います。以降の説明ではAVRISP mkIIを使うものとして記載します。

(1)Arduino互換基板とAVRISP mkIIの接続、Arduino IDEの起動

Arduino互換基板をAVRISP mkIIと接続したら、互換基板およびAVRISP mkIIからのUSBケーブルをそれぞれホストPC(Ubuntuマシン)に接続します。自分はUSB HUB経由で接続しましたが問題はありませんでした。

接続したら、コンソールから「./arduino」でArduino IDEを起動します。

~$ cd arduino-0022/
~/arduino-0022$ ./arduino
Experimental:  JNI_OnLoad called.
Stable Library
=========================================
Native lib Version = RXTX-2.1-7
Java lib Version   = RXTX-2.1-7
という表示が出て、ArduinoのIDEが起動するはずです。

(2)ターゲットボードの設定

起動したら、まず「Tools」→「Borad」でターゲットボードを設定します。どんなものがあるかについては、Arduinoのガイドに記載があります。今回は ATmega328を使用し、クリスタルは16MHz、ATmegaへの供給電圧は5Vですから、

  • Arduino Duemilanove or Nano w/ ATmega328
  • Arduino Pro or Pro Mini (5V, 16 MHz) w/ ATmega328

が候補ということになります。自分は後者を選定しました。

ボードの選択

(3)bootloaderの書込み

次に、bootloader書込みを行います。「Tools」→「Burn Bootloader」→「w/ AVRISP mkII」を選択すると、数秒でbootloaderの書込みが完了します。書込みが完了したら、一旦USBの接続を外し、AVRISP mkIIを外して、Arduinoだけを再度USB接続します。

ブートローダの書込み操作

(4)Arduino IDEとArduino互換基板の通信

次に、Arduino IDEとArduino基板の通信を成立させます。「Tools」→「Serial Port」→「/dev/ttyUSB0」を選択して、シリアルポートを選択します。(環境によって ttyUSB1だったりttyUSB2だったりするかもしれません)

シリアルポートの設定

(5)Exampleスケッチによる動作確認

次に、Exampleスケッチによる動作確認を行います。「File」→「Examples」→「1.Basics」→「AnalogReadSerial」を選択し、サンプルスケッチを開きます。

サンプルプログラムの読み込み

次に右矢印の付いたアイコン(Upload)を押すと、Arduino互換ボードへの転送が行われます。「Done uploading」という表示が出たら、もう一つ右の「Serial Monitor」というアイコンを押しますと、Arduino互換ボードから転送されてくる Analog in 0 のA/D変換値が延々と表示されます。Analog in 0 の端子を触ってみると、値が変化するので確かにどうさしていることが確認できます。

A/D変換の様子

秋月電子Arduino互換基板(3)

3回目はArduinoを動かすのに必要な環境の準備について整理します。Windows環境は別途とするとして、まずは自分が使っているUbuntu10.04LTS(32bit)環境について記載します。

(1)FT232RLのドライバ

FT232RLのドライバは、Linuxのカーネルバージョン2.6.31以降であれば初めから含まれています。

>$ uname -a
Linux atom 2.6.32-26-generic #48-Ubuntu SMP Wed Nov 24 09:00:03 UTC 2010 i686 GNU/Linux

というように uname -a で表示されるバージョンが2.6.31より後であれば問題ありません。そのままAE-UM232をPCのUSBポートに接続すると

$ dmesg
[56118.520287] usb 1-7.3: new full speed USB device using ehci_hcd and address 4
[56118.618644] usb 1-7.3: configuration #1 chosen from 1 choice
[56119.069612] USB Serial support registered for FTDI USB Serial Device
[56119.069790] ftdi_sio 1-7.3:1.0: FTDI USB Serial Device converter detected
[56119.069853] usb 1-7.3: Detected FT232RL
[56119.069858] usb 1-7.3: Number of endpoints 2
[56119.069864] usb 1-7.3: Endpoint 1 MaxPacketSize 64
[56119.069869] usb 1-7.3: Endpoint 2 MaxPacketSize 64
[56119.069873] usb 1-7.3: Setting MaxPacketSize 64
[56119.070318] usb 1-7.3: FTDI USB Serial Device converter now attached to ttyUSB1
[56119.070362] usbcore: registered new interface driver ftdi_sio
[56119.070367] ftdi_sio: v1.5.0:USB FTDI Serial Converters Driver
$

という感じでドライバが登録されます。

(追伸)実際に動かす場合には権限が必要です。こちらを参照してください。

(2)Arduino以外に必要なソフトウェア

Arduinoを動かすのに必要なソフトウェアは以下の通りです。(多分)

  • avrdude
    これはAVRISP mkIIを使ってブートローダを新品のATmegaに書き込むのに必要(だと思う)
  • gcc-avr
    GCCコンパイラです。Arduinoが多分裏で呼び出してます。
  • avr-libc
    AVR用の標準C言語ライブラリです。
  • openjdk-6-jre
    JAVAのランタイム です。

メニューの「システム」→「システム管理」→「Synaptic パッケージ・マネージャ」を起動して、クイック検索に「avr」と入力してこれらのものをインストールしておきます。もちろん、これらが依存するものも(表示にしたがって)インストールします。

(3)Arduinoそのもの

Arduinoのダウンロードページから「Linux(32bit)」を選択してダウンロードします。ダウンロードした「arduino-0022.tgz」はファイルブラウザを右クリックして、ディレクトリ付きで展開します。展開したディレクトリ(arduino-0022)は、ホームディレクトリ直下などの好きな場所(自分の場合)に移動します。
そこで、端末を開いて、そのディレクトリに移動して、そこにある「arduino」というスクリプトを実行します。

~$ cd arduino-0022
~/arduino-0022$ ./arduino
Experimental:  JNI_OnLoad called.
Stable Library
=========================================
Native lib Version = RXTX-2.1-7
Java lib Version   = RXTX-2.1-7

実行すると上記のような表示がコンソールに出力され、

このようなArduinoのIDE(統合開発環境)の画面が表示されます。

秋月電子Arduino互換基板(2)

2回目は組立について整理します。すでに記載した内容とかぶるところがありますが、ご容赦を。

必要な工具などについては、一般的な電子工作と何ら変わらないので省略します。

組立は普通に指定された場所に指定された部品を背の低い順に半田付けしていくだけですが、ポイントだけ記載します。

(1)ICソケットの下に付ける部品

写真の様に、この基板はICソケットの下に抵抗を実装しなければなりません。したがって、これらの値は後で変更(交換)できません。これらの抵抗はLEDの電流制限抵抗なので、値が多少違っていても差し支えありませんが、気になる方は実際に使うLEDがどのくらいの電流でどのくらいの明るさなのか実験して調べておいた方がよいでしょう。
また、写真の中の赤で囲んだ部分はソケットを取り付けると、ソケットと干渉してしまいます。

自分の場合、取り付けるソケットは写真の赤丸の箇所の様にリブをニッパとカッターで削って干渉しないようにしました。

(2)背の低い部品から付ける・ICソケットやコネクタのハンダ付け

全ての部品を含めてということになりますが、基板を逆さまにしてハンダ付けしますから、部品が浮くと作業し辛いので背の低い部品からハンダ付けしていきます。その際、ピン数の多い部品(ソケットやコネクタなど)は対角のピンや一部の真ん中のピンだけを一度ハンダ付けして、浮きや曲がりを確認します。浮きや曲がりがないことが確認できたら残りのピンをハンダ付けします。一度3つ以上のピンをハンダ付けしてからでは修正は(普通の電子工作レベルの環境では)困難です。(専用の工具があれば難しくありませんが・・・)

途中まで組み立てるとこんな感じになります。

(3)極性のある部品に気を付ける

Arduino互換基板に搭載される部品のうち、極性がある物はその向きに十分注意します。

極性がある部品は、上の写真のうち明るい色になっているものです。その他の物は極性がないか、他の向きには取り付け不可能なものです。

(4)表面実装のクリスタルの取り付け方

表面実装のクリスタルは、以下の様にすれば普通のDIP部品として使えます。

これが改造前で、

これが改造後です。

部品のハンダ付けが終わったら、AE-UM232R、ATmega328を取り付けて完成です。

ショートピンの取り付け位置は上記写真を参考にしてください。このジャンパ配置はArduino互換基板をUSB給電動かす場合のものです。

秋月電子Arduino互換基板(1)

先に秋月のArduino互換基板の組み立てと動作確認までをざっと紹介しましたが、寝落ち寸前でメモしていたのでなんだかよくわからない内容になっています。後でみてもよくわからないのと、今のところ情報があまりない秋月Arduino互換基板(Akidukinoとでも呼びましょうか・・・)に関して整理するために改めてメモしたいと思います。(後で関連メモだけを閲覧できるようにタグもAkidukinoとでも付けておきます)

1回目はまず部品収集について整理しておきたいと思います。(情報は全て2011年1月10日現在のものです。)

(1)基板
これは言うまでもなく秋月電子で調達します。 モノは「ATMEGA168/328用マイコンボード(I/Oボード)」で通販コード「P-04399」です。このページの下の方に「実装部品一覧(パーツリスト)」というPDFファイルへのリンクがあります。そのまま集めると嵌りますので要注意です(後述)。
ここからは部品番号としてこの基板および部品表の記述を引用します。

(2)IC1
キーデバイスとなるATmegaマイコンです。部品表ではATmega8/88/168/328が使えるように書いてありますが、このうちArduino-0022に同梱されているブートローダはATmega8/168/328だけです。価格も、ATmega8/88Pが180円、ATmega168P(通販コード:I-03033)が200円、ATmega328P(通販コード:I-03142)が250円と大差がありません。それぞれの差はプログラムメモリ容量(スケッチのサイズ)の差ですが50-70円の差なら迷わずATmega328Pを選択するべきです。
また、実装にあたってはICソケットを使います。28pinのナロータイプで、丸ピンタイプ(通販コード:P-01339)でも普通のもの(通販コード:P-00013)でもいいと思います。ただ、普通のものは10個単位になってしまいますが・・・。

(3)IC2
電源用三端子レギュレータです。TO220タイプの7805であれば何でもいいと思いますが、フルモールドタイプ(放熱板の部分が金属ではないもの)の方がどこかとショートする心配をしなくてもよくなるのでベターです。部品表ではNJM7805(通販コード:I-00161、5個250円)が指定されています。自分はL7805(通販コード:I-01373、4個100円)を使用しましたが、若干足の加工が必要でした。
また、7805以外でも使用可能なものはあると思いますが、低ドロップタイプのものなどは足の並び順が異なるので十分注意してください。

(4)U1
AE-UM232R(通販コード:K-01977)のFT232RLを使用したUSBシリアル変換モジュールです。デバッグ中は必須ですが、デバッグが終わって単独で動かす場合には必要ないと思いますので、ソケットに実装します。24pinワイドタイプで、こちらも丸ピンタイプ(通販コード:P-00032)でも普通のもの(通販コード:P-00011)でもいいと思います。やはり普通のものは10個単位になってしまいます。

(5)D1
ACアダプタとしてどちらの極性のものでも使用可能にするためについているダイオードブリッジです。 部品表ではDI1510(通販コード:I-00531)が指定されていますが、これは50個入り950円です。自分はDF06M(通販コード:I-01046、7個入り100円)を使いました。

(6)TX,RX,PWR,L
3ミリのLEDならなんでもOKです。ただし、青や白などのLEDの順方向電圧降下の大きいものを使う場合はいくつかの抵抗を少し小さくする必要があるかもしれません。これらの抵抗はICソケットの下になるので、後からの交換は容易ではありません。自分は手持ちの3ミリのオレンジとグリーンのLEDを使いました。

(7)DC
DCジャックです。秋月でよく見かけるもの(通販コード:C-00077)です。自分は(前に秋月で買った)手持ちのものを使いました。 ダイオードブリッジでの電圧降下が2V弱、7805での電圧降下が2V程度見込まなければなりませんので、ACアダプタは9V以上のものが必要です。秋月でたくさん売っているタイプのものでOKです。

(8)C1-4
これは0.1uFの積層セラミックコンデンサならなんでもOKです。基板の穴の間隔が5ミリピッチなので、新規に買うなら5ミリピッチが良いでしょう。手持ちのものを使う場合で足を加工する場合はコンデンサ本体を壊さないように気をつける必要があります。部品表の通販コードはP-02211で、10個入り100円です。ちなみに、店頭ではカウンターのところで1個5円でばら売りしてました・・・。
Arduino-duemilanoveの回路図では順にC1(ATmegaのパスコン),C13(ホストからのリセット生成),C9(Arefのパスコン),C5(三端子レギュレータのパスコン)に相当します。

(9) C5-6
100uFの電解コンデンサです。Arduino-duemilanoveの回路図ではC6,C7に相当します。ACアダプタの電圧に対してマージンが十分あればなんでもOKですが、部品表で指定されているもの(通販コード:P-03122、1個10円)も含め、大抵の物は直径が細く背が高いです。Arduinoでは上にシールドを重ねる必要があるので、背の高いタイプを何の工夫もなく取り付けると干渉してしまいます。基板のパターンは太くて背が低い電解コンデンサを付けられるようになっています。秋月電子では通常の取扱いでは残念ながらないようです。自分はたまたま見つけた八潮店限定のテーピング品の電解コンデンサ(背の低いタイプ)を使いました。シールドを付けることを考えているのであれば、なんとかして背の低いタイプを調達しましょう。

(10)C7-8
クリスタルと共に取り付ける22pFのセラミックコンデンサ(通販コード:P-03620、20個入り100円)です。
クリスタルの代わりにセラミック発振子を使う場合は必要なくなります。Arduino-duemilanoveの回路図ではC2,C3に相当します。

(11) S1
リセットスイッチとして使うタクトスイッチ(通販コード:P-03646、1個10円)です。

(12)Q1
ATmegaの動作クロックを作り出すクリスタルです。部品表では20MHzが指定されていますが、Arduinoのブートローダは8MHzと16MHzのイメージしか同梱されていませんから、20MHzにするとブートローダの改造とコンパイルから始めなければなりませんので、ハードルが一気に上がってしまいます。ここは迷わず16MHzを使用するべきです。部品表の指定に近いものを使うなら通販コードP-00545のDIPタイプ(10個入り500円)ですが、自分は表面実装タイプのP-01767(5個入り200円)をそっと足を伸ばして使いました。表面実装タイプを足を伸ばして使うと、ケースでのショート防止のためのプラスチックの座布団(?)もそのまま使えますので便利(特にユニバーサル基板の場合)です。安く済ませるなら、セラミック発振子(通販コード:P-00525、1個40円)でもいいかもしれませんが、その場合はC7-8を削除するのと、ヒューズビットの変更が必要かもしれません。

(13)R1
Arduino-duemilanoveの回路図でもR1に相当する、リセット信号のプルアップ用の10kΩの抵抗です。自分は10kΩは手持ちがあると思ったらなかったので、6.8kΩを使いました。

(14)R2-7
LEDの電流制限用の抵抗(R2,R5-7)や、FT232RLとATmegaの間のUART信号の保護用の抵抗(R3,R4)です。LEDが赤や緑であれば1kΩで問題ないでしょう。Arduino-duemilanoveの回路図では順にR7,R8,R9,R6,R4,R5に相当します。

(15)ピンヘッダ
自分は秋月で買った長い物(通販コード:C-00167C-00082)をニッパで適当な長さに切って使いました。

(16)ショートピン
どこで買ったか、手持ちのものです。

(17)J1-4
ピンソケットは6ピンのものはC-04045そのもの、8ピンのものは店頭になかったので長めのものを切断して8ピンにして使いました。

以上で部品収集については終わりです。